2024年12月27日(金)12:00 ~ 2025年1月6日(月)11:00まで、サポートをお休みいたします。期間中のお問合せは、1月6日(月)以降、順次対応させていただきます。

横山直弘(感覚ピエロ)× UNIVERSAL AUDIO Apollo x4【Apolloユーザー通信 Vol.6】

横山直弘(感覚ピエロ)× UNIVERSAL AUDIO Apollo x4【Apolloユーザー通信 Vol.6】

UNIVERSAL AUDIO Apolloシリーズは、多彩なラインナップを取りそろえるオーディオI/O。数々の名機をエミュレートしたUADプラグインの提供とUNISON機能、システムの拡張性もあり、全世界のクリエイターやエンジニアに愛用されている。実際にApolloを活用するユーザーたちは、数多の製品の中からなぜApolloを選ぶのか。今回は、感覚ピエロのボーカル/ギタリストであり楽曲制作も手掛ける横山直弘が登場。サウンドの進化やUADプラグインの活用術を熱く語ってくれた。

Photo : Hiroki Obara

Apollo x4 & UAD-2 Satellite Thunderbolt

f:id:rittor_snrec:20211227204803j:plain

Apollo x4

f:id:rittor_snrec:20211227204841j:plain

UAD-2 Satellite Thunderbolt

 横山は、UNISON対応マイクプリ×4、Hi-Z入力×2を搭載するデスクトップ型オーディオI/OのApollo x4と、DSPアクセラレーターUAD-2 Satellite Thunderbolt Quadを併用。合計Octoコアで駆動する。

C-Suite C-Vox Noise & Ambience Reduction

f:id:rittor_snrec:20211227205946j:plain

横山 リアルタイムに環境音などのノイズ処理ができるプラグインで、試してみて驚きました。宅録の歌録りでもコンピューターのファンの音が耳の中で無くなるんです。プリプロやラジオのリモート収録で使ったときも、音声を聴き返したら自分の声以外聴こえなくて、気持ち良かったですね。アナログ機材の再現をしてきたUNIVERSAL AUDIOが、ゲーム実況や配信をする方々も使えるようなクリーンな音声を届けるデバイスを出すのは、次のビジョンを見ている感じがしますね。次はどんなプラグインを出すのかも楽しみです。

Apollo x4はどこへでも自分の環境を持ち出せる

 現在は自身の制作でもライブでもApolloを愛用する横山。これまでにどのような変遷があったのだろうか。

 「事務所にあった初代Apollo Twinを使ったのが最初でした。それから、ライブの同期再生でもPAチームと相談してレンジ感がちょうど良いということでApollo 8を使ってきましたね。個人の制作でも機材をミニマムにしたいと考えて、モバイル用としてバス・パワー駆動するArrowを使っていたのですが、UADプラグインから離れられなくなってApollo x4を買いました。Apollo xシリーズは以前のシリーズよりもレンジが広くなって、より現代的な音になりましたよね。いろいろ買った結果Apolloにたどり着きましたが、最初からApolloにしておけば良かったと思っています」

 

 Apolloの可搬性も重要なポイントとなっている。

 「自宅使用がメインですが、持ち出したり入力を拡張したりできるので、どこへでも自分の環境を持ち出せるのがすごく良いです。設定をリコールできるので、制作やプリプロでメンバーに弾き直してもらうのもシールドを挿すだけでいいし、録り直したテイクをそのまま使うことも、家で作業を続けることもできて魅力的ですね」

プリプロやデモ制作は毎回UNISON機能を使用

 さらに、自宅スタジオでの動作環境を詳しく聞いてみた。

 「ミックスのときなどは、QuadコアのUAD-2 Satellite Thunderboltを併用してOctoコアで動くようにしています。プリプロやデモ制作は毎回UNISON機能を使っていて、ギターはエフェクター・ボードから2ch入力するのですが、Hi-Z入力にはMarshall、DI経由のチャンネルにはNeveのマイクプリをUADプラグインでかけ録りしています」

 

 UADプラグインは、プリアンプやコンプなどのプロセッシング系を多く所有。特に欠かせないものを教えてくれた。

 「数あるサブハーモニック系のプラグインの中で、一番リッチな上がり方をするのがLittle Labs Voice Of God Bass Resonance Toolですね。ベースとキックにほぼ使っています。スカスカのキックのサンプルも、サブキックのマイクを当てて録ったような質感になるんです。Precision K-Stereo Ambience Recoveryはマスターに挿すだけで、深い低音が鳴りつつも全体の音像を広げられますね。音の広がりや空間をコントロールするOcean Way Studiosには本当に助けられています。ドラムのプリプロで部屋鳴りが変に反響して使いにくいときや別のアンビエンス感が欲しいときに、センドで送って元の音に混ぜると、擬似アンビ・チャンネルのようになってドラムの音がすごくファットになるんです。デモ制作でもテンションが上がったときに挿したくなるので、これをかけた曲は大体良くなるという基準がありました」

 

 最後に横山はレコーディング・システムLunaの音質を高評価しつつ、Apolloの導入を検討する人にこう呼びかけた。

 「API Vision Console Emulation Bundleを入れて試しましたが、何もインサートしなくてもLuna自体が肉厚で前に出る格好良い音ですよね。Lunaも含めてUNIVERSAL AUDIOの思い描くパッケージの音になる気がします。Apolloは間違い無い音が録れる安心感があるので、絶対に失敗しない買い物をしたい人は買った方が良いと思いますね」

 

横山直弘
【Profile】1992年5月30日生まれ、北海道岩見沢市出身。ロック・バンド感覚ピエロのボーカル/ギタリストで、作詞/作曲/編曲/マニピュレートを担当。門垣良則氏(MORG)に師事しレコーディングやミキシングも手掛ける。そのほかLiSA、水樹奈々への楽曲提供など、精力的に活動中。

 Recent work 

『僕は彼女を愛せない』
感覚ピエロ
(JIJI INC.)

 

製品情報

関連記事

www.snrec.jp

www.snrec.jp

www.snrec.jp

www.snrec.jp

www.snrec.jp

www.snrec.jp