NATIVE INSTRUMENTSがコード生成/レイヤー/ランダム機能を統合したPlayboxを発売

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 NATIVE INSTRUMENTSが、コード生成/サンプル・レイヤリング/ランダマイズ機能などを統合したツール、Playbox(通常価格:26,800円/4月24日までの期間限定価格:20,100円)をリリース。同社のソフト・サンプラーKontakt、または無償提供されているKontakt Player上で扱うことができ、いずれの場合もバージョン6.7以降で動作。KontaktおよびKontakt PlayerはMac/Windows(64ビットのみ)に対応し、スタンドアローンもしくはAAX/AU/VST/VST3プラグインとして使用できる。

 

 

 アントニオ・デ・スパート、ミッシェル・ル・ゴフ、ナディーヌ・レイハーニという3人のクリエイターが開発に携わったPlayboxは、音楽制作のスランプを解決するためのツールだという。ナディーヌは「クリエーターである私たちが目指したのは、特定のサウンドだけでなく、あらゆるサウンドを組み合わせ、ランダマイズすることで生まれる予想外のサウンド・ライブラリーを作ることでした」と語る。

 

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Playboxのメイン画面。画面左にはXYコントロール、同右にはアサインされたサンプルを表す各キューブとランダマイズ・ボタンを搭載する

 

 先述の通り、Playboxはコード生成やサンプル・レイヤー、ランダマイズ機能、エフェクトなどを統合し、個性的なサウンドを素早く作り出せるのが特徴。ランダマイズ機能では905のサンプル、224のコード・セット、217のエフェクト・プリセットが無作為にブレンドされ、新しいサウンドを生成可能だそう。

 

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SAMPLESタブでは、レイヤーするサンプルの管理が可能。各キューブに自分のサンプル素材をインポートすることもできる

 

 Playboxはさまざまな音楽ジャンルにおける、あらゆるレベルのユーザーが気軽に演奏できるように開発されているという。ナディーヌは「プロのサウンド・デザイナーも、プロデューサーになりたての人も、誰でも簡単にサウンドをカスタマイズしたり、自前のサンプルやコードを活用することができます」と話す。

 続けてミッシェルは「初心者であっても、ボタンを1つでランダマイズでき、興味深いサウンドを簡単に発見することができます。さらに、自分のサンプルを使って全く新しいサウンドをクリエイトすることも可能です」と語っている。

 

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CHORDSタブではコードの構成音の管理が行える。またMIDIデータをインポート/エクスポートすることも可能だ

 

 さらに、即戦力かつカスタマイズ可能なサウンド・サンプルを多数収録。シンセ/インストゥルメント/ベース/ボイス/ノイズなど多彩なサンプルが用意されているので、コード構成音それぞれにレイヤーするなどして、斬新なサウンドを作ることができるだろう。自前のサンプルを最大450個インポートすることも可能で、サンプルのピッチはコード・ノートに合わせて自動調整されるという。

 

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FXタブ。アルペジエイターからローファイ、リバーブ、テープ、リミッターなど8種類のエフェクトを搭載し、より複雑な音作りが行える

 

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