Studio Oneがバージョン5.2に無償アップデート。ライブ&生配信の柔軟性を高める新機能など

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  PRESONUSのDAWソフト、Studio One 5がバージョン5.2に進化を遂げた。Studio One 5ユーザーは無償でアップデートすることが可能。ショー・ページの強化、オーディオ・クリップやインストゥルメントのための新機能、タブ譜&ドラム譜の実装、ワイアレス・ソリューションStudio One Remoteのブラッシュ・アップ、APPLE M1チップへの対応などが主なバージョン・アップのポイントだ。

ショー・ページへのアレンジ・トラック&コード・トラック追加

 ショー・ページのセットリスト(ライブで演奏する各楽曲)にアレンジ・トラックが追加され、パフォーマンス中にも臨機応変な操作ができるようになった。例えば、あるセクションを指定した回数だけループさせたり、特定の場面をスキップしたり、はたまたワンクリックで任意のセクションへジャンプするなど、構成変更がリアルタイムに行える。またコード・トラックも追加され、ソングからインポートしたコードやショー・ページ内で一から設定したものを扱える。

 そのほか、ショー・ページにはパッチ・ビュー(特定のプレイヤーのためのインストゥルメント・パッチを一覧&素早くロードできる画面)やアレンジ・ビュー(楽曲の各セクションをグリッド表示してループ・ランチャーなどとして使える画面)が新たに実装されている。

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ショー・ページのセットリスト。ソングと同様、楽曲の各セクションをオブジェクトとして扱えるアレンジ・トラックが追加され、各セクションの再生モードを“続行/エンドで停止/ループ/ループして続行/スキップ”の5種類から選べる。画面では“ループして続行”を選択し、ループ回数を5回に指定。アレンジ・トラックの下にはコード・トラックを表示している

オーディオ・クリップのバージョン

 オーディオ・クリップに手を加えた後、バージョンとして保存し、いつでも復活させることができるように。CELEMONY Melodyneやベンド・マーカー、クリップ・ゲイン・エンベロープなどでエディットした何バージョンかのクリップをオーディションし、ベストなものを採用するようなワークフローが可能となった。

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オーディオ・クリップにバージョンが作成できるようになったので、トライ&エラーはもちろん、比較も容易に。作成したバージョンはブラウザー内のプールから選べる

サウンド・バリエーション機能

 標準搭載/サード・パーティ製のソフト音源で、より複雑なアーティキュレーションを実現するための機能。音源の画面上部からサウンド・バリエーション・エディターを開き、MIDIノート・ナンバーやMIDI CCを設定。それを一つのサウンド・バリエーションとして保存し、同じやり方で複数のバリエーションを作成していける。

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サウンド・バリエーション・エディター。1つの音源の中で複雑なアーティキュレーションを自作できるようになっている

Splitterが独立したプラグインに

 これまで、チャンネルのインサート・スロットやMulti Instrument内の信号分岐機能として提供されていたSplitterが、独立したプラグインとして使用できるようになった。ブラウザーからドラッグ&ドロップすれば立ち上がる。

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ブラウザーにサムネイルとして表示されるSplitter。ドラッグ&ドロップでロードできる

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