ESME MORI × UNIVERSAL AUDIO Apollo x4 & Apollo Twin MK2【Apolloユーザー通信 Vol.7】

ESME MORI × UNIVERSAL AUDIO Apollo x4 & Apollo Twin MK2【Apolloユーザー通信 Vol.7】UNIVERSAL AUDIO Apolloシリーズは、多彩なラインナップを取りそろえるオーディオI/O。数々の名機をエミュレートしたUADプラグインの提供とUNISON機能、システムの拡張性もあり、全世界のクリエイターやエンジニアに愛用されている。実際にApolloを活用するユーザーたちは、数多の製品の中からなぜApolloを選ぶのか。今回は、Awesome City Clubやiriなどのプロデュースを手掛けるESME MORI(エズミ・モリ)が、サウンドの基準も変えたApolloの魅力を語る。

Photo : Hiroki Obara

Apollo x4 & Apollo Twin MK2

UNIVERSAL AUDIO Apollo x4

Apollo x4

UNIVERSAL AUDIO Apollo Twin MK2

Apollo Twin MK2

 ESMEは、2台のApolloを使い分ける。プライベート・スタジオでは、UNISON対応マイクプリ×4、最大入出力12イン/18アウトのApollo x4を使用。外での作業では、UNISONマイクプリ×2基搭載、最大入出力10イン/6アウトのApollo Twin MK2を持ち運んで使っているという。「Apollo TwinとApollo x4は互換性が良くて、つないだら全く同じ過程で作業ができる」のも魅力の一つだとESME。

Softube Amp Room Bundle

Softube Amp Room Bundle

ESME シンセ・ベースにこれをかけると、一気にシンベの良さと生のベースっぽい滑らかさが出て、丁寧に低域が上がるんです。シンベにはほぼこれを使っているかもしれないです。あと、プラグインなんだけど固めで実機っぽいツマミの感じが好きですね。

Consoleアプリと直結してスピーディーに使える

 良い音質を求め、Apolloにたどり着いたというESME。

 「以前使っていたオーディオI/Oより音質が良いものを探していて、サンレコでも見て気になっていたApollo Twin MK2を買ったのが最初でした。それに慣れていたので、さらに上のグレードにしたらどうなるかと思って、そんなに入力数は必要無く、作業スペース的にコンパクトなものが良かったのでApollo x4を導入しました。Apollo Twinと聴き比べたら、音の粒立ちや輪郭が違いましたね。ヘッドフォン出力が2つあって、プリプロのレコーディングで2台同じ音でモニターできるのも変えた理由として大きいです」

 

 Apollo本体の機能として気に入っているポイントについては、そのシンプルで直感的な操作性を挙げる。

 「説明書が要らないくらい操作性がシンプルですよね。Consoleアプリと直結してスピーディに使えます。物を扱っている感じを出したいときには本体のボリューム・コントローラーも使いますし、ミュートがどこに効いているかなども分かりやすいので、すごく重宝しています」

 

 Apolloのサウンドは作業にも変化をもたらしたという。

 「どこでどういう音が鳴っているかがすごく分かりやすくなりました。僕のジャンル的にビートがどのくらいの音量感で鳴っているか分かりやすくなることで、鳴る鳴らないという基準が変わってきて、もうちょっとここは低域がある方が良いと思ったときに足しながら作業できるようになりましたね。リスナーとして好きな音楽を聴くときにも解像度が上がったので、バンド系の音量バランスに気付くようになりました」

レイテンシー無く省スペースで良いものができる

 Apollo x4のインプットには、演奏用のステージ・ピアノYAMAHA CP73とマイクを2本挿して使用している。

 「本チャン用のコンデンサー・マイクのほかに、歌モノのトップ・ラインを作りながらすぐ録れるように、ダイナミック・マイクのSENNHEISER E835を手元に置いています。UNISON機能でUA 610 Tube Preamp & EQ Collectionをかけ録りすると、ラフな部分も良い音で録れるので、アイディアを失わずにスピード勝負でも使えるんです。CP73でテンションを上げて練習したいときにもかけますね」

 

 UADプラグインを使い始めたのはApollo x4にしてからというESME。

 「最初は少し敷居が高く感じたんです。でも、お決まりのパターンを脱したくてOxide Tape Recorderをボーカルにかけてみたら、中域が上がりながら全体が前に出て良い意味ですごく変わったので、使ってないのがもったいなかったなと。UADプラグインはレイテンシー無く省スペースで良いものができるし、インストールがめちゃくちゃ楽で、すぐ使えるのも良いですね。作曲のバリエーションも広がりそうです」

 

 最後に、Apolloの魅力と今後の展望を語ってもらった。

 「Apolloの魅力って、明らかに音が良くなることと、実機の音を体験できてハードウェアとの架け橋になることかなと。今はピンポイントで使っているんですけど、UADベースで作ったらもっとすごいことになりそうなので、UAD-2 Satelliteは気になります。あとLUNA Instrumentsのシンセやピアノも気になっていて、近いうちに使ってみたいです」

 

ESME MORI
【Profile】サウンド・プロデューサー/シンガー・ソングライター。ヒップホップ・サウンドに衝撃を受け、独学でトラック制作を始める。有機的な音使いを取り入れた電子音楽を主体とするサウンドで、CMや広告音楽、アーティストへの楽曲提供/プロデュース、劇伴など、多岐にわたる活動を行う。

 Recent work 

『隔たりの青』
ESME MORI
(Soyogi)

製品情報

関連記事

www.snrec.jp

www.snrec.jp

www.snrec.jp

www.snrec.jp

www.snrec.jp

www.snrec.jp

www.snrec.jp