宅録の機会が増えている昨今、高品位なオーディオ・インターフェースやマイクに次いで需要が高まっているのが、マイクプリにEQやコンプを兼ね備えるチャンネル・ストリップだ。この企画では、現在注目の4機種をピックアップし、プロデューサー/DJのWatusiとエンジニアの大西慶明氏が徹底レビュー。ボーカル・テストではシンガーの内田もあが協力してくれた。まずはレビューの前に、Watusi、大西氏にDAW環境にチャンネル・ストリップを導入するメリットを聞いてみよう。
Photo:Takashi Yashima
Watusiが語るチャンネル・ストリップ導入のメリット
マイクプリ/EQのNEVE 1073を毎日のように使っていますが、作業がスピーディに完結するところが大きなメリット。チャンネル・ストリップは、入出力のレベル設定にさえ気を付ければ、あとはコンプやEQで簡単に味付けできるのが魅力です。各モデルには製作者の意図が明確に込められているので、それらを理解することでイメージした音作りがより素早く行えるでしょう。マイクプリ/EQ/コンプなどを一台でまかなえるため、ビギナーにも非常にお薦め。使いやすいのでプロ・スタジオでももっと導入してほしいです。
大西慶明が語るチャンネル・ストリップ導入のメリット
エンジニアはどちらかというと“コンプはコンプ”“EQはEQ”という具合に、1つの効果につき1つのアウトボードを所有しがちですが、そんなエンジニアにとってもチャンネル・ストリップを持つメリットは大いにあります。それは1〜2UにコンプやEQなどがまとまっていて非常に便利、かつ可搬性に優れているということ。外部スタジオに気軽に持ち込んで、いつでも普段通りの環境でレコーディング/音作りが行えるのは、チャンネル・ストリップの強みだと思います。エンジニアも1台持っていると便利ですよ。
チャンネル・ストリップ導入のメリット “3つのポイント”
ポイント 1 - 音作りがスピーディに完結する
ポイント 2 - マイクプリ/EQ/コンプを一台で賄える
ポイント 3 - 外部スタジオでも普段の録音環境を再現
【チャンネル・ストリップ4機種の徹底レビューは順次公開予定!】