TEENAGE ENGINEERING OP-1 fieldの使い方【DAY4】新搭載のシンセエンジンdimensionとは?

TEENAGE ENGINEERING OP-1 fieldのシンセエンジンdimensionを演奏している様子

トラックメイカーのYebisu303がTEENAGE ENGINEERING OP-1 fieldの魅力を伝える20日間。DAY4はOP-1 fieldに新しく搭載されたシンセエンジン、dimensionについて紹介します!

シンセエンジン&プリセットの選び方

 公式マニュアルの中には、各シンセエンジンの説明がひとこと程度しか書かれていないのですが、裏を返せば専門的な知識がなくても楽しめるようデザインされているわけです。まずは実際に音を鳴らしてみることをオススメします!

 エンジンの選択は、シンセ・モード(DAY3を参照)の際に、shiftボタン+1〜8のいずれかのボタンを押すと、画面にエンジンのリストが表示されるので、ブルーのエンコーダーを回して行います。さらにオーカーのエンコーダーを使えばプリセットが選択可能です。その後、で押した1〜8ボタンをもう一度押すか、またはシンセ・モードボタンを押すとプリセットがロードできます。

 ちなみにエンコーダーで操作できるパラメーターは、画面の文字色と各エンコーダーが同じ色になっています。これはOP-1 fieldを操作する上で共通のルールなので、ぜひ覚えておきましょう。

OP-1 fieldのシンセエンジンとプリセットの選択方法

①shift+1〜8ボタンを押す→②ブルーでエンジンを選択→③オーカーでプリセットを選択

エンコーダーを押して操作することが可能に

 OP-1 fieldでは、OP-1にはなかったエンコーダーを“押し込む”という操作が追加されました。これによってプリセットのロードは、前述の操作のほかにオーカーのエンコーダーを押すことによっても操作が可能です。より直感的に操作できて便利ですね。

dimensionはどんなシンセ?

 OP-1 fieldから新たに搭載されたシンセ・エンジンで、矩形波〜ノコギリ波〜ノイズを連続可変できるオシレーターが特徴です。変わり種の多いOP-1 fieldの中で最も扱いやすく、サウンドに合わせて滑らかに動くリサージュ図形が視覚的にも楽しませてくれます。

OP-1 fieldのシンセエンジンdimensionを選択したときの表示画面

 エンコーダーでコントロールできるパラメーターは、WAVEFORM(オシレーターの波形)、STEREO(ステレオイメージ)、FILTER FREQ(ローパスフィルターのカットオフ)、RES(ローパスフィルターのレゾナンス)の4つ。

 OP-1 fieldにヘッドフォンを繋いで聴いてみてください。STEREOの値を上げていくと、実に心地の良いバランスで音像が左右に広がっていきます。

 さらに空間系エフェクトを追加して和音を演奏してみると、その気持ち良さをより実感できますよ。

おすすめのプリセット=PAD

 矩形波とノコギリ波が混ざったオシレーターがゆっくりと立ち上がり、LFOでゆっくりフィルターのカットオフが変化し、ディレイで音の輪郭がほぐれていく、アンビエントにぴったりな音色です。好みに応じてエフェクトをmother(OP-1 fieldに新搭載のリバーブ )に変えてみるのもいいかもしれません。

→【DAY5】へつづく!

Yebisu303(Acid Alliance)

【Profile】アシッドハウス、デトロイトテクノ、エレクトロ、ハードミニマルに強い感銘を受け、20代後半よりトラック制作を開始。 無類のハードウェア機材愛好家でもあり、日々マシンライブや機材デモンストレーション動画の制作を行っている。 また、近年ではKORGやSONICWARE製品のプリセットやTVアニメ「ユーレイデコ」の劇伴・イメージソングを制作するなど、その活動は多岐に渡っている。

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