トラックメイカーのYebisu303がTEENAGE ENGINEERING OP-1 fieldの魅力を伝える20日間。DAY3は4つのモードを使って作曲するためのワークフローについて紹介します。
作曲はもちろんライブもこれ1台で!
シンプルなワークフロー
4つのモード(DAY2を参照)は以下の手順で使用します。
シンセ・モードまたはドラム・モードで演奏
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テープ・モードで演奏の録音、曲の展開作り
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ミキサー・モードで全体のバランスや質感の調整
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曲が完成!
このような流れで、簡単に制作ができちゃいます。バンド経験のある方にとっては、一台のOP-1 fieldだけで宅録環境が再現できてしまうと考えるとイメージしやすいかもしれませんね。
また、OP-1 fieldをライブで使う場合は、テープに録りためたフレーズを数小節単位でループするように編集しておいて、ループ再生の位置を移動したり、トラックのミュートやボリューム変化で展開を作りつつ、テープ・トリックと呼ばれるエフェクトを使ってリアルタイムに音を変化させることで、楽しく演奏できます。もちろん録音したトラックを流しながらシンセ・モードやドラム・モードで生演奏を重ねることも可能です。
トラブル時の原因探しにも使える!
サウンド・パス画面を理解しよう
OP-1 fieldはとても多機能なので、ボリュームやエフェクトの設定によっては、鍵盤を叩いてから少し遅れて音が鳴る、もしくは全く音が鳴らない、といった状況が発生することがあります。そんなときの原因探しに便利なのが、サウンド・パス画面です!
Shift+ミキサーキーを押すと、OP-1 field全体の音の流れを把握できるサウンド・パスが表示されます。この画面を表示した状態で鍵盤を弾くと、音が鳴っている時だけ各セクションをつなぐ矢印が明るく表示されるので、どこまで音が流れてきていて、どのセクションで音が止まっている(または遅れている)のか、ひと目で分かります。またボリュームがゼロに設定された部分に警告シンボルが表示されるのも親切ですね。
Yebisu303(Acid Alliance)
【Profile】アシッドハウス、デトロイトテクノ、エレクトロ、ハードミニマルに強い感銘を受け、20代後半よりトラック制作を開始。 無類のハードウェア機材愛好家でもあり、日々マシンライブや機材デモンストレーション動画の制作を行っている。 また、近年ではKORGやSONICWARE製品のプリセットやTVアニメ「ユーレイデコ」の劇伴・イメージソングを制作するなど、その活動は多岐に渡っている。
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