musikmesse 2009 Frankfurtレポート

musikmesse 2009閉幕

現地時間4月4日(土)の18時をもって、musikmesse 2009が幕を下ろしました。 未知なる新製品や、会場で初めて動く姿を目の当たりにできた話題のツールなど、世界恐慌も何のその、ヨーロッパの機材の祭典は今年も健在でした。 最後にあまり関係ないですが、…

JOMOXの新アナログ・キック音源!

ダンス・ミュージックの出来を左右する重要なパート、キック(バス・ドラム)。極上のキック・サウンドをクリエイトすべく、地元ドイツの電子メーカー=JOMOXがMBase 11をリリースしました。 本機は、以前リリースされていたキック専門音源MBase 01の後継機…

ADAMのSXシリーズが一挙登場

地元ドイツのスピーカー・メーカーADAMのブースでは、パワード・モニターSXシリーズを大々的にフィーチャー。 従来のSシリーズ・スピーカーの後継機とも言えるこのSXシリーズ。新設計のX-ARTツイーターとHexaConeウーファーを搭載し、ひずみの無い美しいモニ…

BRAINWORXのプラグイン/ハードウェア

マスタリングEQを中心にリリースしているプラグイン・メーカーBRAINWORXからも、新プラグイン、bx_dxnEQが登場です。 bx_dxnEQは、コンプレッサーとEQを統合したプラグイン・エフェクト。L/Rステレオ、M/Sステレオ、モノラルの3モードがあり、とりわけ2ミ…

iLive-Tのオプション・カード3種類

スタジオ/DJ/PAと、多様なラインナップを誇る英国コンソール・メーカー、ALLEN & HEATH。 PA部門のデジタル・コンソール、iLive-Tシリーズ用のオプションI/Oカード3種類の登場です。 内容は以下の通り。 ・ADAT×3+AVIOM 16ch+iDR×2の計56ch出力を加え…

SOUNDCRAFTのデジタル卓

昨年SR用デジタル・コンソール、SI3をリリースしたばかりのSOUNDCRAFTは、その姉妹モデルであるSI2を出品。 48マイク入力、24フェーダー、4ステレオ・ライン入力、24グループ/AUXを備えたデジタル・コンソール。内部にLEXICONのDSPエフェクトを搭載してお…

注目マイク・メーカーが上陸予定

これまで4本のコンデンサー・マイクをリリースし、ワールドワイドに市場を広げているというLAUTEN AUDIO。 近々、日本に正式に輸出が始まるという情報を得たので、ブースを訪れてみました。 LAUTEN AUDIOの哲学は「ソースの正確な表現」。過去の名マイクに…

Scratch LiveのニューI/O

ヒップホップ系DJを中心に人気を博すデジタルDJシステム=RANE Serato Scratch Live。 その純正オーディオI/OがSL3にバージョン・アップされました。 専用コントロール・レコードの信号をパソコンに入力し、DJソフトであるSerato Scratch Live上でオーディオ…

DENONのフラッグシップDJミキサー

以前から噂のあったDENONの新しいDJミキサーを求めてブースへ。しかし、実物が無い……。 スタッフの方に問い合わせると、丁重に奥から持ってきてくれて念願のご対面ができました。

WACOMのDJツール

PCペンタブレットで有名なWACOMが、NextbeatでDJツール業界に参入。 一体どんな製品なんでしょう?……実際に触ることができたのでレポートしてみます。

Melodyne Editorの実演

先のNAMMで既に発表されていましたが、DNAテクノロジーを搭載した最初のMelodyneシリーズ=Melodyne Editorの実演映像を見ていただきましょう。 YouTube: messe_DNAモノラル音源からポリフォニックのノートを自動的に抽出し、音程/タイミング/音量等々を変…

SONTRONICSの新リボン・マイク

立体的で硬質なフォルムが特徴的なマイク・メーカー、SONTRONICS。 同社のSigmaを彷彿させる形の新マイク、Deltaがお目見えです。

ROB PAPENのシンベ音源

シンセ・デザイナー、ロブ・パペンが出展していたプラグイン音源は、マニアックなシンセ・ベース! Sub Boom Bassは2オシレーター、フィルター、ADSRと伝統的なシンセサイズを踏襲しており、16ステップ・シーケンサーやエフェクターも内蔵。 驚くべきはその…

不思議過ぎなポータブル・シンセ

スウェーデンのTEENAGE ENGINEERINGというメーカーから、Operator-1という不思議ツールが登場。 パッと見はスタイリッシュなポータブル・シンセという感じで、8種類のシンセをモデリングした音源にディレイやフィルターなどのエフェクト、16ビット・サンプ…

“VSTハードウェア”のラック版

お気に入りのVSTプラグイン・インストゥルメント/エフェクトを、パソコンからハードウェアとして持ち出せると話題のSM PRO AUDIO V-Machine。 そのラック・バージョン、V-Rackが登場です。 V-Rackの処理能力は、V-Machineの何と20倍(!)というパワフルなC…

UAD専用プラグイン3種類

UAD SoftwareがVer.5.3になり、UNIVERSAL AUDIO UADシリーズのプラグインに3種類のエフェクトが新登場。 最初の2つは、SSL SL4000G+のチャンネル・ストリップUAD 4K Channel Stripと、バス・コンプレッサーUAD 4K Buss Compressorを模したモデル。 今なお…

Sequoia/SamplitudeがVer.11に

これまで“波形編集”を真摯に打ち出していたようなイメージがあったMAGIXのブース。ところが、今回はユーモアのあるイラストをふんだんに使い、イメージ・チェンジを計ってきた印象。 それは今回発表されたSequoia 11(写真)およびSamplitude 11のカラーを反…

HERCULESのDJ用オーディオI/O

4つ打ちテクノがガンガンに流れていたHERCULESのブース。 同社の新しいオーディオI/O、DeeJay Trim 4&6が出展されていました。 基本は4イン6アウトのUSB接続機ですが、DJソフトとの連携を考え、レコードからの取り込みに最適なゲイン付きフォノ入力×2を…

真空管サミング・アンプ、Little Bustard

真空管の絶妙なサチュレーション・サウンドを追求し続けるTHERMIONIC CULTUREからの新サミング・アンプ=Little Bustardです。 同社からは既に12chサミング・ミキサーとしてFat Bustardがリリースされていますが、このLittle Bustardは、入力チャンネルが16c…

再びZOOMの新レコーダー

特設ウィンドウの中でくるくると回りながら展示されていたZOOMのハンディ・レコーダー。先日のNAMMでも登場していましたね。 詳しい資料はゲットできなかったのですが、モデル名はQ3。 上部にマイクが内蔵されているほか、裏側にはビデオのプレビュー画面も…

GENELECのスピーカー群

GENELECのブースでは、昨年登場した6010Aほどの驚きは無かったものの、既存のラインナップをブラッシュ・アップしたニューカマーが展示されていました。 ↑まず1038CFは、同社1038Bをベースにした3ウェイのアクティブ・モニター。前モデルのサウンドを踏襲し…

SENNHEISERのワイアレスG3シリーズ

SENNHEISERのブースはかなり活況を呈していましたが、中でも人気はEvolutionワイアレス・マイク・システム。 今回はEvolution G3(generation 3)へとバージョン・アップされ、マイク/トランスミッター関連製品が一新。ラインナップは、エントリー・レベル…

MACKIE.の新SRスピーカー

SRスピーカーのラインナップが急増しているMACKIE.からは、ハイクオリティなパワードSRスピーカー、HDシリーズの2製品がラインナップしました。 2ウェイのHD1521は463.5(W)×762(H)×300.2(D)mmの36kgで、出力1,600W。3ウェイのHD1531は463.5(W)×900(H)×300…

MFBのドラム音源

マニア心をくすぐるアイテム、MFB 522がお目見え。 アナログ・シンセサイズによって8種類のドラム音源(スネア、キック、ハイハット、タム等)をプリセットし、いかにもリズム・マシンな硬質なサウンドをたたき出してくれます。 内部に72パターンのシーケン…

SPLのニューカマーたち

先のNAMMに引き続き、このmusikmesseでもSPLの新製品が多く出展されていました。 ↑まずはAuditor。シンプルなヘッドフォン・アンプです。Phonitor、2Controlと、同社は2種類のヘッドフォン・アンプをリリースしていますが、このAuditorは1系統のみのモニタ…

PRESONUSがDAWソフトを発表

近年、コスト・パフォーマンスの高いオーディオI/O製品を中心に勢いを増しているPRESONUS。 今年のmusikmesseでの新製品は何とDAWソフトです!

AKAIのボコーダー付きシンセ!

ボコーダー・マイクが印象的なAKAI PROFESSIONALのバーチャル・アナログ・シンセ。 それがMiniakです。 3オシレーター、2フィルター、2LFOで8ボイス/8マルチティンバー仕様。FM変調も可能です。 1,000種類以上の音色プログラムが用意されているのに加…

STANTONの新MIDIコントローラー

STANTONの先進的MIDIコントローラーSCSシリーズに、DJミキサー・コントローラー型が登場。 その名もSCS.3m(写真中央)。 既にターンテーブル型のSCS.3dがリリースされていますが、今度はDJミキサー・タイプ。 指でリボン・コントローラーをなぞることで、縦…

ドイツらしいMIDIシーケンサー

ドイツのガレージ・メーカーがひしめき合うコーナーにて、ひときわ異彩を放っていたのが、このGENOQS MACHINES Octopus。 一切の妥協無く、機能的に配置された(多分)ボタン類……実にドイツらしい(?)無骨なシーケンサーです。 昨年辺りから存在が噂になっ…

T.C.のモニター・コントローラー

T.C. ELECTRONICより、コンパクトなDAC搭載モニター・コントローラーのBMC-2が登場。 昨年リリースされたオーディオI/O、Desktop Konnekt 6に似たルックス。 同機で好評を得たモニター・ノブやピーク・メーターはそのままに、DAコンバーターを搭載し、ADATや…

Memotronのラック版

MANIKIN ELECTRONICSのブースで発見したのは、Memotronのラック・バージョン! 光沢のあるホワイト・カラーが印象的な1Uラック・サイズの音源モジュールです。 参考出品のためか、資料はまだできていないということですが、ボリューム・ノブ、DATAノブ、ESC…

MCシリーズのトランスポート

EUPHONIXのブースでは、フィジカル・コントローラーのMC Control&MC Mixに続いて、MC Transportをアナウンスしていました。 その名の通り、トランスポート系に特化した本機。中央の大きなジョグ・ホイールとそれを囲むナビゲーション・ボタンが直感的なトラ…

“Fire”でもUSB I/O

RMEから登場したのはハーフ・ラックのオーディオ・インターフェース、FireFace UCです。 コンピューターとの接続はUSB2.0で、18イン/18アウト仕様。うちアナログ入出力は8chで、ADAT入出力×1系統、S/P DIF入出力×1系統。MIDI IN/OUTも備えます。 RME Hamm…

The Grandの新バージョン

リアルなアコースティック・ピアノをシミュレートしたプラグイン・インストゥルメント、STEINBERG The GrandがVer.3となりました。 収録されているサウンドはグランド・ピアノ「Yamaha C7」「Bösendorfer 290」「Steinway D」、エレクトリック・ピアノの「Ya…

BRAUNERの単一指向バージョン

ここで少々ニッチな情報でありますが、ドイツの高品位マイク・メーカー、BRAUNERの看板製品=VM1およびVMXの単一指向バージョンも出展されていました。 共にマルチパターンの真空管マイクとして、欧州を中心に人気を博しているVM1およびVMX。 ただし、市場予…

TASCAMの小型ミキサー3機種

TASCAMからは、シンプルで使い勝手の良さそうな小型アナログ・ミキサー=M164シリーズ3機種が発表されました。 ラインナップは、M-164/M-164FX/M-164UF。3機種とも16ch入力、各チャンネルに3バンドEQ、2系統のセンド、マイクプリ6基搭載、1系統のグ…

マルチロールなSonar V-Studio 100

CAKEWALKが満を持して送り出してきた統合型DAWシステム=Sonar V-Studio 700に続き、今度はSonar V-Studio 100が登場です。 しかしコンセプトはV-Studio 700とやや趣を異にしています。 オーディオI/O、DAWコントローラー、デジタル・ミキサー搭載というとこ…

SSLの小型ミキサー!

英国が誇る老舗コンソール・メーカーが、16chコンパクト・アナログ・ミキサー、X-Deskを発表! 昨年のmusikmesseで16chアナログ・ミキサー+DAWコントローラーのMatrixをリリースしたばかりのSSLですが、今回のX-Deskはコンシューマーを視野に入れたコンパク…

春の祭典「musikmesse 2009」開幕!!!!

フランクフルトは現地時間で午前10時前。気温は約8度とちょっと肌寒いですが、快晴です。 いよいよmusikmesse 2009の開幕であります。では、新製品を中心にレポートしていきます!