ケーブルをメインに高品位なオーディオ・アクセサリーを手掛けるACOUSTIC REVIVE。今月のヘビー・ユーザーは東京・神宮前のクラブ、bar bonoboのオーナーである成浩一氏。店内の音響システムにACOUSTIC REVIVE製品を活用し、とびきりのサウンドを追求している。
Photo:Hiroki Obara
“聴き疲れしない音”がクラブに合う理由
古民家をリフォームした内装と新旧の名機を組み合わせた音響で、都内クラブ・シーンにおいて独自のポジションを築いているbar banobo(以下、bonobo)。音響への取り組みはDJや音楽ファンの間でも語り草となっており、2005年のオープン以来、システムのブラッシュ・アップに余念が無い。「音がスピーカーにへばり付かないで、気持ち良く空間に漂っているかどうか。そして、音楽に内包される感情が伝わっているかどうか。重視するのは、そういう部分ですね」と成氏は語る。1階のメイン・フロアには、ALTECの同軸ユニット604-8Hを使った自作スピーカーやJBLの46cm径サブウーファーなどを用意。DJのプレイする音楽が小松音響研究所の真空管ロータリー・ミキサー、ALPHA RECORDING SYSTEMのアイソレーター、DEQXのデジタル・チャンネル・ディバイダーを介してパワー・アンプに届き、スピーカーから再生される仕組みだ。そして驚くべきは、すべての機材の電源供給や信号伝送にACOUSTIC REVIVEの製品が使われていること。「壁コンセント以降は全部ACOUSTIC REVIVEです」と成氏が語る。
「電源タップ、電源ケーブル、スピーカー・ケーブル、ライン・ケーブルが主な部分です。以前はいろいろなメーカーの製品を組み合わせて使っていたのですが、ここ10年くらいはACOUSTIC REVIVEに統一しています。bonoboは大音量で長い時間、音楽を楽しむ店なので、音に癖があると疲れてしまいますよね。そういうことが全く起こらないと思うんですよ、ACOUSTIC REVIVEの製品を使っていれば。どこか特定の帯域が刺激的に聴こえたりせず、耳に痛いところも出っ張らないしバランスが良い。それでいてベールが一枚はがれたような音がするため、力強さや繊細さも向上します。“音楽が内包する感情”を伝えるのに役立っているのは、こういう方向性で製品が作られているからなんです」
音量感が上がりベースのおいしい部分が出る
今回は音響システムのアップデートを間近に見ることができた。まずはPIONEER DJ CDJ-2000NXS2のデジタル・アウト〜DACのデジタル・ケーブルをCOX-1.0TripleC-FMにリプレース。さらに、DACの電源ケーブルをPower Standard TripleC-FMに交換するなどしてビフォー/アフターの聴き比べを行った。
「取り替えた後に音楽をかけたとき、“ボリュームを変えてしまったのかな?”と思ったんです。確かめてみたところ最初と同じ設定でしたが、不思議なことに音量感がグッと上がり、音楽に力強さが出ましたね。ベースの存在感も強まって、初めとは全然違います」
続いて、アナログ・ターンテーブルに使われたのは導通向上クリーナーのECI-50。リード線の端子やトーン・アームに接する部分へ塗布され、ビフォー/アフターを聴き比べた。
「使用後は立体感が向上しました。初めは“ベースがもう少し主張していたらいいのにな”と思っていたのですが、その印象が払拭され、ぶりっとした部分がきちんと感じられるようになったんです」
アップデートと言えば、近ごろ2階のチル・スペース(和室)の音響システムも進化を遂げた。
「1階の音に引けを取らないようKLIPSCHのスピーカーBelle Klipschを導入し、SHeLTeRの溝口卓也さんらにも助言をいただきながらグレード・アップさせました。DYNACORDのDJミキサーからGOLDMUNDのプリアンプ、ELSOUNDのパワー・アンプ、スピーカーに至るまで、電源周りや信号伝送はACOUSTIC REVIVEで固めています。良い録音作品の魅力を十分に引き出すことがクラブにおいて重要だと思っていて。だから、ケーブルひとつにしても周波数特性を変えるようなものは使いたくないし、ACOUSTIC REVIVEを愛用し続けているんです。ほかに無い体験ができると思うので、ぜひ音楽を聴きに来てほしいですね」
成浩一(bar bonobo)
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