MOOGがセミモジュラー・アナログ・シンセ2台+必要アクセサリーをセットにしたMoog Sound Studio2種を発表

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Moog Sound Studio: Subharmonicon & DFAM

 MOOGが、2種類のオールインワン・アナログ・シンセサイザー・キットMoog Sound Studioを発表した。発売時期は6月下旬予定。セットには、セミモジュラー・アナログ・シンセサイザー2台のほか、ステレオ・サミング・ミキサーやアクセサリー類、さらに練習プログラムなど、初心者向けの教材を同梱。1パッケージですぐにアナログ・シンセサイザーの世界に足を踏み入れることができる。

 

 キットは、MOOG SubharmoniconとDFAMがセットになったMoog Sound Studio: Subharmonicon & DFAM(220,000円/税込)と、MOOG Mother-32とDFAMがセットになったMoog Sound Studio: Mother-32 & DFAM(209,000円/税込)の2種類がラインナップされた。

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Moog Sound Studio: Mother-32 & DFAM

 両キットに含まれるDFAMは、セミモジュラー・アナログ・パーカッション・シンセサイザー。オシレーター(矩形波/三角波)×2、ホワイト・ノイズ・ジェネレーター×1、外部音声入力×1で構成される。24ポイントのパッチ・ベイには、前述の外部音声入力を含む15個のインプットと、9個のアウトプットが備わっている。また、8ステップのアナログ・シーケンサーも搭載。ピッチとベロシティのコントロールをしながらパーカッション・パターンを組むことが可能だ。

 

 Subharmoniconは、複雑なポリリズムを得意とするセミモジュラー・アナログ・サブハーモニック・シンセサイザー。サウンド・エンジンは、アナログVCO×2+サブハーモニック・オシレーター×4の6音で構成。マルチレイヤー・クロック・ジェネレーターを備えた、2系統の4ステップ・シーケンサーで生み出されるポリリズムにより、独特の和音を生み出す。

 

 Mother-32は、64スロットのシーケンスをメモリーできる32ステップ・シーケンサーを装備したセミモジュラー・アナログ・シンセサイザー。32パッチ・ポイントのパッチ・ベイを備えるほか、パルス波とノコギリ波が同時出力可能なオシレーターや、ローパス/ハイパスMOOGラダー・フィルターを搭載する。

 

 共通の同梱品であるステレオ・サミング・ミキサー(4イン)は、3系統へのDC電源供給も行える。また、アクセサリーは、パッチ・ケーブルを含むケーブル類、電源アダプター、2台の収納に最適なシンセ・ラックを同梱する。さらに、ジム・ストーレン&フィリップ・リンデマンがアートワークを手掛けたガイド付きの練習プログラムや、ゲーム型の課題、実験用パッチング・シートなど、初心者の導入にも役立つような教材も含まれる。

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3系統の電源供給が行えるステレオ・サミング・ミキサー
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Subharmonicon & DFAM(写真左)とMother-32 & DFAM(同右)の同梱品一式

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