AT2020の上位機種でもあり、40シリーズの中で一番手ごろなマイクです。big turtleではキックのオフマイクとして長期にわたり使用しています。AT2020よりもウォームで、高解像度になっています。空気感がきめ細かくバランスの良いマイクです。アタックも程良く速く、AT2020と同様の軽やかさが魅力です。ジャンルはポップスやアコースティックな弾き語り、ジャズにも合います。
周波数特性を見てみると、1.5kHz、3kHz、5〜20kHzがふっくらとブーストされており、7kHz辺りが少し抑えられています。ボーカルに特化した成分が程良くブーストされていて、抜けが良く、子音が軽減されているのが特徴です。AT2020と同様に男声にも共通する良い成分の周波数帯域が強調されているので、男性ボーカルにも合うと思います。AT2020よりも、きめ細かいアナログな空気感があるので、オフマイクで歌ってみるのも良いですし、コーラス録りをする際にも活躍するでしょう。AT2020よりも子音が強調されていないので、そこが気になる方にはAT4040がお薦めです。ボーカル以外にも、アコギやパーカッション、ドラムのハイハットやキックのオフマイクなどに使っても相性が良いと思います。
【yasu2000】big turtle STUDIOSのレコーディング/ミックス・エンジニア。origami PRODUCTIONS所属のアーティストのほか、あいみょんなどを手掛けている
【さらさ】湘南出身のシンガー・ソングライター。音楽活動以外にも、美術作家、古着ブランドの バイヤー、フォトグラファー、フラダンサーとマルチに活動の場を広げる
AUDIO-TECHNICA AT4040
36,168円
SPECIFICATIONS
■指向性:単一指向 ■周波数特性:20Hz〜20kHz ■感度:−32dB(25.1mV)(0dB=1V/Pa、1kHz) ■出力インピーダンス:100Ω ■外形寸法:約53.4(φ)×170(H)mm ■重量:360g(マイク本体)