音楽ジャンルに合うボーカルとマイクの最適な組み合わせ 〜特集『ボーカル宅録ガイド』

ボーカルを自宅で録ってみたいあなたのために、神聖かまってちゃんのサウンド・プロデューサー/エンジニアの萩谷まきお氏が一肌脱ぐ! 今回は、しーな(東京初期衝動)の自宅を実際に訪問してより良い音質で録るために実験してみました。ボーカルを自宅で録ってみたものの“これで良いのか?”と不安に思う方は、より良い音質を追求するためのテクニックを音例とともに学びましょう。

Q5. 制作しているジャンルに合うボーカルとマイクの最適な組み合わせはあるの?

 A. 静かな曲にはコンデンサー型を、激しい曲にはダイナミック型を。 

 バラードなど歌のニュアンスを繊細に録る際には、コンデンサー·マイクの使用が向いています。そういった曲ではテンポが遅く伸びのある歌声を収音することになるので、声の周囲で鳴っている空気感は楽曲で肝になるはずです。逆にロックなどにおけるシャウトやオペラなどで声量を出すならば、距離を取らないとマイクがその音量を受け切れません。さらに、エモーショナルで激しい歌を感度が豊かなコンデンサー型で録ると聴き苦しいニュアンスになる場合もありますので、ダイナミック型の使用も視野に入れましょう

 

 そして、機材が持つ時代性も意識するとよいです。1970年代ソウルなどのアナログなサウンドを目指すならば、真空管/ビンテージ・モデリングのコンデンサー型を使うのも手で、個人的にはリボン・マイクを試すこともあります。また、SLATE DIGITAL Virtual Microphone Systemのようにさまざまなマイク・タイプを収録したシミュレーション・マイクは、感覚で音を作りたい現代のトラック・メイカーにとってはいろいろと試せて便利なのではないでしょうか。

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SLATE DIGITAL Virtual Microphone System。ビンテージ機など、有名なマイクの音質を手軽に再現できる専用マイク+オーディオI/O+ソフトのセット製品

【特集】ボーカル宅録ガイド〜20のQ&Aで悩みを解決!

Q1. 宅録ボーカルで必要な機材は?
Q2. コンデンサー・マイクとダイナミック・マイクの違い
Q3. 単一指向性、双指向性、全指向性……マイクの指向性とは?
Q4. スマホでボーカル録音をする方法
Q5. 音楽ジャンルに合うボーカルとマイクの最適な組み合わせ
Q6. マイクの音質と自分の声のマッチングを判断する方法(会員限定)
Q7. ボーカル以外にアコギ録音も視野に入れてマイクを選ぶ方法
Q8. 部屋鳴りを収音しないようにマイクを立てる方法【試聴有り】(会員限定)
Q9. 反射音や共振音を防ぐための対策は?【試聴有り】(会員限定)
Q10. マイクとボーカリストの距離の正解とは?【試聴有り】
Q11. マイクの高さはどこがベスト?
Q12. DTMやDAWの録音時にレベル設定で気を付けることは?
Q13. 録音前にやるべきノイズ対策は?(会員限定)
Q14. ポップ・ノイズを防ぐ方法は?(会員限定)
Q15. 自分の声がモニターしづらいときの改善方法(会員限定)
Q16. クリックの音漏れを録音しないようにする方法
Q17. モニターとのレイテンシー(遅延)の対策方法(会員限定)
Q18. エフェクトをかけるタイミングは録音の前/後?

 

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