TASCAM VL-S3BT 〜ペア10万円以下!サイズで比べるビギナー向けモニター・スピーカー

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Photo: Takashi Yashima

TASCAM VL-S3BT
多様なコーデックに準拠したBluetooth接続対応機

 デスクトップでの使用を念頭に置いた110(W)×170(H)×138(D)mmというコンパクトなエンクロージャーに、14W(LF)+14W(HF)のパワー・アンプを搭載したモデル。3インチ径ウーファー+0.5インチ径ツィーターとリア・パネルに設置されたバスレフ・ポートにより、80Hz~22kHzの周波数特性を実現している。また、Bluetooth接続も可能で、標準的なSBCやiOSデバイスなどで使われるAACに加え、高音質なQualcomm aptxなど多様なコーデックに対応しているのもトピック。Bluetooth接続非対応で価格を抑えたVL-S3(8,800円)も用意されている。

VL-S3BT Rear

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主要な機能はLスピーカーのリア・パネルに集中。バスレフ・ポート、入力端子(ステレオ・ミニ、RCAピンL/R)、ボリューム・ノブ、Rスピーカーへの接続端子、電源スイッチ、電源端子が並ぶ

Bluetooth Connect Button

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Lスピーカーのフロント・パネル下部にはBluetooth接続ボタンが搭載されているため、ペアリングが容易に行える

SPECIFICATIONS:
■形式:2ウェイ・パワード ■スピーカー構成:3インチ径ウーファー+0.5インチ径ツィーター ■パワー・アンプ出力:14W(LF)+14W(HF) ■周波数特性:80Hz~22kHz ■クロスオーバー周波数:8kHz ■入力インピーダンス:50kΩ ■外形寸法:110(W)×170(H)×138(D)mm ■重量:1.1kg(L)、1kg(R)

 

Impression

Masayoshi Iimori
ビート・ミュージックの制作に向いている

●周波数キャラクターについて

 超低域は気持ちあっさりとした音量で出ている感じですが、低域は存在感があります。印象的だったのは中域のボーカルで、とてもクリアに聴こえて驚きました。高域はマイルドな感じで、個人的にはもう少しシャキッとしている方が好みですが、制作には十分使えます。

●解像度、定位/奥行きの再現について

 定位感や奥行き感、そしてステレオ感はほかのスピーカーと比べるとどれも中間に位置するような印象です。しかし中域の解像度に関しては、VL-S3BTは飛び抜けて良かったと思います。

●総合的な印象やそのほか感じたこと

 価格以上のサウンドがするスピーカーです。全体的に、低域を中心とした鳴りをしていますので、ビートが主体のヒップホップやトラップ、ベース・ミュージック、ハウスやテクノなどの制作に向いているのではないでしょうか。大音量で作業すると言うよりは、自宅スタジオでビート・メイキングする人にぴったりのモデルです。VL-S3BTはボーカルのモニタリングにも特化しているので、それを主な目的として購入するもありでしょう。ボーカルが主軸であるポップスの制作などでも活躍が期待できます。Bluetooth接続が可能ところもうれしいですね。

 

MIDO
全帯域のバランスが良いサウンド

●周波数キャラクターについて

 VL-S3BTはバランスが良いです。低域では、キックがより芯のある硬い音に聴こえ、ベースはブーミー過ぎず程良く鳴っています。中域は、ボーカルを中心にしっかりとモニタリングができるでしょう。また、ボーカルのシビランスはマイルドで気にならない印象です。高域もハイハットなどが奇麗に聴こえました。

●解像度、定位/奥行きの再現について

 空間系エフェクトの再現度が高く、ステレオ感は広いと言えます。音量をあえて小さくして聴いてみても、音像は崩れませんでしたので、小音量での作業でも十分に使用できると思います

●総合的な印象やそのほか感じたこと

 試聴前に価格を知った時点であまり期待していなかったのですが、リファレンス曲を聴いて、バランスの良いサウンドに本当にびっくりしました。VL-S3BTは、出力が14Wのアンプを2基搭載しているので、プライベートであまり大きい音が出せない人には、ちょうど良いモデルです。あと、Bluetooth接続を搭載しているのが高いポイント。モニター用としてだけではなく、リスニング用スピーカーとしても普段から併用できて良いと思います。どれにしようかいろいろと迷っているビギナーの方は、VL-S3BTもお薦めできますね。

 

ロマンチック☆安田
ボーカルを美しく再生してくれる

●周波数キャラクターについて

 サブベースなどが鳴るローエンドは、ややすっきりしています。サイズのためか、全体的に中域にフォーカスした音で、ボーカルや鍵盤んどがよく聴こえるスピーカーです。ほかのスピーカーと比べ、高域は若干繊細に再現されている気がします。

●解像度、定位/奥行きの再現について

 サイズと値段を考慮すると、解像度や定位感はとても高いです。パンニングの目盛り1つ分の違いもよく分かり、ステレオ感や奥行きもばっちり。非常によくできているスピーカーです。ペア5万円台のものと比べても、匹敵するクオリティを感じます。本当に良くできていますね。

●総合的な印象やそのほか感じたこと

 全体的にフラットで癖が無く、音の切れ際などにも自然と耳がいきます。また、空間系エフェクトのかかったシンセやボーカルを非常に美しく再生してくれるスピーカーでしょう。どの位置で聴いてもしっかりモニターできるので、スウィート・スポットの範囲が広いような印象も受けました。音源ジャンルは何にでも合うと思いますし、耳を疲れさせることなくずっと聴いていられると思います。既に大きいサイズのスピーカーを持っている人にも、併用するモデルとしてお薦めできますね。

製品情報

tascam.jp

TASCAM VL-S3BT

10,800円/ペア

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※本記事はサウンド&レコーディング・マガジン 2020年5月号より転載しています

 

ペア10万円以下!
サイズで比べるビギナー向けモニター・スピーカー

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