外見はAKG C414に似ていて、指向性は単一指向/双指向/無指向が選べます。ラージ・ダイアフラムで周波数帯域は20Hz〜20kHzなので、幅広いレンジで収録が可能。200Hz〜500Hzがふっくらと盛り上がったふくよかさがあり、2/4/10/15kHz辺りがピンポイントで強調されています。必要な高域が伸びていますが、子音の帯域はブーストされていないため、まろやかでソフトな印象です。アタックは遅めなので、ジャンルはR&Bやバラード、弾き語りなどが合うでしょう。
EQで加工を試してみましたが、解像度が高いので5kHz辺りのブーストでも劣化せず、キラキラした上質なニュアンスが出て加工しやすかったです。細かい質感も崩れることなく、キレのある声質に加工することも容易でした。余分な環境音を拾わず、アナログ感ある空気感や立ち位置が分かるように全体を映し出す録音ができるので、プロ用ブースでも自宅録音でも生かせる万能マイクだと思います。男性ボーカルにもぴったりで、元気さが伝わるようなハリのある声で録音できるでしょう。ボーカル以外には、ギター・アンプのオンマイク、ドラムのフロア・タムやトップのステレオでも合うと思います。
【yasu2000】big turtle STUDIOSのレコーディング/ミックス・エンジニア。origami PRODUCTIONS所属のアーティストのほか、あいみょんなどを手掛けている
【さらさ】湘南出身のシンガー・ソングライター。音楽活動以外にも、美術作家、古着ブランドの バイヤー、フォトグラファー、フラダンサーとマルチに活動の場を広げる
WARM AUDIO WA-14
オープン・プライス(市場予想価格:57,800円前後)
SPECIFICATIONS
■指向性:単一指向/双指向/無指向 ■周波数特性:20Hz〜20kHz ■PAD:-10/-20dB ■出力インピーダンス:150Ω ■付属品: ショック・マウント・ホルダー、ケース ■外形寸法:60(W)×174(H)×48(D)mm(実測値) ■重量:423g(実測値)