Masayoshi Iimori × SanDisk Extreme Portable SSD 〜制作パフォーマンスの要 SANDISKポータブルSSD【第2回】

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大容量ソフト音源やトラック制作〜ミキシング用のワーキング・ディスクとして、プロのクリエイター/エンジニアの間で必須のポータブルSSD。外付けSSDとも呼ばれ、各社からさまざまな製品が発売されているが、こうしたフラッシュ・メモリーを使ったストレージの分野で長年の実績を誇るのがSANDISKだ。今回は、世界的な評価を受けるダンス/エレクトロニック・ミュージックのプロデューサー/DJ、Masayoshi Iimoriが登場。SanDisk Extreme Portable SSDのレビューを依頼したところ、既に同社製品の愛用者だったことが判明したので、彼のSANDISKヒストリーも含め語ってもらった。

Photo:Chika Suzuki

Product Overview
SanDisk Extreme Portable SSD

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 最大1050MB/秒の読出し速度、1000MB/秒の書込み速度を誇るNVMeプロトコルのポータブルSSD。スマートフォンをしのぐ小型設計ながら2mまでの落下に耐え、IP55規格による防滴/防塵性能も有するため、耐久性の高さも魅力だ。5年間の限定保証付き。

SPECIFICATIONS
▪接続:USB 3.2 Gen 2(USB 3.0/2.0互換)
▪転送速度:最大1050MB/秒(読出し)、1000MB/秒(書込み)
▪コネクター:USB Type-C(Type-C/Type-CのケーブルとType-CからType-Aへの変換アダプターを同梱)
▪サイズ:52.42(W)×100.54(H)×8.95(D)mm
▪重量:52g
▪価格:14,000円前後(500GB)、25,000円前後(1TB)、44,000円前後(2TB)
※価格はすべてオープン・プライス:市場予想価格。以下、同様

 

DJの現場から信頼を集めるUSBメモリー

 僕は以前からSANDISKの製品を愛用していて、DJの現場ではUSBフラッシュ・メモリーのSanDisk Extreme Go USB 3.1(64GB)が重宝しています。一番の理由は、PIONEER DJ CDJとの通信がとにかく速いから。USBポートに挿したら中身が一瞬でディスプレイに表示されますし、フォルダー間を移動するときにローディング・メッセージが出てくることも無いんです。ほかのUSBメモリーを使っていた時期もあるので、速度の差は身に染みて感じていますね。それに周囲のDJにもSANDISK製品の愛用者が多く、“めちゃくちゃ速い”と評判なんですよ。現場というのは何かとあわただしいものだから、CDJとの通信がスムーズなのはストレスの軽減にもなります。性能よりも低廉さを重視したUSBメモリーは、現場で使うには心許ないので、DJをするならExtreme Go USB 3.1くらい信頼性の高いものを購入した方が良いでしょう

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Masayoshi IimoriがDJプレイ時に愛用しているUSBメモリー、SanDisk Extreme Go USB 3.1(2,200円前後/64GB)。間も無く販売終了だが、引き続き入手できるモデルではSanDisk Extreme Pro USB3.2(4,000円前後/128GB〜)などがお薦め

 “安心と信頼”のSANDISKということで、APPLE MacBook Pro用の外付けストレージとしてSanDisk Ultra 3D SSD(2TB)も愛用中です。DAWのプロジェクトやサンプルなど膨大な量のファイルを保存しており、トラック制作のワーキング・ディスクとなっていますね。

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楽曲制作のワーキング・ディスクとして使用されているSanDisk Ultra 3D SSD(25,000円前後/2TB)

高速である上にコンパクト&大容量

 今回は、普段のSSDと同様にSanDisk Extreme Portable SSD(2TB)を使ってみました。まず印象的だったのは、書込みの速さです。試しに20GBくらいのサンプルをコピーしてみたところ、何と7〜8分で完了しました。ソフト・サンプラーにインポートしてトラックを作っている間もスムーズに読出しできていたし、プロジェクトを保存して再起動させてみたら普段にも増して立ち上がりが速い印象でした。読出しの遅い外付けストレージを使っているとプロジェクトを開くのに時間がかかったり、制作中にサンプルのロードが滞る場合もあると思うので、やはり速度は重要です。

 

 そして、スマートフォンよりもコンパクトなサイズがすごく良い。外付けハード・ディスクを使っていたころは筐体のサイズが大きく、出先で作業するときなどは置き場所に困っていたのですが、SanDisk Extreme Portable SSDならそういうことが無いと思います。付属のUSBケーブルが約17cm (コネクターの両端を含む長さ)で、無駄に長くないのも取り回しが良いですし、何よりこのコンパクト・ボディで最大2TBというところにメーカーの技術力を感じます。また小さいからと言って華奢(きゃしゃ)ではなく、シリコンのシェルに覆われているため頑丈。最大2mの落下にも耐えるそうです

 

Masayoshi Iimori
【Profile】トラップを中心とした楽曲が評価され、国内気鋭レーベルTREKKIE TRAXよりデビュー。スクリレックス主宰OWSLAの系列=NEST HQやA-TRAKのFool's Goldなど、海外の名門からも作品を発表している

 

SanDisk Extreme Portable SSD 製品情報

shop.westerndigital.com

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