Dazzle Drums × SanDisk Extreme Pro USB 3.2 〜制作パフォーマンスの要 SANDISKポータブルSSD【第3回】

f:id:rittor_snrec:20210517202803j:plain

クリエイター/エンジニアが活用しているポータブルSSD。各メーカーからさまざまな製品が発売されているが、こうしたフラッシュ・メモリーを使ったストレージの分野で長年の実績を誇るのがSANDISKだ。今回は、同社のポータブルSSDをDJプレイと楽曲制作に愛用しているDazzle Drumsが登場。Nagi(写真右)&Kei Sugano(同左)によるハウス・ミュージックの実力派ユニットである。USBメモリーのSanDisk Extreme Pro USB 3.2 Solid State Flash Drive(1TB)をDJ現場で試してもらった後、普段使っているポータブルSSDも含め“SANDISKストレージの魅力”に迫っていただいた。

Photo:Hiroki Obara Cooperation:AOYAMA Zero

Featured Product
SanDisk Extreme Pro USB 3.2 Solid State Flash Drive

f:id:rittor_snrec:20210517203019j:plain

 Dazzle DrumsがDJの現場で試したUSBフラッシュ・メモリー、SanDisk Extreme Pro USB 3.2 Solid State Flash Drive。USB 3.2接続(3.1/3.0/2.0互換)で、Mac/Windowsに対応。容量4GBの4Kビデオ転送を15秒以内に完了させるという高速性能を誇る(USB 3.2 Gen 1もしくはUSB 3.0ホスト機器。環境などにより結果が変化する場合あり)。衝撃や振動への耐久性を重視したアルミ・メタル・ボディ、付属ソフトによるファイル暗号化機能なども魅力だ。レビュー対象となった1TBは16,000円前後、512GBは9,900円前後、256GBは6,000円前後、128GBは4,000円前後。なお、本稿に記載の価格はすべてオープン・プライス(市場予想価格)。

 

SanDisk Extreme Portable SSD

f:id:rittor_snrec:20210517203424j:plain

 DJプレイと楽曲制作の両方に普段から愛用しているという2TBのSanDisk Extreme Portable SSD (SDSSDE60-2T00-J25)。間も無く販売完了の製品だが、現行のラインナップではUSB 3.2 Gen 2で最大1050MB/秒の読出し、1000MB/秒の書込みが行える同製品名の後継機種(14,000円前後/500GB、24,000円前後/1TB、40,000円前後/2TB)などがお薦め。

 

CDJでの読出しが速くWAVをストレス無く扱える

Kei まず、SanDisk Extreme Pro USB 3.2 Solid State Flash DriveはPIONEER DJ CDJでの読出しがとにかく速いんです。待つことなく目的のフォルダーにアクセスできるのが一番で、あと1分で次の曲をかけなければならないような場合もストレスを感じません。

Nagi 選曲に時間的な余裕が生まれますし、テンポに揺れのあるダンス・クラシックスなども丁寧につなぐことができます。私たちはもともとレコードだけでDJをやり始めて、レコードからCD、CDからUSBストレージへと移行してきたのですが、USBストレージを使い出す決め手となったのはCDよりも断然“選んでからかけるまで”が速いことでした。なので現在も、USBストレージを使うからにはレスポンスが速くなければならないと思っています。いつもは2TBのSanDisk Extreme PortableSSDを愛用しているんですけど、今回テストしたUSBメモリーも同様に好印象です。

Kei 容量1TBなので、いろいろなタイプの音楽をたくさん入れておけるのもありがたいところですね。

Nagi 普段から、どんなストレージも2割程度は空けておくようにしていて。今回のUSBメモリーには850GBくらいまで入れてみましたが、CDJの動作が鈍くなったり固まってしまうようなことはありませんでした。MP3など容量の小さなファイルならCDJが鈍重になることは無いと思いますが、私たちは基本的にWAVを使うので、その点でもストレージの読出しの速さが重要なんです。と言うのも、1970年代とかの楽曲はデジタル・レコーディングの時代のものと比べて、MP3へ変換したとき音質に大きな差が出るんですね。同じ曲のレコードと比べても、WAVやAIFFと比較しても全く違います。ダンス・クラシックスなどをレコードしかなかった時代からプレイしてきた身としては、こうした劣化に敏感なので、往年の曲についてもファイルでかける場合はWAVがファースト・チョイスになる。そのWAVをスムーズに運用できるから、SANDISKのストレージは重宝するんです。

 

防滴&防塵性や衝撃への強さも現場向き

Nagi 普段使っているSanDisk Extreme Portable SSDは、防滴性と防塵性が導入の一番の理由。クラブでは飲み物が機材にかかってしまうトラブルもあるので安心です。

Kei 最大2mの落下に耐えるという衝撃への強さも魅力ですね。低音の振動で音が飛んだり止まったりということはまずないし、DJプレイに集中できるんです。

Nagi これほど耐久性が高く、コンパクトで大容量なのに安価な外付けSSDは、ほかに見当たりませんでした。書込み速度も出色です。ファイルのコピーが素早く完了するので、現場へ行く前のバタバタしがちなときにもありがたい。

Kei 制作にも活用中で、SPECTRASONICS Omnisphere 2の大容量サンプルを格納しています。ABLETON Live上で数トラックに立ち上げてプレイバックしても全く問題ないから驚きですね。HDDだと、そうはいかなかったので。

Nagi 私はAPPLE Logicの内蔵サンプルをすべてSSDに入れているのですが、HDDを使っていたころのように固まって音が出なくなってしまうこともなくなりました。こういう部分にも、SANDISKストレージの“速さ”が見て取れます。

 

Dazzle Drums
【Profile】1990年代よりハウス・シーンで活躍。主宰のGreen Parrot Recordingをはじめ、Gator Boots(UK)からのバイナルなど海外の有力レーベルからも多くの作品を発表。直近は、香港のFuFuや東京のCharterhouseなどアジア圏からのリリースもより活発に

 

SanDisk Extreme Pro USB 3.2 Solid State Flash Drive
Extreme Portable SSD 製品情報

関連記事

www.snrec.jp

www.snrec.jp