井筒昭雄、ゴンドウトモヒコ、小松 久明が愛用する珠玉のUAD-2プラグイン 〜アナログの魔法をDSPに託すUAD-2プラグインの真髄(3)

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最前線で活躍する9人のプロフェッショナルに、愛用しているUAD-2プラグインのアンケートを実施。実際にどのUAD-2プラグインを、どのように使っているのか見ていこう。

 

作曲家/ミュージシャン
井筒昭雄

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【Profile】一人多重録音ソロ・ユニットFab Cushionとして音楽活動を開始。CM、映画音楽、リミックスなどジャンルレスに手掛ける。

【Equipment】
DAW:APPLE Logic Pro X
DSP:UAD-2 Satellite Thunderbolt(Octo)
オーディオI/O:METRIC HALO ULN-8

【Recent Work】

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テレビ朝日『妖怪シェアハウス』
番外編『妖・怪談』が、月額562円(税抜き)で動画見放題のTELASA(テラサ)にて独占配信中。ドラマでおなじみの妖怪4人が、自ら怪談を披露する。本編も、全話一挙配信中 Ⓒテレビ朝日

 

AKG BX 20

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 曲全体のイメージとは違った空間を出したいときなどによく使います。余韻の質感が美しいんです。例えばフレーズを目立たせたいときや、リフをユニゾンする楽器の存在感を際立たせたい場合などに有効です。フレーズの最後だけ別のトラックで極端にリバーブを飛ばすることもありますね。大胆にかけても使えます。

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Brigade Chorus

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 お気に入りのコーラスです。クリーン~クランチのギターやアナログ・シンセに相性抜群。ドラムやビート素材の隠し味にすることもあります。オープン・ハイハットやゴースト・ビートにかけて出る、まったりとしたうねりも素晴らしいです。程良いローファイ感が気持ち良く、飽きのこないサウンドになります。

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EP-34 Tape Echo

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 純粋なディレイとして以外に、ボーカルやデモ段階のブラスに短くかけて、わずかに輪郭を太くする目的でも使います。楽曲へのなじみが良くなるんです。音をいい感じにぼやけさせたい時にさりげなく使ったりします。Recording Levelがオーバーしたときのひずみも素敵です。

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音楽家
ゴンドウトモヒコ

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【Profile】METAFIVEや蓮沼フィルのメンバーをはじめ、玉置浩二や吉澤嘉代子らのサポートも行う。レーベル愚音堂も主宰している

【Equipment】
DAW:AVID Pro Tools、MOTU Digital Performer
DSP:Apollo Twin(Duo)
オーディオI/O:APOGEE Symphony I/O

【Recent Work】

ベルカント号のSONGBOOK I

ベルカント号のSONGBOOK I

  • ムジカ・ピッコリーノ
  • チルドレン・ミュージック
  • ¥1833
ベルカント号のSONGBOOK II

ベルカント号のSONGBOOK II

  • ムジカ・ピッコリーノ
  • チルドレン・ミュージック
  • ¥1833

 

Neve 88RS Channel Strip Collection

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 チャンネル・ストリップで使っているのはNeve 88RS Channel Strip Collection。ドラムやアコースティック・ギターに挿しています。優秀なプリアンプとEQは高域の伸びが自然で、ほとんどの楽器のバランスを取ることが可能です。基本的にどういったサウンドにしたいかを想像しながら調節するのですが、悩んだら豊富なプリセットを元に音作りをすることもありますね。

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Moog Multimode Filter Collection

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 優秀なフィルターで、シンセなどの音作りで活躍しています。見たままの操作性で迷うことのない仕様が、長く使えている理由でしょう。

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1176 Classic Limiter Collection

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 リビジョン3種類でそれぞれ違いがあるので、毎回試しながら最適なモデルを選んでいます。好きな理由は、ボーカルにかけたときの伸びがあでやかで、オケとなじみやすいから。打ち込みのリズムなどにも率先して使っていて、より存在感を得たいときに空気感のあるトラックとの調和に重宝するプラグインです。実機の特性もうまく再現できていると思います。

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PAエンジニア
小松 久明

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【Profile】 LUNA SEAのようなロック・サウンドから、吉澤嘉代子といった女性シンガーに至るまで、さまざまなライブ・サウンドを作り上げる。そのほかコンサートのサウンド・デザインや、洗足学園音楽大学での行進育成も行う

【Equipment】
DSP:UAD-2 Live Rack

 

AMS RMX16

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 残響の密度があり、スネアなどをとても明るく表現できるので気に入っています。ドラムがギター・サウンドに埋もれることがありません。セッティングで気を付けるべきは、リバーブ・タイム。長くしてしまうと8ビートのキレが悪く聴こえてしまうからです。僕は1.4sをベーシックにしていて、曲ごとに長さを変えています。バラードでは2.6~3.0sくらいにしていますね。また、イニシャル・ディレイ(リバーブが始まるまでの時間)もノリに影響するので注意。僕は10msを基準にコントロールしています。

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Sonnox Oxford Dynamic EQ

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 極めて自然な効きのSonnox Oxford Dynamic EQも愛用しています。使っている楽器はベースやアコギ、ボーカルなどさまざま。ボーカルにはピークを抑える目的で使っていて、欲しい周波数帯域にはエキスパンダーとしても使います。5バンド用意されているもの魅力的です。ベースには会場の低音のピーク(共振周波数)を抑えたりします。

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Studer A800

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 “コンサートでテープ・レコーダー!?”と思われるかもしれませんね。僕はStuder A800をディストーションとして使っています。ボーカルに普通のひずみ系エフェクトをかけるとハウリングを起こすことがありましたが、Studer A800では起こりません。インプット・レベルによって、ひずみをハードにしたりソフトにもできます。テープ・スピードやテープの種類を変えることで、ひずみのニュアンスを変化させることも可能です。

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