飯尾芳史 × SanDisk Extreme Portable SSD 〜制作パフォーマンスの要 SANDISKポータブルSSD【第6回】

飯尾芳史 × SanDisk Extreme Portable SSD 〜制作パフォーマンスの要 SANDISKポータブルSSD【第6回】

大容量サンプルのソフト音源やミックス用のワーキング・メディアとして、クリエイターやエンジニアにも活用されているポータブルSSD。各メーカーからさまざまな製品が発売されているが、こうしたフラッシュ・メモリーを使ったストレージの分野で長年の実績を誇るのがSANDISKだ。今回は、SanDisk Extreme Portable SSDをここ2年ほど愛用しているエンジニアの飯尾芳史氏が登場。矢野顕子や高橋幸宏からも信頼される氏は、どのような点に魅力を感じて使っているのだろう?

Photo:Daisuke Ohki Cooperation/Location:Mouri Art Works Studio

Featured Product
SanDisk Extreme Portable SSD

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 飯尾氏が愛用しているSanDisk Extreme Portable SSDは一つ前の世代のもので、読み出し速度は最大550MB/秒。ミュージシャンの演奏を直接録音したり、ミックスもSSD上で行っている。現行版はさらにパフォーマンスが向上しており、最大速度は読み出し1050MB/秒、書き込み1000MB/秒。防滴/防塵機能を有し、セキュリティ機能などの安全性も高めている。

PRICE
▪500GB:14,000円前後 ▪1TB:23,800円前後 ▪2TB:39,800円前後 ▪4TB:79,800円前後
※すべて現行版SanDisk Extreme Portable SSD(オープン・プライス)の市場予想価格(税込)

最大の恩恵はバックアップ時間の短縮

 スタジオ・ワークとライブ録音、それらのバックアップ用ストレージとしてSanDisk Extreme Portable SSDを使っています。最もありがたいのは“残業時間”が減ったことなんです。僕はミュージシャンの演奏を外付けSSDに録音していて、終了後はもう1台のSSDに直接コピーしてバックアップを取るんですが、そのスピードが極めて速い。昔は、マルチと言えばテープ1本しか存在しなかったわけですが、ハード・ディスク・レコーディングになってからはHDDのクラッシュなどに備えるべくエンジニア自身がバックアップを取るようになりました。特に、USB 2.0の時代はHDDからHDDへコピーするのに大変な時間を要し、ライブ・レコーディングのバックアップとかになると何時間もかかっていたんです。かと言って放置しておくのは良くないから、食事をしながらじっとディスプレイを監視していたり……。大事なことだと分かっていても音楽的な時間とは言えないので、それが今、大幅に短縮されたことで実にストレスフリーになりました。関係者の方々にマルチをコピーするときも、時間を節約できるのはありがたいですね。

 

 また、SSDを使い始めるまでは、その日のミックスを終えて毎回バックアップを取れるかと言うと、手が回らないときもありました。効率化を図るべく、新しく作ったオーディオ・ファイルのみをバックアップ用のHDDにコピーしてアップデートするようなこともしていましたが、今はオーディオ込みのセッション・ファイルを丸ごとコピーしてもあっという間に完了するから、毎回バックアップを取れるようになったんです。コピー・ミスが起こらないのも素晴らしい点ですね。

真摯なメーカー・サポートも信頼の理由

 録音時の使い勝手も全く問題ありません。セッションの立ち上がりからして非常に速いし、録り音にエフェクトをかけて処理済みの状態で波形化するのとかもHDD時代よりストレスを感じないんです。大容量音源などを幾つも立ち上げるクリエイターの方々には、上位ブランドSANDISK PROFESSIONALのSSDの方が良いのかもしれませんが、AVID Pro Toolsで録音やミックスを行う分には僕の使っているSanDisk Extreme Portable SSDで十分だと思います

 

 実は、周りにSANDISKのSSDを活用している人が多いんですよ。防塵/防滴性能や落下に対する耐久性、保証期間の長さなども人気の秘けつのようで、いろんな人から話を聞くうちに使い始めたのがきっかけです。昨今はスタジオと自宅の制作環境を行き来することが多いため、ボディがコンパクトで持ち運びが楽なのもうれしいですね。そして、メーカー・サポートが抜群。一度だけですがお世話になったことがあって、対応のスピードや真摯さは今も記憶に鮮明です。あのとき、製品そのものだけでなく、SANDISKというブランドのこともめちゃくちゃ信用しましたね。

 

飯尾芳史
【Profile】YMOらの録音に携わった後、1982年に細野晴臣『PHILHARMONY』でエンジニア・デビュー。これまでに矢野顕子、THE BEATNIKS、渡辺美里、藤井フミヤ、竹内まりや、松たか子、のん、スキマスイッチ、矢沢永吉など数多くのアーティストの作品を手掛けている。

SanDisk Extreme Portable SSD 製品情報