TENDRE × UNIVERSAL AUDIO Apollo Twin X【Apolloユーザー通信 Vol.12】

TENDRE × UNIVERSAL AUDIO Apollo Twin X【Apolloユーザー通信 Vol.12】

UNIVERSAL AUDIO Apolloシリーズは、多彩なラインナップを取りそろえるオーディオI/O。数々の名機をエミュレートしたUADプラグインの提供とUNISON機能、システムの拡張性もあり、全世界のクリエイターやエンジニアに愛用されている。実際にApolloを活用するユーザーたちは、数多の製品の中からなぜApolloを選ぶのか。今回は、マルチプレイヤーとして活躍するTENDREが登場。プライベート・スタジオで愛用しているApollo Twin Xの活用方法や魅力に迫る。

Photo : Hiroki Obara

Apollo Twin X

UNIVERSAL AUDIO Apollo Twin X

 Thunderbolt3接続で、最高24ビット/192kHzに対応するデスクトップ型オーディオ・インターフェース。UNISON対応マイクプリ×2基を含む最大10イン/6アウトの入出力を備える。TENDREはDSP×2基のDuoモデルを使用。仮歌用マイクと配信などで使うマイク、シンセ類をミキサーにまとめ、その信号をライン入力している。ギターやベースはフロントのHi-Z入力経由で録音する。

A/DA Flanger

A/DA Flanger

TENDRE A/DA Flangerは直感的に使えるので、よくピアノやギターにかけます。1979年モデルと2009年モデルから選べて、1979年モデルはダーティな音もきらびやかなモジュレーションも作ることができるんです。秋に発売予定のアルバム『PRISMATICS』の収録曲でもエレピにかけてちょっと空間を広げたり、不思議な鳴らし方を模索するときに使っています。

いろいろな機能にその場ですぐ対応できる

 TENDREがApolloを導入したのは2年ほど前だという。

 「2020年にアルバム制作に向けて自宅の制作環境を見直して、周りのシェア率も評価も高かったApolloを選びました。自宅でギターやベースを録れる環境を整えたかったのですが、以前使っていた他社製品では、ギターやベースの良い成分が録れていなかったり、曲になじませたいときにレベルが追い付かないこともあったので、それも考慮しました」

 Apolloシリーズの中からTENDREが選んだのは、デスクトップ・タイプのApollo Twin Xだ。

 「自宅でやれることの制限を作っておくのが大事だと思っていて、ミニマルな自宅環境の中では、Apollo Twin Xが最適でした。最低限のシンプルなものは自宅、実験的なものや生音で録るものはスタジオで時間をかけてやるという線引きをして、それぞれの環境を生かした上で音楽を形成していくのが最近のスタイルです」

 導入のきっかけにもなったギターやベースの録音クオリティについては、どのように感じているのだろうか?

 「ギターやベースのおいしい部分となる高域のレンジや低域のちょっとした膨らみを忠実に取り込んで、どのレンジもちゃんとカバーしてくれるところが信頼できるポイントです。全体的にムラなく音作りできるところが一番気に入っています。処理速度が速いので作業効率もすごく上がりました」

 作業効率の向上には、本体の操作性も一役買っている。

 「ディスプレイ表示が一目瞭然で、モニター・スピーカーとヘッドフォンの切り替え、ローカットやPADなどいろいろな機能にその場ですぐ対応できます。自分のやりたいことが瞬発的にできて使い勝手が良いですし、何よりデザインが良いですよね。作業しているといろいろな物事に捕われてしまうので、必要な動作をなるべくシンプルにするという意味でもApolloは自分の肌に合っていると思います」

ビギナーも使い勝手の良さをすぐに噛み締められる

 制作ではUADプラグインも活用するTENDRE。その魅力を過去の経験を交えつつこう話す。

 「僕はフェイザーやフランジャーなどのシンプルなモジュレーションを好んで使うことが多いです。UADプラグインはビジュアルを含めて実機のシミュレーションができますね。高校生のときにテープ・エコーのROLAND RE-101を頑張って買ったのですが、RE-201を元にしたUADプラグインGalaxy Tape Echoを使うとやっぱり思い出すものがあります。使っていて信頼のあるプラグインが多いです。ただ、実機と比べる必要もないのかなと。スタジオと自宅でやる作業をセパレートしているのと同様に、実機とプラグインそれぞれの良さを生かせるような音楽作りを心掛けています」

 最後に、Apolloの導入を検討するユーザーへ向けて、Apolloの対応力の幅広さに触れながら語ってくれた。

 「ハイファイなサウンドでもローファイなサウンドでも面白さを追求したいときに、Apollo Twin Xはいい手助けをしてくれます。ちゃんと“いい買い物をした”と思えるインターフェースですし、DTMをこれから始める方でも使い勝手の良さをすぐに噛み締められると思うので、いろいろな音楽を作ってみたい方にぜひとも薦めたいです」

 

TENDRE
【Profile】河原太朗のソロ・プロジェクト。自身の楽曲のほか、楽曲提供やプロデュース、コラボレーション、サントリー「ほろよい」CMソングへの参加、NHK「あさイチ」テーマ曲担当など、その活動は多岐にわたる。6月に「LIGHT HOUSE」配信開始、9月にはアルバム『PRISMATICS』を発売し、全国ツアーも開催。

 Recent work 

『LIGHT HOUSE』
TENDRE
(EMI Records)

製品情報

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