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ESI Planet 22C / Planet 22X 〜Rock oN Monthly Recommend vol.45

ESI Planet 22C / Planet 22X 〜Rock oN Monthly Recommend vol.45

 注目の製品をピックアップし、Rock oNのショップ・スタッフとその製品を扱うメーカーや輸入代理店に話を聞くRock oN Monthly Recommend。今回はESIから登場したDante接続対応のオーディオ・インターフェース、Planet 22C/Planet 22Xを紹介する。銀座十字屋ディリゲント事業部の多良間孝紀氏と、メディア・インテグレーションの安田都夢氏に話を聞いた。

Photo:Takashi Yashima(except*)

ESI Planet 22C

Planet 22C|オープン・プライス(市場予想価格46,200円前後)

Planet 22C|オープン・プライス(市場予想価格46,200円前後)

 Planet 22Cは、Mac/Windows対応の2イン/2アウトを備えたDante対応オーディオI/O。BURR-BROWN製AD/DAコンバーターを搭載する。外形寸法は105(W)×25(H)×110(D)mmで、重量は236gとなっており、24ビット/96kHzのAD/DAコンバーターを搭載している。フロント・パネルにはライン・イン(フォーン)×2、アウトプット(フォーン)×2がスタンバイ。入力にはシグナルとピークを表すLEDがそれぞれ装備されている。

Planet 22C リア・パネル

Planet 22C リア・パネル

 リア・パネルには、左からDanteポート(RJ45)、12V DCアダプター用端子、電源用LED、入出力のレベルの切り替えスイッチ(−10dBV/+4dBu)が備わっている。また、Planet 22CはPoE(Power over Ethernet)での給電に対応しており、イーサーネット・ケーブルから直接電源を供給することが可能だ。

ESI Planet 22X

Planet 22X|オープン・プライス(市場予想価格81,400円前後)

Planet 22X|オープン・プライス(市場予想価格81,400円前後)

 Planet 22XはMac/Windowsに対応し、アナログ2イン/2アウトを備えたDanteネットワーク・オーディオI/O。24ビット/96kHzのBURR-BROWN製AD/DAコンバーターを搭載し、外形寸法は175(W)×45(H)×120(D)mm、重量は540g。フロント・パネルでは、2chのライン・インプットのコントロールと音量調節が可能だ。ライン・インプットはHi-Z入力、マイク入力の切り替えスイッチと、ゲイン調整ノブ、ピークLEDを搭載。その右には+48Vファンタム電源のスイッチとマスター・ボリューム・ノブ、ヘッドフォン入力(ステレオ・フォーン)と音量調整ノブが備わっている。

Planet 22X リア・パネル

Planet 22X リア・パネル

 リア・パネルには左から、Danteポート(RJ45)、12V DCアダプター用端子、ライン・アウト(XLR)×2、マイク/ライン/Hi-Zイン(XLR/フォーン・コンボ)×2を搭載。電源供給は、電源アダプターのほか、イーサーネット・ケーブル経由でのPoEに対応している。

 

●まず、ESIとはどのようなブランドであるのかを教えていただけますか?

多良間 ESIの名前は韓国の“EGO SYSTEMS, INC”に由来し、ドイツの代理店RIDI MULTIMEDIA GMBHの創業者クラウス・リートミューラーが、既存のESI製品群を改良すべく、2006年にESI AUDIOTECHNIK GMBHを設立し、再出発したブランドです。その拠点としているのはドイツの中でも世界的な自動車部品メーカーなどで知られる地域で、ハイテク産業と機器研究インフラが栄えているので、製品に妥協がありません。今のラインナップにはUSBオーディオ・インターフェースやMIDIインターフェース、今回紹介するDante対応のインターフェースなどがあって、設備案件からホーム・オーディオやDAW/DTM関連まで、ドイツを含むヨーロッパを中心に使われています。ドライバーを社長自ら開発していることもあり、ほかのブランドより少し価格を抑えられています。

 

●Planet 22XとPlanet 22Cは、いずれもDante接続に対応する2イン/2アウトのオーディオI/Oですが、それぞれの役割の違いを教えてください。

多良間 Planet 22Xは、入力をライン、+48Vファンタム電源付きのマイク、ギター接続用のHi-Zから選ぶことができて、入力ゲインの調整が効くので、Danteネットワークのメイン機としても使えるモデルです。一方Planet 22Cは、既にDanteネットワークを組んでいる方に向けた製品となっています。ネットワークの途中に導入することを想定したものなので、ノブなどは一切付いていません。シグナル・インプット/アウトプットは、−10dBVと+4dBuで切り替えができます。

 

●実際に触ってみていかがでしたか?

安田 まず、Planet 22Cはすごくコンパクトだと思いました。手のひらサイズで、APPLE iPhoneと比べても一回り以上小さいですね。筐体もすごく硬くて頑丈です。

多良間 筐体やノブのアルミ出しはアルマイト加工でうまく仕上げてあります。

安田 金属製にすることで放熱効果も考えているのですか?

多良間 そうですね。フィンを持たせることができないので、放熱を考えて樹脂ではなく金属製になっています。

安田 現場でどこかに忍ばせておいて、しかも複数台を設置するには理想的なサイズです。Planet 22Xは音量などのノブがクリック式になっていますね。

多良間 レコーディングやPAで使う方も居るので、ある程度あいまいな部分に値が行かないようになっています。

安田 ヘッドフォン変換できるDanteインターフェースは少ないですが、Planet 22Xにはヘッドフォン端子があるので、マニピュレーターやライブ現場のレコーディング・エンジニアはヘッドフォンでモニターできますし、ファンタム電源も付いているので、トークバックのようなやりとりもできそうですね。

 

●Dante接続に対応した機材を提案するのは、どのような場面なのでしょうか?

安田 いろいろな部屋があるところに対しては、ネットワーク接続がやっぱり一番簡単なんですよね。そのときの候補としてDanteが挙がるんですけど、なかなかこんなコンパクトなDante接続のインターフェースは無くて、現状割と高価なものが多いんです。そう考えるとESI製品はだいぶ安いですね。

多良間 ESIとしてはコンシューマー向けの製品で得たユーザーの声を生かしています。Planet 22Xはコンパクトで、他社のDanteインターフェースとは少し違った位置付けです。 Planet 22Cは、さらにコンパクトなので、既存のDanteネットワークにすぐに入れられるようになっています。

安田 以前はスタジオでレコーディングする方が多かったんですけど、最近は個人や自社でスタジオを持つ方が割といらっしゃるんです。例えば、同じマンションの上の階と下の階、家の中の複数の部屋でのネットワーク接続は、割と注目されています。AVID Pro Tools|MTRXもDanteに対応していますし、Pro Tools|HDシステムでDanteを組む方が受け皿として併用するのもありですね。

 

●それを踏まえて、Planet 22CとPlanet 22Xはどのようなユーザーへお薦めしたいですか?

安田 Planet 22Cは本当にコンパクトなので設備案件に良いと思います。Danteシステムを組むときに、スピーカーの台数が膨大な施設でも、いたる所のスピーカーのすぐそばにPlanet 22Cを設置しておけば、そこでDanteコントロールをして、出力レベルの切り替えもできるので非常に良いですね。インプットとアウトプットはスルーもできるのですか?

多良間 アナログ・バイパスはチップ・セットの制限上できないのですが、Danteのルーティングでの設定は可能ですね。

安田 なるほど。Danteから来るソースをそのままアウトしてもいいし、ライブ現場だったらステージ・ボックスのような使い方もできますね。Danteシステムでライブ・レコーディングをしながらツアーを回る方も居るので、そういうときにはどこにでも設置できて良いと思います。

多良間 開発者は、DI/キュー・ミックスのようなイメージでボーカル、ギター、ベース、ドラムの手前に置いておきたいと言っていましたね。

安田 しかもモニターの返しもそのままいけますね。

多良間 Planet 22XにはMac/Windows対応のDante用アプリケーション、AUDINATE Dante Virtual Soundcard(以下DVS)のライセンスが付属しています。一方でPlanet 22CにはDVSライセンスが付属していないので、その分コスト・カットできています。複数台を現場に持ち込んでおけば、LANケーブルを挿すだけで電源供給して使えるので、現場での急な対応がしやすいですね。

安田 ライブのツアーだと専属のスタッフで回ることが多いので、チャンネル数はある程度固まると思うんですけど、途中で予期しないチャンネル数の追加があってもPlanet 22Cが1台あればサクッと拡張できそうです。Planet 22XにDVSのライセンスが付属するのもいいですね。自分で別途買う人が多いですから。マイク入力もファンタム電源もヘッドフォン端子も付いて、手元に置けるDante対応インターフェースはあまり無いですし、すごくリーズナブルだと思います。Planet 22Cが発売になる前は、Planet 22Xを複数台購入される方も居ました。

多良間 ネットワーク・オーディオ自体、多チャンネルの伝送がメインなのでオプション・カードで拡張することが多いので、いきなり楽器やモニターを増やしたいときに対応できるサブ機は意外と無いと思います。Planet 22Xはメイン機として、自社/自宅スタジオを作るときや、PA側に入力用として配置する用途が多いですね。

 

●スタジオやライブ・ツアー以外の場面でも、軽量でコンパクトなPlanet 22X/22Cは設置場所を問わないので汎用性が高そうです。

安田 そうですね。例えばスタジオ内からラウンジに音を出したいときに、今まではアナログで普通にケーブルを引いていましたが、Danteシステムを組めばイーサーネット・ケーブル1本で済むので自由度が高まります。ライブ録音とか施設の音を流すとか、そういったところでは利便性に優れていて、工事も少なくて済むのが良いですね。

多良間 実際、ESIの別製品ではありますが、USBオーディオI/Oで出力端子のみが搭載されたGigaportシリーズは、インスタレーション作品や博物館での音出しなどにも使われています。そういった使い方であれば、設置後に入力や録音をすることは無いので。Planet 22Cなどのある種思い切った作りはESIもユーザーのニーズを考えていると言ってました。

安田 試算したことは無いですけど、例えば大きい病院の館内放送などはアナログ・ケーブルを引っ張るよりも人件費と資材を考えたらPlanet 22XやPlanet 22CでDanteシステムを組んでLANケーブルを1本引いた方が安いかもしれないですね。以前、ほかのスタッフが某病院でハイレゾ音源を流すシステムをネットワークを組んで作ったことがあって、そのときも、長いケーブルを何本も引き回さなくて良いし、より一層良い音で聴けるし、理想的でした。

多良間 そう考えると、壁からLANを出してわざわざコンポーネントを置かなくても、Planet 22Xとパワード・スピーカーだけ置いてもらえれば、病院などのスタッフがボリュームを回すだけで調整できますね。

安田 あとは、例えば一軒家だったら1階と2階でBGMを再生するとか、別荘みたいな場所のテラスでバーベキューをするときに、Planet 22XとPlanet 22CでDanteシステムを組んで室内のスピーカーから音楽を流すとか、夢があふれる感じで作れると思います。そうやって今後よりDanteが広まればいいですね。

 

銀座十字屋ディリゲント事業部の多良間孝紀氏
メディア・インテグレーションの安田都夢氏
銀座十字屋ディリゲント事業部の多良間孝紀氏(写真左)、メディア・インテグレーションの安田都夢氏(同右)

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