鈴木光人 × SanDisk Extreme Portable SSD 〜制作パフォーマンスの要 SANDISKポータブルSSD【第9回】

鈴木光人 × SanDisk Extreme Portable SSD 〜制作パフォーマンスの要 SANDISKポータブルSSD【第9回】

大容量サンプルのソフト音源やミックス用のワーキング・メディアとして、クリエイターやエンジニアにも使われている外付けSSD。こうしたフラッシュ・メモリー・ストレージの分野で長年の実績を誇るのがSANDISKだ。今回はSanDisk Extreme Portable SSDを約2年の間、愛用しているゲーム音楽コンポーザー鈴木光人が登場。USB 3.2 Gen 2×2接続で読み出し/書き込み共に最大速度2000MB/秒の上位機=SanDisk Extreme Pro Portable SSDも試していただいた。

Photo:Chika Suzuki

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SanDisk Extreme Portable SSD

SanDisk Extreme Portable SSD

 USB 3.2 Gen 2接続の外付けSSD。最大速度は読み出し1050MB/秒、書き込み1000MB/秒。最大2mの高さからの落下保護やIP55の防滴/防塵機能を備えるほか、ボディをシリコン・シェルで覆い耐久性を重視している。256ビットAESハードウェア暗号化によるパスワード保護でセキュリティを強めているのも特長。

▪500GB:14,000円前後 ▪1TB:23,800円前後 ▪2TB:39,800円前後 ▪4TB:79,800円前後
※記載の価格は、すべてオープン・プライス(市場予想価格/税込)

SanDisk Extreme Pro Portable SSD

SanDisk Extreme Pro Portable SSD

 フラッシュ・ストレージに最適化したプロトコル=NVMe採用の外付けSSD。USB 3.2 Gen 2×2接続で最大2000MB/秒という読み出し/書き込み速度を誇る。鍛造アルミ筐体とシリコン・シェルで堅牢性とグリップ感の良さを両立。IP55の防滴/防塵性能や2mからの落下保護なども特長だ。5年間の限定保証付き。

▪1TB:30,000円前後 ▪2TB:55,000円前後 ▪4TB:99,000円前後
※記載の価格は、すべてオープン・プライス(市場予想価格/税込)

周囲にも信頼して使っている人が多い

 この連載、僕も普段から読者として楽しませてもらっていて、これまでに登場してきた方々と同様に“SANDISKの外付けSSDには良くない部分が見当たらない”というのが率直な感想です。ここ2年ほどSanDisk Extreme Portable SSDを愛用しているのですが、そもそものきっかけはコロナ禍でした。主にホーム・スタジオで制作をするようになったので、レコーディングの際などはコンピューターを持ち出す必要があり、メイン・マシンをAPPLE Mac ProからMacBook Proに替えたんです。でも、やっぱり内蔵ストレージだけで賄うのはつらく、SanDisk Extreme Portable SSDに行き着きました。

 選んだ最大の理由は、周りにユーザーがとても多いこと。使っている方を現場でよく目にしたり、知人から良い評判を聞いたりしていたので、ほぼ一択でした。皆さん、まずはコンパクトな筐体に引かれているようです。そして僕しかり、長い間HDDに触れてきた世代は記録媒体の持ち運びにリスクを感じてしまいがちですが、耐衝撃性の高さによって、その懸念がクリアされているのも特長だと思います。頻繁に持ち運んでいる方から、故障したとかデータが消失したとかという話は聞いたことが無いし、僕自身もそうです。

 用途については、ソフト音源のライブラリーやDAWのプロジェクト・ファイルの保存です。つまり、MacBook Pro内のアプリケーションから常にSSDの中身を読み出しながら作業しているわけですが、体感速度は全く問題ありません。Macの内蔵ストレージ上で作業している感覚と変わらず、不便だと思ったことはないですね。大容量ライブラリーを読み出すときは、それなりに時間を要する場合があるものの、NATIVE INSTRUMENTS Kontakt用の音源ならBatch re-save機能を併用して速度を担保できます。また、使用中に筐体が少し熱くなってもパフォーマンスが落ちないというか、遅くなっているように感じたことはありません。

上位機種で書き込み速度アップを体感

 ゲームの仕事は、1タイトルの開発に何年もかかるケースが多いんです。だから、使用中のSSDはおのずと“そのプロジェクト専用”になりますし、ミックス済みの曲のパラデータを保存したりもするため、それだけの容量が必要です。なので、こまめにバックアップ用のストレージへ移しています。僕は週に1回くらいのタイミングで、以前Mac Pro用の外付けストレージとして使っていたRAIDのSSDなどに逃しているんです。それでも開発が終わるころには、容量が残りわずかになりますけどね。

 今回、上位機SanDisk Extreme Pro Portable SSDの最新版を試すことができました。200GBくらいのデータを一挙にコピーしてみたところ、自身の環境では書き込みの速さを実感。コンピューターがUSB 3.2 Gen 2×2に対応していれば、さらなる力を発揮するはずです。早速入手して、まずはバックアップに活用してみたいと思います。

 

鈴木光人
【Profile】スクウェア・エニックス所属のコンポーザー。『ファイナルファンタジーVII リメイク』をはじめとするファイナルファンタジーシリーズなどのゲーム・ミュージックの作曲を手掛けている。ほかにも、TVアニメの楽曲や舞台音楽の制作といった各方面で才能を発揮。

SanDisk Extreme Portable SSD 製品情報