【お知らせ】6月20日の申込/更新分より、サンレコWebのサブスクリプション価格を改定いたします。詳細はこちらをご覧ください。また、6月17日までWeb+印刷版(年間)を約30%オフでご提供しています。

「PRESONUS Eris E7 XT」製品レビュー:ケブラー製ウーファーとEBMウェーブガイドを採用する2ウェイ・モニター

PRESONUSのモニタースピーカーEris Eシリーズに、Eris E7 XT が登場
 PRESONUSが送るEris Eシリーズに、Eris E7 XTが登場。重厚感のあるデザインの2ウェイ・ニアフィールド・アクティブ・モニターです。早速見ていきましょう。

75W+65WのクラスABバイアンプ駆動
Acoustic Spaceで設置場所による影響を軽減

 普段、自分が使用するモニターは5インチ径ウーファー搭載モデルなのですが、E7 XTは6.5インチ径ウーファーを搭載するモデル。自分のモニターと比べても二回りくらい大柄な印象です。実際の外径寸法は240(W)×365(H)×242(D)mm、重量は8.4kgあります。

 

 E7 XTのユニットは、6.5インチ径ケブラー・コーン・ウーファー+1.25インチ径シルク・ドーム・ツィーターで構成され、75W(LF)+65W(HF)のクラスABバイアンプ駆動。気になる周波数特性は42Hz〜20kHzで、最大音圧レベルは104dBとなっています。

 

 リア・パネルを見てみましょう。入力端子としてXLR、TRSフォーン、RCAピンの3種類を採用。上部にはGainノブ、EQコントロールをつかさどるMid Frequencyノブ、High Frequencyノブ(いずれも±6dB)のほか、80/100Hzでローカットが可能なLow Cutoffスイッチ、800Hz未満の周波数帯域を0/−2/−4dBでカットするAcoustic Spaceスイッチを搭載しています。これらは、モニターの設置場所による影響を軽減するのに効果的です。

f:id:rittor_snrec:20210202193549j:plain

リア・パネル。上部にはGainノブ、Mid Frequencyノブ、High Frequencyノブのほか、Flat/80/100Hzが選べるLow Cutoffスイッチ、800Hz未満の周波数帯域レベルを0/−2/−4dBでカットするAcoustic Spaceスイッチを搭載する。中央にはXLR、TRSフォーン、RCAピンの3種類の入力端子を装備

タイトなローミッドと力強いローエンド
水平指向角100°の幅広いスウィート・スポット

 では、リファレンス音源を用いて試聴してみましょう。まず思ったことは、クリアでナチュラルなサウンドだということ。また、適度に引き締まったタイトなローミッドや、力強いローエンドも印象的です。Eris XT E7は全体的にモダンなサウンドの傾向を持ち、周波数レンジの広い昨今の音楽に合った“新時代のフラット感”を実現していると言えるでしょう。

 

 また、生ドラムにベース、ピアノという構成の楽曲でも試聴してみたのですが、ハイエンドの表現力は素晴らしいの一言。シンバルやハイハットなど金物のピーキーな音に関しては、滑らかで立体感のある響きが感じられます。

 

 キックも数種類試してみましたが、これまで感じ取ることのなかったアタック成分の細かいニュアンスや、地鳴りのようなローエンドの揺らぎまで完ぺきに再現できるため、普段聴いているモニターと比べて音の解像度が1段階、いや2段階くらいレベル・アップした印象です。

 

 なお、Eris E7 XTはEBM(楕円境界モデル)ウェーブガイドを採用しているため、水平指向角100°という幅広いスウィート・スポットを実現しています。シルクドーム・ツィーターとの相乗効果もあるためか、Eris E7 XTのスウィート・スポットを見付けるのは個人的にはとても簡単でした。これならセッティングにも時間がかかりませんし、DAWを始めたばかりのユーザーにもお薦め。数名でのコライト作業時にも最適です。

 

 今度はリア・パネルにある各ノブを触ってみましょう。High Frequencyノブをマイナス方向へ回すととても効きが良く、素直に高域を減衰させることができます。しかし必要な成分はしっかり残ったままなので、全体の情報量を落とさずに高域がマイルドになるような印象です。

 

 Mid Frequencyノブでは“グッ”と思い切り下げた際、中域に立体感が出たので、EQ次第ではモニターの鳴りを好みに調整できると言えます。

 

 またAcoustic Spaceスイッチは、ダブ付いていた部屋鳴りを大幅に抑えることができます。特に暴れ具合が軽減されるため、狭い部屋でも安心でしょう。

 

 もし、現在Eris E7 XTが気になっている方が居るならば、音楽ジャンルを問わず、自信を持ってお薦めできます。ErisE7 XTは音の精度が高いため、自宅録音するクリエイターやミュージシャンの制作用としてはもちろん、プロのエンジニアのミックス・ダウン用モニターまで最適ですし、非常にコスト・パフォーマンスに優れていると思います。今回、Eris E7 XTはレビュー用としてお借りしたのですが、正直に言うとこのまま自分のスタジオに置いておきたいくらいです!

 

Blacklolita
【Profile】サウンド・デザイナー。シンセサイザーに関する講座や記事の執筆のほか、作編曲家としてゲーム音楽なども手掛ける。サンプル・パックのデベロッパー、KYMOGRAPHも運営している

 

PRESONUS Eris E7 XT

オープン・プライス(市場予想価格:25,000円前後/1台)

f:id:rittor_snrec:20210202192458j:plain

 

 

SPECIFICATIONS
▪形式:2ウェイ・アクティブ ▪スピーカー構成:6.5インチ径ケブラー・ウーファー+1.25インチ径シルク・ドーム・ツィーター ▪アンプ:75W(LF)+65W(HF)、クラスAB ▪周波数特性:42Hz~20kHz ▪クロスオーバー周波数:2.5kHz ▪最大SPL:104dB ▪入力端子:XLR、TRSフォーン、RCAピン ▪外形寸法:240(W)×365(H)×242(D)mm ▪重量:8.4kg

 

製品情報

 

関連記事

www.snrec.jp

www.snrec.jp

www.snrec.jp