人気モノシンセを4ボイス化したソフト音源「XHUN AUDIO LittleOne」【diggin' beatcloud Vol.06】

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フックアップが運営するオンライン・ストアのbeatcloudから、注目のソフトをピックアップする本コーナー。今回レビューするのはフランスに拠点を置くブランドXHUN AUDIOのソフト音源、LittleOneです。LittleOneは、往年のアナログ・シンセに搭載されたオシレーターやフィルター、エンベロープなどのパラメーター特性を、高度な物理モデリング技術(Advanced Component Simulation)で再現したソフト・シンセ。Mac/Windowsで動作し、AU/VST2/VST3プラグインとして使用可能、すべて64ビットで処理します。それでは、早速見ていきましょう!

 

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アナログ的な不安定性とふるまいを再現する
オシレーター2基を搭載

 アナログ・シンセの名機を忠実に再現したLittleOneは3つの画面を備えており、画面右上にあるA/B/Cのボタンで表示の切り替えが行えます。

 

 画面Aはシンセ・パネルを模したデザインとなっており、オシレーター、フィルター、エンベロープ・ジェネレーターなどサウンドを作る基本的なパラメーターがセクションごとに見やすくレイアウトされています(トップ画像)。

 

 ユニークなのは、実機にならって各セクションにはノブが1つしか搭載されていないということ。なぜなら、このノブはさまざまなパラメーターの調整に使われるためです。例えば、あるパラメーターを操作したい場合、一度そのパラメーターのボタンをクリックすると、このノブはそのパラメーターに対応するという仕組みになっています。これには少し慣れが必要なところもありますが、初心者でも操作に困らない仕様だとも言えるでしょう。

 

 画面Aのシンセ・パネルにある各セクションを、より詳しく見ていきます。まず画面左端には横長いディスプレイのほか、OS PAGE、VALUE、GLIDE OFF/ONという3つのパラメーターを採用(画面①)。OS PAGEでMIDIチャンネルやレガート機能など設定画面をディスプレイに表示し、VALUEでそれらの設定値を変更可能です。またGLIDE OFF/ONでは、オシレーターのグライド(ポルタメント)のオン/オフが行えます。

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画面① シンセ・パネルの左端には、横長いディスプレイのほかOS PAGE、VALUE、GLIDE OFF/ONというパラメーターを装備

 隣にあるMODULATIONセクションでは、その名の通りモジュレーションをかけるためのパラメーターを搭載(画面②)。LFO RATEで揺れるスピードを、AMOUNTでモジュレーションをかける量を、SOURCEでLFO波形を、DEST.でモジュレーションをかけるターゲットを選択することができます。

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画面② MODULATIONセクション。モジュレーション・ソースは6種類から選択できる

 シンセ・パネル中央にあるOSCILLATORSセクションは、音の元となる波形を作り出す部分(画面③)。LittleOneはオシレーターを2基搭載しており、非常にアナログ的な不安定性とふるまいを持つ波形を生成できます。波形は三角波/ノコギリ波/矩形波/パルス波の4つを備え、これらを連続して可変(モーフィング)することが可能です。

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画面③ OSCILLATORSセクション。アナログ回路で見られるコンデンサーの充電/放電レスポンスを再現した、アンチエイリアシング・タイプのオシレーター×2で構成

 そのほかOCTAVEでは2/4/8/16でのオクターブ音高を、WAVEではオシレーター波形の種類を、LEVELでは音量を調整でき、1-2 SYNCでは2基のオシレーター・シンクをオン/オフすることもできます。

 

 OSCILLATORSセクションの右隣にあるのは、FILTERセクションです(画面④)。LittleOneは、伝説的な4ポール仕様のローパス・ラダー・フィルターを忠実に再現。カットオフやレゾナンスなどおなじみのパラメーターを搭載するほか、KB AMTではキーボード・トラッキングの数値を、EGR AMTではエンベロープ・フィルターの数値を設定可能です。またOVERLOADではプリフィルター、およびポストフィルターのソフト・クリッピング量を設定できます。

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画面④ FILTERセクション。モデルとなった実機に備わる4ポールのローパス・ラダー・フィルターを再現している。自己発振することも可能だ

 シンセ・パネル右側にあるENVELOPE GENERATORSセクションでは、ボリューム用とフィルター用に2基のエンベロープを搭載(画面⑤)。シンプルなので、初心者でも扱いやすいでしょう。

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画面⑤ シンセ・パネル右側にあるENVELOPE GENERATORSセクションでは、ボリューム用とフィルター用に4ステージ(ADSR)のエンベロープを2基搭載している

VOICE TUNINGセクションでは
4ボイスを個別にチューニング可能

 画面Bは、シンセ・パネルの上部に表示されます(画面⑥)。左端のVOICE ALLOCATIONセクションでは、モノフォニック/ポリフォニックの設定が可能です。モデルとなった実機はモノラル仕様でしたが、LittleOneではポリフォニックに対応しているのがうれしいですね。

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画面⑥ シンセ・パネルの上部に表示される画面B。VOICE ALLOCATIONセクションでは、モノフォリック/ポリフォニックの切り替えが行える。またVOICE TUNINGセクションでは、4つのボイスをそれぞれチューニング/デチューニングしてより複雑なサウンド・メイキングを実現できる

 面白いと思ったのはVOICE TUNINGセクション。ポリフォニック・モードにおいて、4つのボイスをそれぞれチューニング/デチューニングでき、良い意味で“気持ち悪い&格好良い”サウンドを作り出すことが可能です。

 

 LittleOneのアナログ・モデリングのこだわりは、同画面右端にあるIMPORTANTセクションでも見られます。ここではSTABLE/UNSTABLEを切り替えることで、アナログ・シンセが持つ挙動の不安定性をオン/オフできるのです。

 

 最後の画面Cでは、内蔵するステップ・シーケンサーやエフェクトを管理(画面⑦)。最上段にあるステップ・シーケンサーでは1/8と1/16の2種類から選べ、ピッチやゲートを駆使してフレーズを作り出すことが可能です。この下段には16ステップのトランス・ゲートも搭載されているため、さらに細かいフレーズを作り込めます。

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画面⑦ 画面Cでは、LittleOneに内蔵されたモノフォニックの16ステップ・シーケンサーや16ステップ・トランス・ゲート、エフェクトを管理することができる。エフェクトは、ディストーション/フランジャー/コーラス/ディレイ/リバーブの全部で5種類を備えている

 また、エフェクトはコーラス/フランジャー/ディストーション/ディレイ/リバーブを装備。各エフェクターのパラメーターは非常にシンプルで分かりやすく、音はアナログライクなイメージです。

 

 全体を通して、LittleOneはとにかく“アナログ・シンセの再現度が非常に高い”という印象。特にフィルターやLFOのかかり方はアナログ感満載で、ハードウェアのような温かみと芯のあるサウンドが鳴らせます。そういった意味では、サブベースやシンセ・リードのレイヤーとして使用すると、非常に密度の濃い音に仕上がる印象でした。

 

 またアナログライクな音はデジタル的なノイズ成分が少なく、プラグイン・エフェクトで派手に加工しても耳に痛くありません。素直に“野太い音”に変化してくれるため音作りがしやすく、LittleOneは非常に重宝するソフト・シンセだと言えます。

 

 サウンド・プリセットは400種類以上を収録し、それらの一つ一つは非常に細かく作り込まれています。またエクスパンション・パックも多数販売されているため、ソフト・シンセで音作りをするのが苦手な方は、ぜひLittleOneと一緒に手に入れるとよいでしょう。

 

 近年のEDMシーンでは時代回帰でレトロなシンセの音色がはやっています。フューチャー・ハウスやシンセウェーブ、ベース・ハウスなどのクリエイターにも、このアナログ感あふれるサウンドを持つLittleOneはお薦めです。

 

XHUN AUDIO LittleOne

価格:9,240円

 期間限定クーポン・コード 

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beatcloudショッピング・カート画面にて上記クーポン・コードを入力すれば、今回紹介したLittleOne、および拡張音源のLittleOneエクスパンション全商品が50%オフ!
(期間:6月30日まで)

 Requirements 
■Mac:OS X 10.7以降(64ビット)。macOS Catalina 10.15は非推奨、AU/VST2/VST3対応のホスト・アプリケーション
■Windows:Windows 10(32/64ビット)、VST2/VST3対応のホスト・アプリケーション
■共通:マルチコア・プロセッサーを推奨

 

MK/Shadw

プロデューサー/DJとして、Armada MusicやRevealedなどのトップ・レーベルから楽曲をリリース。またKONAMI『beatmania IIDX』などゲームへの楽曲提供や、Jポップの編曲も行っている。

 

オンライン・ストアbeatcloud

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