ACOUSTIC REVIVE ヘビー・ユーザー・ストーリー「Hiro」

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 ケーブルをメインに高品位なオーディオ・アクセサリーを手掛けるACOUSTIC REVIVE。今月のヘビー・ユーザーは、メタル・シーンの一線で活躍するプロデューサー/サウンド・エンジニアのHiro氏だ。今年1月にリニューアルしたプライベート・スペース=STUDIO PRISONERは、細部に至るまで丁寧に調整を施した空間。現場で話を聞く。

Photo:Hiroki Obara

 

オーディオ特性を超えたところに本質がある

 “ピュア・オーディオ製品を音楽制作に取り入れる”……これは、Hiro氏がエンジニアとしての個性と自負してきたことで、彼の手掛けるみずみずしいドラム・サウンドや豊かな空間表現を聴くと、にわかに合点がいくだろう。

 

 「音楽って、一聴した瞬間に感動できるかどうかが大事だと思っていて。その点では、メタルは最初の1秒が勝負。瞬発力の音楽だと思うし、10秒たってからでないと分からない、というようではダメなんです。ACOUSTIC REVIVEは、そういった部分をサポートしてくれます。どの製品も初めて使った瞬間に“おっ、すごく良い”と思えるから取り入れている。性能を示す数値などに依存することなく、最終的には“耳”で仕上げている気がするんです。音のち密さや立体感、ツヤはもちろんですが、それ以上にパッと聴いたときの感動が大きい。オーディオ的な特性の良さを超えたところに、製品の本質があると思います

 

 Hiro氏の言葉は、10年というACOUSTIC REVIVE歴にも裏打ちされている。初めて導入したのは、電源ケーブルのPower Standardだった。

 

 「コンピューターに使っていました。感触が良かったので、オーディオI/OのFireWireケーブルもACOUSTIC REVIVEにしてみたくなって。それまでは他ブランドのケーブルを使っていましたが、モニターの音質などから高域に癖があるような気がして、その癖が録り音にも付いてしまうんじゃないかと。ACOUSTIC REVIVEに連絡してみたところ、いろいろと相談に乗ってもらえて、さらにはデモ機を借りられることになりました。事前に試用できるのはありがたいと思ったし、使ってみると見事に癖が取れて、自然な音が得られたんです。例えるならPCIe接続のI/Oに替えたかのような印象……つまり、ケーブルの存在を感じさせない音です。その後USBのI/Oを導入したので、80cmのUSBケーブルを発注しました。標準品は1mですが、特注にも快く対応してもらえて。音質については、色付けが感じられずSN比も良好。さらには高級感もあるので、現在はノート・パソコンに接続し、外部スタジオでのドラム録りなどに愛用しています」

大事なのは“スタジオに残せるかどうか”

 その後も、各種ケーブルやクォーツ・レゾネーター、USBターミネーターにケーブル・インシュレーター、電源ボックスと、さまざまな製品を導入。スタジオの一新で、ブレーカー以降の屋内配線までACOUSTIC REVIVEとなった。

 

 「屋内配線は4系統で、うち1つが200Vなんです。そのコンセントには、ACOUSTIC REVIVEの1mの電源ケーブルを介し、トランスをつないでいます。トランスから直接電源を取っている機材もありますが、ACOUSTIC REVIVEの電源ボックスを通した方が良い場合もありますね。前はコンセント直結がベストだと思い込んでいて、タップに偏見があったんですけど考えが変わりました。そして電源ケーブルやマイク・ケーブルに使っているケーブル・インシュレーター。驚くほど効果的で、音の躍動感が復活するんです。とは言え、高域が派手になっているとか、そういうことでは決してない。USBターミネーターも同様です。コンピューターの空き端子に差すとキックの粒立ちが明りょうになったりしますが、あくまで元の音がそのまま前に出てくるような感じです」

 

“何も足さない/何も引かない”がACOUSTIC REVIVEの理念だが、Hiro氏はそれを実感しているのだろう。

 

 「オーディオ・アクセサリーは、高級品だからと言って音楽制作に向くとは限りません。大事なのは値段じゃなく“スタジオに残せるものであるかどうか”です。ACOUSTIC REVIVEの製品は、実際に残っていますよね。これを使っておけばモニターも録り音も大丈夫、と思えるから信頼しているし、いわばスタジオの“土台”です。おかげさまで録音からマスターの制作まで、音楽そのものに集中できています」

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電源トランス(写真左下)には、特注の1mの電源ケーブルや電源コンディショナーRPC-1を接続。写真左上の方に見える木製のアクセサリーはケーブル・インシュレーターのRCI-3H。ヒッコリー+マホガニーの物性により、音質の向上が期待できる

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ブレーカー中央にはクォーツ・レゾネーターQR-8を装着。共振周波数を人間の可聴帯域外に逃し、クリアな音質を生み出すという

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マイクにもクォーツ・レゾネーターを装着

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USBターミネーターのRUT-1はパソコンの空き端子に挿入。音の粒立ちがよみがえり、メタルで重要なキックのアタック感などにも貢献しているそ

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電源ボックス(タップ)はRTP-6 Absoluteを使用。電源ケーブルPowerStandard-TripleC-FMなども見える

Hiro
<BIO>METAL SAFARIのギタリストとして国内外で活動し、2010年からプロデューサー/エンジニアに。STUDI O PRISONERの主宰で、録音からミックス、マスタリングまでこなす。NOCTURNAL BLOODLUSTやUnlucky Morpheusなど数多くのメタル・バンドを手掛けてきた

 

■ACOUSTIC REVIVE製品に関する問合せ:

acousticrevive.jp

 

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