【動画】IK MULTIMEDIA × UNIVERSAL AUDIOセミナー「“手が届く”イマーシブ環境」by ニラジ・カジャンチ

【動画】IK MULTIMEDIA × UNIVERSAL AUDIOセミナー「“手が届く”イマーシブ環境」by ニラジ・カジャンチ

2023年9月23日〜24日に開催されたイベント『サンレコフェス2023』にて行われた、5つのセミナーを動画とともにレポート! IK MULTIMEDIA ILoud MTM Immersive Bundle 11は、モニター・スピーカーのILoud MTMを11台セットにしたバンドル製品。サラウンド・モニタリングに対応するオーディオI/OのUNIVERSAL AUDIO Apollo X16とサブウーファーを組み合わせれば、7.1.4ch環境を手軽に構築可能だ。同バンドルを昨年購入し、Dolby Atmosミックスを手掛けるようになったというエンジニアのニラジ・カジャンチ氏を講師に迎え、その魅力を大いに語ってもらった。

Photo:Hiroki Obara

IK Multimedia × UNIVERSAL AUDIOで組む “手が届く”イマーシブ環境 by ニラジ・カジャンチ

 今回のセミナーは、前半はニラジ氏のトーク、後半はILoud MTMとApollo X16を使い、ニラジ氏がDolby Atmosミックスを行った楽曲の試聴会を開催した。当レポートでは、ニラジ氏のトークを抜粋して掲載する。まずはニラジ氏に、Dolby Atmosミックスを行うようになった経緯を伺った。

 「5年前くらいから、海外の友人のエンジニアが、スタジオのスピーカーをどんどん増やしはじめました。でも僕は、ステレオ・ミックスでも毎日苦労しているのに、スピーカーがたくさんあってもどこに何を送ればいいか絶対分からないなと思って、イマーシブはやらないと決めていたんです」

 だが、昨年10月にRITTOR BASEにて行われた、『ILoud Precision発表会&ILoud MTM Immersive体験会』に参加したことで、その考えが一変したという。

 「ILoud MTMを中心とした7.1.4ch環境でパッと聴いた瞬間に、“(Dolby Atmosミックスを)やりたい!”と思って、その帰り道にオーダーしちゃいました。届いてから自分のスタジオでセッティングしてみても、何を聴いてもめちゃくちゃかっこよかったです。みんながネックに感じているのはやっぱり金銭的なところで、僕もそうでした。今までは環境をそろえるのに数千万円かかると聞いていたけれど、ILoud MTMとApollo X16なら合わせても約130万円で済む。数千万円と比べたら、まだ手が届く価格でスタートできちゃうんです。今ではILoud Precisionシリーズもスタジオに導入していますが、きっかけはILoud MTMでしたね」

 また、Apollo X16についても高く評価する。

 「Dolby Atmosのセッティングって結構大変なんです。だけど、Apollo X16は内蔵ミキサーのConsoleが、“どこに何をつなげてください”というのを表示してくれて、めちゃくちゃ簡単にセッティングできましたよ」

 既に200曲以上のDolby Atmosミックスを制作しているというニラジ氏。その根底にあるのは“楽しさ”だ。

 「イマーシブに興味がなかった僕がこんなに頑張りたいって思っているのは、毎日が楽しすぎるからです。そろそろ日本でも流行する気がしているし、1%でも興味があるという人は、ぜひやるべきだと思います」

 動画ではニラジ氏の軽妙な語り口を堪能できるので、ぜひそちらも併せてご覧いただきたい。

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