「JBL PROFESSIONAL JRX215/JRX218S」製品レビュー:取り回しの良い軽量/コンパクトなPAパッシブ・スピーカー・システム

JBL PROFESSIONALよりJRX200シリーズが発売されました。JRX100シリーズの後継機種で、12インチのウーファーを採用したステージ・モニターJRX212(40,950円/1本)、15インチ・ウーファーを採用した2ウェイのJRX215、15インチ・ダブル・ウーファー仕様のJRX225(69,300円/1本)、18インチのサブウーファーJRX218Sという4機種のラインナップ。ツィーターは共通の2414H-Cユニット(1インチ/JRX218Sを除く)がPTウェーブガイドを搭載したホーンとともに装備されています。今回はJRX215とJRX218Sの組み合わせをレビューしていきます。 ※メイン写真はJRX218Sの上にJRX215をマウントしたところ

JBL PROFESSIONALJRX215/JRX218S
JBL PROFESSIONALよりJRX200シリーズが発売されました。JRX100シリーズの後継機種で、12インチのウーファーを採用したステージ・モニターJRX212(40,950円/1本)、15インチ・ウーファーを採用した2ウェイのJRX215、15インチ・ダブル・ウーファー仕様のJRX225(69,300円/1本)、18インチのサブウーファーJRX218Sという4機種のラインナップ。ツィーターは共通の2414H-Cユニット(1インチ/JRX218Sを除く)がPTウェーブガイドを搭載したホーンとともに装備されています。今回はJRX215とJRX218Sの組み合わせをレビューしていきます。 ※メイン写真はJRX218Sの上にJRX215をマウントしたところ

タフな環境での使用を見据えた設計
作りが良くセッティングも容易


JRX215はクロスオーバー2.1kHzの高耐圧コンデンサーと大型コア入りコイルを使用したパッシブのフルレンジ・スピーカーです。ウーファーのM115-8Aユニットは64mmのエッジ巻きボイス・コイルを使用し、高い耐入力を実現。一方の2414H-Cツィーターは軽量なポリマー製ダイアフラムを採用することで高域の特性が向上しているとのことです。周波数特性は41Hz〜18kHz、指向角度は水平90°/垂直50°で、最大音圧レベルは129dB、許容入力は250W。入力端子はスピコンとフォーンがパラで装備されており、どちらからでも入力できます。JRX218Sは、周波数特性が34Hz〜250Hzで最大音圧レベルは133dB、許容入力は350Wで2個パラで取り付けられたスピコン端子より入力します。両機種とも19mm厚のMDF板で作られたエンクロージャーを採用しており、樹脂製のものと比べると箱鳴りも無く、音が前面に出てくる印象。またパンチ・カーペット張りの外装は運搬/セッティング時に傷が付く心配もなさそうです。フロント・グリルのメッシュは約1.2mm厚の鉄板でできており、スピーカー・ユニットをしっかりと守ってくれます。今回のセッティングはJRX218S(36.2kg)の上にポールを立て、その上にJRX215(27.8kg)を設置する方法を採りましたが、しっかりとしたハンドルが付いているので、2人で簡単に組み立てられました。JRX215には水平/10°下向き用の2つのポール・ソケットがあり、高い舞台でも簡単に下向きのセッティングが行えます。 

JRX215+JRX218Sの組み合わせは
音がグッと前に出てくる


試聴は一般的なパワード・ミキサーを用いてJRX215単体での使用と、クロスオーバーを125Hzに設定し、JRX215+JRX218Sの組み合わせを試してみました。まずJRX215のフルレンジ使用ですが、トークは明りょう度が高く、音圧も十分。次にジャズやポップスのCDを試聴してみました。低域がやや物足りない感はあるものの、BGMやアコースティック編成のライブであれば全く問題無いと思います。ここで、どれくらいの音量が出るのかテストするために思い切ってフェーダーを上げてみましたが、スピーカーより先にアンプの方が音を上げてしまいました。JRX215+JRX218Sの組み合わせは、低域がふくよかになり音がグッと前に出てくる印象で、ボリュームを上げても高域が耳に痛くなるようなことはありません。定位も良好で前後感も分かりやすいです。指向性もしっかりコントロールされており、前方90°の範囲ではスムーズな周波数バランスに感じられました。ここでもパワー・アンプのクリップ・インジケーターが点灯するほど音量を上げてみましたが、音像が崩れることもなく、しっかりと再生してくれました。最近はPAの世界でもパワード・スピーカーが多くなってきましたが、パッシブ・スピーカーでパワー・アンプによる音の変化を感じるのもいいのではないでしょうか。JRX215+JRX218Sの場合、力のあるパワー・アンプでゆとりをもって鳴らすと気持ちいいと思います。 筆者が業界に入ったころはPAも録音スタジオも業務用スピーカーはJBLという時代でした。JBLのロゴを見ると、フロント・ロードの大きなエンクロージャーのローボックスと大きくて重いホーン式スピーカーにツィーターを載せて、山のように積み上げていたのを懐かしく思い出します。JRX200シリーズはコンパクトでコスト・パフォーマンスに優れたスピーカー・システムです。中小規模のライブ・ハウスやイベントなどで高品位なサウンドを届けてくれることと思います。   (サウンド&レコーディング・マガジン 2014年2月号より)
JBL PROFESSIONAL
JRX215/JRX218S
JRX215:47,250円/1本 JRX218S:72,975円/1本
JRX215 ▪構成:高域/1インチ・ツィーター、低域/15インチ・ウーファー ▪最大音圧レベル:129dB(ピーク) ▪周波数特性:41Hz〜18kHz(−10dB) ▪外形寸法/470(W)×692(H)×438(D)mm ▪重量/27.8kg(1本) JRX218S ▪構成:18インチ・ウーファー ▪最大音圧レベル:133dB(ピーク) ▪周波数特性:34Hz〜250Hz(−10dB) ▪外形寸法/520(W)×600(H)×560(D)mm ▪重量/36.2kg(1本)