ライブ配信やスマホでの録音に便利な卓上マイク

ライブ配信やスマホでの録音に便利な卓上マイク

声や楽器の録音/配信などに必要なマイク。最近ではポッドキャスト需要があるため、オーディオ・インターフェースを内蔵した卓上マイクも数多く発売されています。コンデンサー・タイプのマイクも多く、端子はLightningコネクターやUSBを備えている場合はiOS端末やパソコンに直接接続することが可能。高品質なサウンドをスマートに提供できます。

AUDIO-TECHNICA AT2020

AUDIO-TECHNICA AT2020

AUDIO-TECHNICA AT2020|オープン・プライス(市場予想価格/11,968円前後)

 AT2020は、エントリー・クラスながらスタジオ・クオリティを実現するコスト・パフォーマンスに優れたコンデンサー・マイク。サイドとリアの収音を抑え、狙った音だけをとらえる単一指向性で、高い明瞭度を備えている。堅牢な構造もパフォーマンスと信頼性に寄与していると言えるだろう。周波数特性は20Hz〜20kHz。専用設計のダイアフラムを搭載し、高耐入力設計と広いダイナミック・レンジを実現している。ボーカルやナレーションのレコーディング、アコースティック・ギターのクローズ録音に適している。コンデンサー・マイクの入門機としてお勧めの一本だ。

Blue Microphones Yeti X / Yeti / Yeti Nano / Snowball

Blue Microphones Yeti X / Yeti / Yeti Nano / Snowball

右からYeti X、Yeti、Yeti Nano、Snowball|オープン・プライス(市場予想価格/Yeti X:24,860円前後、Yeti:18,810円前後、Yeti Nano:15,510円前後、Snowball:9,900円前後)

プロ向けマイクのブランドが手掛ける配信に適したUSBマイク

 Blue Microphonesが手掛けるUSBマイクのラインナップを紹介しよう。Yeti XはYetiシリーズの最上位モデル。4つのコンデンサーカプセルを搭載し、単一指向性モード、全方位モード、ステレオモード、双方向モードという4種類の指向特性に対応する。独自アプリのBlue VO!CEを用いることで、リアルタイムでの音質微調整やイコライザー設定のカスタマイズも行える。配信向けの設定やラジオ音声のようなプリセットもあり、簡単に音質をアレンジ可能だ。本体にヘッドフォンを接続し、録音中の音をモニターする際、LEDとダイアルで音量確認/調整が行えるのも便利。Yetiは3つのコンデンサーカプセルを搭載し、Yeti X同様4種類の指向特性に対応。Yeti Nanoは2つのコンデンサーカプセルを搭載し、単一指向性モードと全方位モードの指向特性を備えている。用途に応じてチョイスしよう。

 Snowballは愛らしいデザインがデスクトップに映える。2つのコンデンサーカプセルを搭載し、単一指向性モードと全方位モードに加え、“マイクの感度を10db減衰する単一指向性”も利用できる。これはゲーム実況などの配信のほか、ライブなど大音量の録音に有用な機能だ。

RØDE MICROPHONES Vlogger Kit

RØDE MICROPHONES Vlogger Kit

左からVlogger Kit Universal:24,750円、Vlogger Kit iOS Edition:24,750円、Vlogger Kit USB-C Edition:24,750円

スマホでのVlogや配信動画撮影に適したオールインワン・パッケージ

 Vlogger Kitは、高音質のビデオ・マイクに加え、三脚、スマートフォン・グリップ、LEDライト、アクセサリーがセットになった、スマートフォン動画撮影に適したオールインワン・パッケージ。マイクのスマートフォンへの接続を3.5mm TRRS端子で行うVlogger Kit Universal、Lightning端子で行うVlogger Kit iOS Edition、USB-C端子で行うVlogger Kit USB-C Editionが用意されている。高音質なビデオ・マイクは、カーディオイド(正面と側面からの音を拾い、後ろからの音は拾いにくい)の指向性を持ち、iOSとUSB-C Editionではマイク背部のヘッドフォン出力からモニタリングを行える仕様。三脚は、開き具合を2段階で調整可能。ボール・ヘッドでフレキシブルに角度を付けられる。また、脚を閉じるとカメラ・グリップとしても使え、手持ち撮影にも役立つ。スマートフォン・グリップのSmartGripはコールド・シュー・マウントを備えており、そこにLEDライトを取り付ける。LEDライトのMicroLEDは、コンパクトな充電式ながら4段階の明るさ設定が可能で、8色のカラー・フィルターを備えたクリップオン・ディフューザーが付属している。充電はUSB-Cポートから行い、満充電時には最低輝度で4時間以上点灯する。

SONTRONICS Podcast Pro

SONTRONICS Podcast Pro

SONTRONICS Podcast Pro|20,350円

全7色のポップなカラーがそろったプロ・クオリティのダイナミック・マイク

 Podcast Proは、その名の通りポッドキャストをはじめ、ストリーミングやビデオ通話、ボーカルやナレーション、楽器にも適したダイナミック・マイク。指向性はスーパー・カーディオイドで、余計なバックグラウンド・ノイズを拾うことなく声のディテールや存在感を再現してくれる。出力レベルが高いため、信号をブーストするための機材やプラグインによる処理を必要としないのも特徴だ。また、マイク内部の保護機能と内蔵のポップ・ガードにより、歯擦音(例:S、CH、Z)と破裂音(B、P)をコントロールしてくれる。印象的なデザインのボディはデスクトップ型、フロア・マウント型、アングル型のマイク・スタンドに対応。自宅、スタジオ、屋外など使う場所を選ばない。あらゆる場所、あらゆる用途で一貫した品質の仕上がりを提供してくれるだろう。

 全7のポップなカラーリングから好みの色を選ぶのも楽しい。ダイナミック型なのでファンタム電源は不要。オーディオI/Oやミキサーには通常のXLRケーブルで、パソコンにはXLR-USBケーブル(別売り)で接続できる。すべてのPodcast Proは、イギリスのSONTRONICS本社でハンドメイドされ、高い品質基準のもと出荷されており、安心して使うことができる。

ZOOM iQ6 / iQ7 / Am7

ZOOM iQ6 / iQ7 / Am7

左からiQ6、iQ7、Am7|オープン・プライス(市場予想価格/iQ6:12,000円前後、iQ7:12,000円前後、Am7:12,000円前後)

iOSデバイスやAndroidデバイスに直接挿して使えるステレオ・マイク

 Lightningコネクターに対応し、iOSデバイスに直接挿せるステレオ・マイクiQシリーズ。iQ6は、2基の指向性コンデンサー・マイクをクロスさせて配置したXY方式で、左右の音像定位だけでなく、前後の奥行き感までを忠実に再現した、自然で立体的なステレオ・イメージを収録できる。さらに、マイクを回転させることで、音源にフォーカスした90°ステレオと、よりワイドな臨場感が得られる120°ステレオの2種類に切り替えが可能だ。一方、iQ7はMS方式のステレオ・マイクを搭載。横持ちのビデオ撮影時も正しいステレオ定位をキープする独自のマイク回転機構を持つ。こちらも90°と120°の切り替えが可能なほか、MSマイクの特性を生かして、レコーディング後に30°~150°の間でステレオ感を調整することもできる。共に、録音時のレベル合わせが素早く快適に行える、大型のゲイン・ボリュームとLED表示のレベル・メーターを装備している。

 Am7は、USB-C接続のAndroidデバイス用ステレオ・マイク。iQ7と同様のMS方式を採用し、横持ち時に便利なマイク回転機構、90°と120°の切り替え、レコーディング後に30°~150°の間でステレオ感を調整することが可能となっている。

ZOOM ZDM-1

ZOOM ZDM-1

ZOOM ZDM-1|オープン・プライス(市場予想価格/8,000円前後)

 ZDM-1は、内蔵ノイズ・プロテクション機能により不要なノイズを抑えるナレーション向けダイナミック・マイク。ハンドリング・ノイズや周囲の振動による雑音はもちろん、電源やパソコンのモニター、スマートフォンなどによる電磁波ノイズもカットする。スムーズでナチュラルなトーンを実現し、クリアで高精細なレコーディングが可能。指向性はスーパー・カーディオイドで、サイドの不要なノイズを避けながら音源をクリアにとらえる。最大135dBの高音圧レベルにも対応できるのは心強い。堅牢なメタル製ボディとグリルを採用しおり、スタジオやフィールドでの酷使に耐えうる高い耐久性も実現している。

PRESONUS Revelator

PRESONUS Revelator

PRESONUS Revelator|オープン・プライス(市場予想価格/27,500円前後)

 Revelatorは、ポッドキャストやゲーム実況、ホーム・レコーディングなどに適したUSBマイク。放送用からロボット・ボイスまで8種類のサウンド・タイプが用意されており、切り替え可能な3種類の指向性と併せてさまざまなシチュエーションに対応できる。ループバックとミキサーを備えた6イン/6アウトのオーディオI/O機能も搭載。24ビット・コンバーターと、同社のスタジオ用コンソールにも搭載されているFat Channelプロセッサーの一部を備えることで高音質を実現している。声を特殊なサウンドへ変化させるエフェクト・プロセッサーもユニークだ。

●バンドル・ソフト:Studio One Artist、Studio Magicプラグイン・スイート
●対応OS:Mac、Win、iOS、Android

サンレコ・ビギナーズ|音楽制作に役立つ初心者ガイド