UNIVERSAL AUDIOは、DSPプラグイン・システムUADに採用しているUADソフトウェアの最新版となるバージョン9.15をリリースした。
今回のアップデートでは、2つのプラグインを追加。Unisonテクノロジー対応のマイクプリManley Tube Preamp(149ドル)と、AMS NEVEとの共同開発によるAMS DMX Digital Delay & Pitch Shifter(299ドル)がラインナップに加わった。
またMacでは、APPLE Silicon M1でのRosetta環境がサポート可能に。さらに、20種類以上のUADプラグインがRetinaディスプレイ対応となって高解像度化した。なお今回のバージョンアップに伴い、32ビット動作のプラグイン環境はサポート対象外となる。
バージョン9.15は、同社のUAD用DSPアクセラレーターやオーディオI/OのApolloシリーズのユーザーであれば無償でアップデートが可能となっている。
新規追加のUADプラグイン
Manley Tube Preamp(149ドル)
MANLEYクラスA真空管マイクプリのスムーズでクリアなサウンドを再現。真空管ならではのディテールや複雑な回路の挙動をエミュレートしているという。Apolloシリーズに搭載されたUnisonテクノロジーにも対応するため、かけ録りも可能だ。
AMS DMX Digital Delay & Pitch Shifter(299ドル)
AMS NEVEとの共同開発により、1978年発売のデジタル・ディレイ&ピッチ・シフターAMS DMX15-80Sを開発者のマーク・クラブツリー氏がUAD用に移植。実機と同じアルゴリズムをUAD上で動作させることができる。クリス・コーディやチャック・ズイッキーらによるアーティスト・プリセットを収録するほか、プラグインのみの機能として、テンポ・シンクやデュアルVCOモード、原音/エフェクトのミックス・バランスなどのコントロールも備えている。