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ANTELOPE AUDIO Discrete 4 / 8 Pro Synergy Core 〜Rock oN Monthly Recommend vol.47

ANTELOPE AUDIO Discrete 4 / 8 Pro Synergy Core 〜Rock oN Monthly Recommend vol.47

 注目の製品をピックアップし、Rock oNのショップ・スタッフとその製品を扱うメーカーや輸入代理店に話を聞くRock oN Monthly Recommend。今回はANTELOPE AUDIOが3世代にわたって進化させてきたDiscreteシリーズの新製品となるオーディオ・インターフェース、Discrete 4 Pro Synergy CoreとDiscrete 8 Pro Synergy Coreを紹介する。ANTELOPE AUDIOのニコライ・ウズノフ氏と、メディア・インテグレーションの安田都夢氏に話を聞いた。

Photo:Chika Suzuki(except*)

Discrete 4 Pro Synergy Core

Discrete 4 Pro Synergy Core|187,000円

Discrete 4 Pro Synergy Core|187,000円

 最大入出力数14イン/20アウトのMac/Windows対応オーディオ・インターフェース。最高24ビット/192kHzでThunderbolt 3接続に対応し、AD/DAコンバーターは最大130dBのダイナミック・レンジを持つ。FPGA×1基、DSP×2基を搭載し、内部で独自のSynergy Core FXの処理を行う。フロント・パネルにはHi-Z対応XLR/TRSフォーン・コンボ入力端子×2、ディスプレイ、ファンクション・ボタン×3、メイン・ノブ、ヘッドフォン出力(TRSフォーン)×4を備える。

リア・パネル

リア・パネル

 リア・パネルには、S/P DIF入出力(コアキシャル)、ADATオプティカル入出力(TOSLINK)×2、コンピューター接続用Thunderbolt 3端子とUSB(Type-B)ポート、ワード・クロック出力(BNC)×2、ステレオ・モニター出力(TRSフォーン)、ライン出力(フォーン)×4、マイク/ライン入力(XLR/TRSフォーン・コンボ)×2を備える。

Discrete 8 Pro Synergy Core

Discrete 8 Pro Synergy Core|249,700円

Discrete 8 Pro Synergy Core|249,700円

 最大入出力数26イン/32アウトのMac/Windows対応オーディオ・インターフェース。Discrete 4 Pro Synergy Coreと同一のAD/DAコンバーターを搭載し、FPGA×1基、DSP×2基を搭載し、内部でSynergy Core FXの処理を行う。フロント・パネルには、Hi-Z対応XLR/TRSフォーン・コンボ入力端子×2、入力ボリューム・ノブ×8、ディスプレイ、ファンクション・ボタン×3、メイン・ノブ、トークバック用ボタン、ヘッドフォン出力(TRSフォーン)&ボリューム・ノブ×2を備えている。

リア・パネル

リア・パネル

 リア・パネルには、左から電源入力、ワード・クロック端子(入力×1、出力×3、いずれもBNC)、S/P DIF入出力(コアキシャル)、フット・スイッチ用端子、ADATオプティカル入出力(TOSLINK)×2、コンピューター接続用のThunderbolt 3端子とUSB Type-Bポート、ライン出力(D-Sub 25ピン)、ステレオ・モニター出力(TRSフォーン)、リアンプ出力(TRSフォーン)×2、マイク/ライン入力(XLR/TRSフォーン・コンボ)×6がスタンバイ。

Antelope Launcher

Antelope Launcher|無償(ANTELOPE AUDIOのWebサイトよりダウンロード可能)

Antelope Launcher|無償(ANTELOPE AUDIOのWebサイトよりダウンロード可能)

 32ch×4系統のミキサーを内蔵。AFXタブで操作できるSynergy Core FXは37種類を無償でバンドル。ANTELOPE AUDIOソフトウェア・ストアで追加購入することで、60種類以上のエフェクトを使用することができる。

入出力のルーティングを設定するルーティング・マトリクス。任意のトラックをドラッグ&ドロップするだけでルーティングを自由に変更することが可能だ

入出力のルーティングを設定するルーティング・マトリクス。任意のトラックをドラッグ&ドロップするだけでルーティングを自由に変更することが可能だ

 

●まずはANTELOPE AUDIOについて教えてください。

ウズノフ 設立して20年ほどたつ会社で、マスター・クロックやアトミック・クロックなどから始まり、今ではオーディオ・インターフェースやモデリング・マイクも作っています。ミッションとして、高解像度で透明感があり、ディテールまで聴こえるサウンド・クオリティを目指しています。

 

●その中で、Discrete 4 Pro Synergy CoreとDiscrete 8 Pro Synergy Coreはどのような製品ですか?

ウズノフ Thunderbolt 3とUSB 2.0のコンピューター接続が可能なMac/Windows対応のオーディオ・インターフェースで、3世代にわたるDiscreteシリーズの新製品です。できる限り透明なサウンドのディスクリート・プリアンプをオーディオ・インターフェースに搭載することを目的として作られました。旧モデルと比べて、スペックもコントロール用ソフトウェアのAntelope Launcherも進化しています。Discrete 4 Pro Synergy Coreは、ハーフ・ラックより少し大きいデスクトップ・タイプの機種です。4系統のディスクリート・プリアンプを搭載し、ライン出力のほか、ワード・クロック出力やADAT、S/P DIF入出力、そして4系統のヘッドフォン出力を備えています。一方のDiscrete 8 Pro Synergy Coreはラック・タイプで、Discrete 4 Pro Synergy Coreと技術仕様や音質は同じですが、プリアンプが8系統あり、リアンプ出力やワード・クロック入力を搭載するなど、主に入出力数が異なります。

 

●これまでのモデルと比較した印象はいかがですか?

安田 先ほどウズノフさんが言った“透明感”というコンセプトがより進んだ感じがします。旧シリーズではDiscrete 4 Synergy CoreよりDiscrete 8 Synergy Coreの方が音質が良かったのですが、今回音質が同等になったので、特にDiscrete 4はかなり進化しましたね。機能的にもユーザー目線でだいぶ進化したように思います。Antelope Launcher内のコントロール・パネルではルーティング・マトリクスの細かい部分も調整できるようになって、よりレベル・アップしたいDiscreteユーザーに向けて作られた感じがします。

ウズノフ 技術面では、AD/DAコンバーターも進化しました。特にモニター出力のDAコンバーターはダイナミック・レンジが最大130dBで、弊社の上位機種と並びました。加えて、AD/DA変換にはやはりクロッキングがすごく大事なので、弊社のマスター・クロックや上位機種にも入っている独自技術の64ビットAFCクロッキングを採用しています。また、初代Discreteシリーズとともに登場したディスクリート・プリアンプは、昔のイギリスやアメリカのコンソール技術を研究して作った6トランジスター入りプリアンプで、上位機種のOrionシリーズと同じ技術を使っています。

安田 以前からANTELOPE AUDIOのクロックには定評がありますね。ANTELOPE製品のサウンドは純粋で、奇麗に録れる印象があります。

 

●Discrete 4 Pro Synergy Coreに搭載の4系統のヘッドフォン出力は、どのような用途が想定されますか?

ウズノフ Discrete Proシリーズの新しいコントロール・パネルでは、モニター出力や4系統のヘッドフォン出力で全く別のミックスができるので、バンド録音でメンバーそれぞれが自分のモニターをしたり、エンジニアとバンド・メンバーでモニターするなど、いろいろな場面で柔軟に対応できます。

安田 4つのヘッドフォンに対して自由にルーティングが組めると、レコーディングで誰かにクリック、ほかの誰かにオケを鳴らしたり、ライブでも出力先ごとに何を鳴らすかを変えられるし、ヘッドフォンを挿さずPAに送るのに使ってもいいですね。しかもルーティングがコントロール・パネル内でドラッグ&ドロップだけで設定できるのもいいですよね。

ウズノフ パッチベイのように使えるので、弊社では“バーチャル・パッチベイ”と呼んでいます。Proシリーズでは以前のモデルの使いやすさは維持しつつ、Orion StudioやZen Tour、Galaxy32など上位機種のルーティング・マトリクスを組み合わせて、さらにルーティングの自由度を高くしました。弊社では“ハイブリッド・パネル”と名付けているのですが、32ch×4系統のミキサーと各チャンネルのドロップ・ダウンのメニュー、ルーティング・マトリクスで好きなようにミックスできます。AFXタブでは、専用エフェクトのSynergy Core FXが使えます。旧モデルでは最大4chに適用できたのですが、最新のハイブリッド・パネルではその4倍の最大16chに立ち上げることができます。

 

●Synergy Core FXについて詳しく教えてください。

ウズノフ リアルタイム処理できるエフェクトで、購入時には37種類がバンドルされています。そのほか弊社のソフトウェア・ストアで追加購入も可能です。昔の機材をモデリングしたエフェクトがいろいろあるのですが、これらはできるだけレアでなかなか手に入れられない昔のエフェクトを見つけ出してモデリングしたりしているんです。

安田 マニアックなものが結構あります。BAE AUDIOのマイクプリ/EQをモデリングしたBAE-1073MPやSUMMIT AUDIOのコンプを元にしたSMT-100A、CHANDLER REMITED REDDシリーズがモデルになっているRD-47などが面白いですね。つまみ系のシンプルなエフェクトが多いので、ギタリストや直感的に音作りをしたいクリエイターに向いていると思います。だんだん数が増えてマニアックなものも多くなってきたので、これからが楽しみです。

 

●エフェクトのかけ録りもできるのでしょうか?

安田 自由自在です! 例えば、コントロール・パネルのPRE AMPからAFX INへつなぐと、エフェクトがかかったマイクプリの入力音がAFX OUTから出力されます。そのトラックをさらにCOMPUTER RECにドラッグ&ドロップすると、AFXを通った音がDAW上のトラックに反映されるんです。素の音とかけ録りした音を同時録音することもできますし、このコントロール・パネルを把握するとめちゃめちゃすごいんですよ。しかもHEADPHONES 1はAFXを通した音、HEADPHONE 2ではプリアンプの入力音を直接聴くことなどもできるので、自宅のスタジオ・システムでも、ライブやレコーディングの現場でもその場で自由自在にルーティングが組めるデジタル・ミキサーのような感覚で使えますね。

 

●最後に、強みとなるお薦めのポイントと、どのようなユーザーにお薦めしたいかを教えてください。

ウズノフ 一番弊社が誇りを持っているのは音質で、ルーティングの自由度も強みではないでしょうか? あとはパッとルーティングできる操作性も使いやすいと思います。“バーチャル・パッチベイ”は、オーディオ・エンジニアとしてレベルアップしたい方にはぜひお薦めしたいです。

安田 ルーティングの自由度はやっぱり大きいですね。自分自身が工夫してこう使えばこうできるという要素がいっぱい散りばめられているので、工夫次第では誰も知らないような使い方ができると思います。ループ・バック機能は、ルーティングを組めばできるのですか?

ウズノフ はい、できます。Zen GoやZen Tourのようなループ・バック機能はないですが、ルーティング画面で設定すれば自由に組めるので、すごく簡単にできると思います。

安田 この内蔵ミキサーを使えばなんでもできちゃいますよね。ただ、この気持ちはコントロール・パネルを熟知していないと伝わらないです(笑)。

ウズノフ だから実際にお店で触って慣れていただいて。

安田 店頭に展示機があるので、幾らでも説明します! 音楽を作るだけではなく、配信やレコーディング、ライブのマニピュレーターを行う必要がある場面で“これさえあればいい”という機材なので、ぜひ知っていただきたいです。

 

ANTELOPE AUDIOのニコライ・ウズノフ氏
メディア・インテグレーションの安田都夢氏
ANTELOPE AUDIOのニコライ・ウズノフ氏(写真左)、メディア・インテグレーションの安田都夢氏(同右)

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