SONARWORKSから、モニター環境補正システムのSoundID Referenceがリリースされた。従来のReference 4の後継に当たり、2021年2月以降(5月9日まで)のReference 4シリーズ購入登録者には、無償でSoundID Referenceが提供される。
SoundID Referenceは、測定用ソフトウェアと、DAW側で起動するキャリブレーション・プラグインで構成。モニター・スピーカーに対する部屋の音場の影響を中和することに加え、ヘッドフォン向けによりフラットな特性を提供することで、より信頼性の高いリファレンス・サウンドを提供してくれる。
モニター・スピーカーの場合は、専用マイクによる20分ほどの測定で、設置環境のプロファイルを作成。リファレンス・ポイントとその周囲37カ所による音響測定に基づき、左右の音量差や周波数特性、位相特性を計測し、フラットで最適なリファレンス環境へと補正できる。ヘッドフォン用には主要な280種以上の製品に対するプロファイルが用意されている。
補正に使うDAWプラグインは、ゼロ・レイテンシー仕様。Mac/Windows対応で、AAX Native/AU/VSTに準拠しているため、あらゆる主要なDAWと併用できる。同梱のSystemwideソフトウェアを使うことで、また、コンピューター・システム全体のオーディオ出力も補正可能。音楽ストリーミングや動画再生、Webブラウザー、そのほかのソフトウェアを使用する際にも、フラットで正確なサウンドでモニタリングが行える。
新機能として、フラットに部屋の音場特性の補正を行った上で、さらに好みの音場環境の調整が可能とするTarget Modeが追加。フラット特性のカーブに任意の周波数ポイントでのブースト/カットが行える。フラットな環境と比較や、カスタマイズした周波数特性のプリセット保存も可能だ。
また、Translation Checkはカー・オーディオやイアフォン、さらにはテレビで聴いた場合などを再現する新機能。ヘッドフォンやスピーカーをキャリブレーションした上で適用できるため、ヘッドフォンやスピーカーの特性に依存しないサウンド・チェックが行える。
ヘッドフォンの補正に特化したSoundID Reference for Headphones、ヘッドフォンとスピーカーの両方の補正が行えるSoundID Reference for Speakers & Headphonesは、パッケージ版とダウンロード版で発売される。測定用マイクと、マイク+ソフトウェアのパッケージも用意されている。
価格情報
SoundID Reference for Speakers & Headphones with Measurement Microphone
42,900円(税込)
SoundID Reference for Speakers & Headphones
35,200円(税込) パッケージ版/ダウンロード版
※for Headphoneからのアップグレード:24,200円(税込)
※Reference 4 Studio Editionからのバージョン・アップ:12,100円(税込)
SoundID Reference for Headphones
14,300円 パッケージ版/ダウンロード版
※Reference 4 Headphone Editionからのバージョン・アップ:5,500円(税込)
Calibrated Measurement Microphone
9,900円
製品情報