低域楽器の録音を改善する楽器用プリアンプ/DIモジュール、SYM・PROCEED SP-DI 500

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 SYM・PROCEEDから、API 500互換モジュールの楽器用プリアンプ/DI、SP-DI 500(127,600円)が3月24日に発売となる。

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一般的なDI回路に比べ、部品点数を1/3以下にまで絞り込み、チップ抵抗に比べ割高な帰還抵抗を採用するなど、厳選した部品によりフラットな特性を獲得

 高解像度化が進んだ現代のレコーディング環境に必要とされる幅広い周波数帯域と素速いレスポンスを目指して開発。従来のDIで低音域のピッチが不明瞭(めいりょう)な場合、その問題点はプリアンプの周波数特性とレスポンスのパフォーマンス不足によるものであると考え、素早いレスポンスとローB(30.87Hz)、G♭(23.12Hz)はもちろん、BÖSENDORFER 290 Imperialの最低音(16.35Hz)までをカバーする周波数特性を獲得。クリアで安定したピッチ、タイトな低域が得られるという。こうした特性により、多弦ベースやシンセ・ベースの録音に向いているとのこと。

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ゲインは3dBステップ式で、最大ゲインは33dB

 高域側も、楽器の音域をはるかに超える4MHzまでフラットなレスポンスが得られ、ハイサンプリング・レート録音にも有用。楽器の本来の音色とプレイヤーの演奏から生まれるトーン、ニュアンスまでの表現を余すことなくレコーディングできるという。

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ハイカット・フィルター(左)やインピーダンス切り替え(右上)、アンプ出力用のアンバランス出力(右下はその出力ゲイン)も備えている

 ゲインは3dBステップで、最大ゲインは33dB(バランス出力)。3段階の入力インピーダンス・セレクター(2MΩ/100kΩ/10kΩ)、ハイカット・フィルター(2〜24kHz:バランス出力)、楽器用アンプ用アンバランス出力を搭載する。

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