T-SK × UNIVERSAL AUDIO Apollo x8 / Arrow【Apolloユーザー通信 Vol.11】

T-SK × UNIVERSAL AUDIO Apollo x8 / Arrow【Apolloユーザー通信 Vol.11】

UNIVERSAL AUDIO Apolloシリーズは、多彩なラインナップを取りそろえるオーディオI/O。数々の名機をエミュレートしたUADプラグインの提供とUNISON機能、システムの拡張性もあり、全世界のクリエイターやエンジニアに愛用されている。実際にApolloを活用するユーザーたちは、数多の製品の中からなぜApolloを選ぶのか。今回は、R&Bやヒップホップ、EDMなど多岐の音楽ジャンルをポップスへと昇華する音楽プロデューサー、T-SKが登場。Apolloシリーズ購入のいきさつから現在の使用感まで詳しい話を伺った。

Photo : Hiroki Obara

Apollo x8 / Arrow

Apollo x8

Apollo x8

Apollo Arrow

Apollo Arrow

 Apollo x8はアナログ8イン/8アウトで4基のUNISON対応マイクプリ、6コアのDSPチップを搭載したモデル。T-SKは、スタジオに設置したシンセやエレピを入力している。ArrowはThunderbolt 3接続で、バス・パワー駆動するアナログ2イン/4アウトのオーディオI/O。現在はApolloシリーズのエントリー・モデル、Apollo Solo/Apollo Solo USBへ名称変更して発売されており、シリーズの中で最もコンパクトなモデルとなっている。T-SKいわく、「Arrowとx8をカスケード接続することでDSPパワーが増強され、制作時により多くのUADプラグインを使えるようになるのでとてもいいですね」とのこと。

Teletronix LA-2A Classic Leveler Collection

Teletronix LA-2A Classic Leveler Collection

T-SK シンセのかけ録りや、送られてきたボーカル・データの質感を整えるために使います。実機に近いナチュラルな効き具合が好きですね。レイテンシーも感じないのでうれしいです。

皆が絶賛していたApollo xシリーズ

 最初にT-SKが導入したのは、小型オーディオI/OのUNIVERSAL AUDIO Arrow(現在の名称はApollo Solo/Apollo Solo USB)だったという。

 「海外でセッションをすることになったので、持ち運びに便利なオーディオI/Oを探していたんです。セッションでは仮歌やギターの録音をすることがあるため、アナログ入力が2つあり、コンパクトなサイズ感のArrowなら十分だろうということで購入しました」

 そのころT-SKは、メイン・マシンをAPPLE Mac ProからMacBook Proに移行したタイミングだったそうだ。

 「MacBook ProとArrowの組み合わせは、使い心地がスムーズで感激しました。もちろんUADプラグインも活用していましたが、Arrowは内蔵DSPチップが1コアなので物足りなさを感じていたんです。そこで、より多くのDSPチップが内蔵された上位モデルが欲しくなったんですよ」

 そこでT-SKが選んだのが、6コアのDSPチップを搭載したApollo x8だ。

 「Apolloシリーズは初代から気になってはいたのですが、あまりピンと来なかったんです。ただ、当時ちょうど第3世代に進化し、音質も“大きく向上した”とショップのスタッフから聞いたので、Apollo x8を購入することにしました」

 T-SKの中では、“オーディオI/Oは定番のモデルを使いたい”というこだわりがあるという。

 「オーディオI/Oは長く使うものなので、なるべくたくさんの人からの評判が良いものがいいんです。そんな中、当時出たばかりのApollo xシリーズは周りの皆が絶賛していたので間違いないなと思いました」

x8を通すだけで今っぽいサウンドになる

 T-SKは、Apollo x8のサウンドの魅力についてこう語る。

 「Apollo x8を導入して感じたのは、一瞬で“今っぽいサウンド”になるということ。具体的に言うと、Apollo x8にしただけでレンジが広くなり、ローエンド辺りがグッと引き締まります。これはEQで処理するのとは全く違う質感です。今まで“何か違う”と悩んでいたことが、Apollo x8に変えただけで解決しました。もしかしたらヒット曲を作るクリエイターは、皆Apollo x8を使っているんじゃないの?と思ったくらいですよ(笑)」

 Apollo x8の用途は、主にシンセやエレピのインプットとしてだという。UNISONプリアンプを通じて、UADプラグインのかけ録りを多用しているそうだ。

 「Teletronix LA-2A Classic Leveler Collectionをかけ録りでよく使います。実機に似たナチュラルな効き具合が好きですね。送られてきたボーカル・データの質感を整えるために使うこともあります。シミュレーション・プラグインは世の中にたくさん出回っていますが、UADプラグインはその中でも一番クオリティが高いです。実際、さまざまなアウトボードを買いそろえるととんでもない額になりますが、Apolloシリーズを購入すれば幾つかのUADプラグインが無償で付いてくるので、初心者にもお薦めです。Apollo x8があれば、プロ・スタジオ並みの制作環境が得られるのは本当に革命的なことだと思いますね!」

 

T-SK
【Profile】R&B/ヒップホップ/EDM/トラップ・ミュージック/ロックなど、さまざまな音楽ジャンルを取り入れてポップ・ソングを制作する音楽プロデューサー。安室奈美恵やBoA、東方神起、三浦大知、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE、Nissy、JUJUなどの楽曲を手掛ける。

 Recent work 

『BE THE ONE』
EXILE
(エイベックス)

製品情報

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