テイラー・スウィフト 〜『フォークロア』『エヴァーモア』2作品誕生の裏側に迫る

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チェンバー・ポップを取り入れた『フォークロア』『エヴァーモア』
サウンド・メイクの立役者と共に制作の過程を辿る

2020年、アルバムを連続で発表したシンガー・ソングライターのテイラー・スウィフト。7月に『フォークロア』、その5カ月後となる12月には『エヴァーモア』をリリースした。コロナ禍によるロックダウンを経て作られた2作だが、その背景では、エンジニアのジョナサン・ロウ氏とプロデューサーのアーロン・デスナー、そしてテイラー・スウィフト自身が一丸となって抜群のチーム・ワークを発揮していた。ここでは、ロウ氏にその様子を伺うとともに、制作の舞台となったスタジオ=ロング・ポンドの内部や『エヴァーモア』のリード・シングル「ウィロー」のセッション画面を公開。2作品の誕生の裏側に迫る。

Text:Paul Tingen Translation:Takuto Kaneko

 

常にインスピレーションと向上心にあふれた
テイラーのボイスメモがリファレンス・ポイント

 「ここ最近、特にこの2作での私の仕事上のテーマは“常にすべてミックスしておく”ということです。どんな段階でも聴いていて満足感が得られるような、何かインスピレーションを与えるサウンドでなければいけないと考えています」

 

 こう語るのはジョナサン・ロウ氏、そして彼の語る2作というのはもちろんテイラー・スウィフトの最新作『フォークロア』と『エヴァーモア』のことだ。どちらも世界中で大ヒットを記録し、全米・全英共にチャートの1位を獲得する大成功を収めた。これらの作品は新型コロナ・ウィルスのパンデミックの結果生まれたととらえられており、主人公がツアーに出ることを禁じられ、ロック・ダウンの下で活動しなければならない状況を歌った作品となっている。

 

 スウィフトのメイン・プロデューサーであり、今2作でも共同制作を務めたのはザ・ナショナルのアーロン・デスナー。彼ら2人は2020年のほとんどをこの2作の制作に費やし、スウィフトもLAにいることが多かったという。「最初はあまり現実感が無かったですね」とロウ氏は回想する。

 

 「この組み合わせで仕事をするのは初めてでしたから。アーロンはインスト・パートのスケッチをすごい速さで作り、テイラーがそれにAPPLE iPhoneのボイスメモを使ってメロディや歌詞を足して送り返してくれました。2人とも素晴らしい仕事ぶりでしたよ。ロック・ダウン中の夕食時、アーロンが携帯をおもむろに取り出し“これを聴いてくれよ”と言ってテイラーから届いた新しいボイスメモを聴かせてくれるんです。アーロンが作ったスケッチにほんの数時間でこの反応が返ってきたんですよ。驚くほどのペースで物事が進んでいました。常にインスピレーションと向上心にあふれていて、この勢いをキープしたいと考えていましたね。彼女から届いたボイスメモはそのままAVID Pro Toolsに取り込みました。最終的に作品の中で使われることはありませんでしたが、予想外のヒントをくれることもしばしばでした。彼女の思ったまま勢いに任せて作ったものがさまざまなことを私たちに教えてくれたんです。テイラーが作ったフレーズや音の変化は特徴的で、後々そこに立ち返って練り直すこともよくありましたよ。このボイスメモが私たちのリファレンス・ポイントでした」

 

印象主義的で空間的なデスナーのスケッチ
オリジナルのフィーリングを残す

 2020年初春頃、スウィフトのツアー『Lover Fest』が中止になった。彼女はLAの自宅にスタジオ“キティ・コミティ”を構え、長らくプロデューサーとコライターを務めるジャック・アントノフに楽曲制作の話を持ちかける。4月の終わりにはデスナーにも声が掛かり、プロジェクトの方向性がポップスからルーツやチェンバー・ポップ的になっていった。これは、デスナーのスケッチが持つ印象主義的で空間的、エレクトロ・フォークなインストがもたらした結果と言える。

 

 「アーロンのインスト・スケッチは多様な手法で作られ、時には程良く肉付けされたアイディア、時にはよりシンプルな形のままのこともありましたね。後から大量の楽器が足されたり置き換えられたりしますが、スケッチに元からあるパーツのほとんどは最終バージョンでも使われます。スケッチ単体でも、インスト曲としての魅力があることを目指して制作を進めているんです。アーロンも私も常日ごろからリスニングを重視していましてね。インスピレーションや音楽的なものを得られる何かが聴こえてこないか探しているんです。これはとても時間のかかることですが、今回の場合はテイラーにも感情的に、そして音楽的なインスピレーションという意味でも何かのきっかけになったと思います。メロディが音楽に織り込まれていくさまを聴くことで、また新しいメロディが生まれてくるんです」

 

 デスナーはあらゆる種類のギターやキーボード、シンセに加え、パーカッションや打ち込みのドラムも多数スケッチに使用。後から足された楽器類は生のストリングス、ドラム、トロンボーン、アコーディオン、クラリネット、ハープシコードなどさまざまだ。ほかのミュージシャンによるオーバーダブもすべてリモートで行われ、それらのファイルがロウ氏に送られてくる。全体を通してロウ氏はすべてを俯瞰的に見ながらミキシングを進めることができ、プロジェクトに存在感とインスピレーションを与える存在だった。

 

 『フォークロア』収録曲のうち、デスナーがスケッチを提供したのは9曲、プロデュースしたのは10曲で、ほかの楽曲でもデスナーは共同プロデュースで参加した。ポップ・ソング界の伝説的なスター・ミキシング・エンジニアとも言えるサーバン・ゲネア氏がアルバムのミキシング・エンジニアとして呼ばれたのだが、デスナーがこのアルバムを“アンチ・ポップ”と呼んでいたことからは少々奇妙にも思える。ゲネア氏は最終的に7曲のミックスを行い、残りの楽曲のミックスはロウ氏が担当することとなった。ロウ氏はこう語る。

 

 「サーバンが参加するのは興奮しましたよ。ボーカルを全面に押し出しながら全体のクリアさをキープする彼の手腕は見事と言うしかありません。「エピファニー」が良い例です。とても美しい空間の中でボーカルが自然にゆったり配置されていて素晴らしい。彼がどこまでサウンドを高めてくれるのかとても興味深かったですね。私たちは2人ともアルバム全体にわたってすべてのプロセスに非常に近い位置に居ましたから。全く違った新しい見地からのサウンドを聴くことはリフレッシュと同時に新たな気付きを得る機会でした」

 

 「全体を通してオリジナルのフィーリングを残そうとした」と語るロウ氏。最初の生々しさを生かすのは時には非常に大変な作業だったと振り返る。

 

 「特に『フォークロア』では顕著で、最初のカジュアルなミックスにあったエモーションを失いがちでした。常に“これがサウンドとして使えるのか?”“十分ラウドか?”という悩みと葛藤していましたよ。曲がビルドアップされるにつれてどんどん私たちも曲が好きになっていくので、自分たちが判断できる範囲を出ないように気を付けました。何度かミックスをあえて今以上に進めようと意識したのですが、曲自体の完成度には全く影響しませんでしたね。「カーディガン」が良い例で、最終的にはかなり初期のミックスを採用したんです」

 

ロング・ポンド・スタジオ

 『フォークロア』『エヴァーモア』の制作が行われたロング・ポンド・スタジオ。ここでは、その制作環境を紹介していこう。

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スウィフトのレコーディング風景。彼女はボーカル・アレンジをかなりの速さで作り、わずか数テイクで完成形と遜色(そんしょく)無いテイクを連発したという。ボーカル・マイクはTELEFUNKEN U47。SIEMENSのコンソールに直で入力し、真空管コンプLISSON GROVE AR-1へ。それをBURL AUDIO B2 Bomber ADCでAD変換し、Pro Toolsへ入力した

 

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ロング・ポンドのメイン・デスク。モニターはATC SCM45Aを設置。天井高がモニターの背後で7.5mほどあるが、横の壁にディフューザーを設置し、背後の壁は吸音処理をしているため、反響がとても少ないモニタリング環境を実現できているという

 

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2019年に導入した1960年代中期のWSW/SIEMENS製コンソール。811510Bチャンネル・ストリップを使い、24のマイク/ライン・チャンネルと12のライン・チャンネルを持つ。すべてディスクリート構成で、ロウ氏は「クラスAのNEVEが持つウォームな感じをほうふつさせつつ、フロントに来るはっきりとしたサウンド。ミッド用のパッシブEQは特に効果抜群で、録る前の音を変えているかのようなトーン変化が得られます」と語る

 

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ロング・ポンドに置かれたアウトボード類。Pro Toolsでのミックスには、EVENTIDE H3000とTHERMIONIC CULTURE The Culture Vultureを多用。前者は代替となるプラグインが無く、後者は広いトーンとひずみのキャラクターが理由で使用しているそうだ

 

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エンジニアのジョナサン・ロウ氏。スウィフトの作品のほか、2020年はワクサハッチー&ナップ・アイズ「The War On Drugs」を手掛けた。2020年初春にロックダウンが始まったときには、ミックスすべき曲が大量にストックされていたという

 

音響的に重要な要素やボーカルが中域に集中
クリアさと分離を保つのが大変だった

 『フォークロア』のリリースは2020年の7月。パンデミックによるイベントの延期や中止、それにデスナーとスウィフトのそのときの勢いも合わせ、結果的にはロウ氏はその後もコンソールとPro Toolsに張り付く日々がしばらく続くことになった。一時的にスウィフトもロング・ポンドを訪れることになり、これが作業の進め方に影響を与えたという。デスナーはスウィフトのそばで作業を進めることができ、ロウ氏は彼女のボーカルをレコーディングできた。『エヴァーモア』では、デスナーは「ゴールド・ラッシュ」を除く全曲でプロデュース/共同プロデュースを担当している。ロウ氏はスウィフトのボーカルのほとんどをレコーディングし、アルバム全体のミックスも行った。『エヴァーモア』のアレンジは『フォークロア』と比べ、よりチェンバー・ポップっぽさが増している。これはグロッケンやクロテイル、フルート、フレンチホルン、ハーモニウムなどの楽器が加えられたことが大きい。ロウ氏はミックスの最中に直面した種々の困難な要素について語ってくれた。

 

 「私が注力しないといけなかったのは何をおいてもまずはテイラーのボーカルです。適切な環境で録音された彼女のボーカルのミックス前データを初めてもらったときはもう仰天してしまいました。最低限のEQとコンプだけで既に素晴らしいサウンドだったんです。今まで彼女のポップ・ソングで聴いてきたボーカル・サウンドは全体の最前面で踊り回るエッジーなイメージでしたが、その慣れ親しんだサウンドとは全く違いました。生の彼女のボーカルは、それよりもずっと曲に寄り添い、互いに影響し合うようなパフォーマンスだったんです。ディティールたっぷりでニュアンスがそこかしこに散りばめられた彼女の声を聴けたのは本当に素晴らしかったと思います。フレージングや声のトーン、ピッチ、すべてが慎重に考えられたパフォーマンスで、それをキープしたいと思いました。普段よりもずっとエモーショナルで、私にとってはより親密に感じられるサウンドだったんです」

 

 その次に、楽器パートの作業でも困難が待ち受けていた。

 

 「アーロンとブライスは、豪華なオーケストラや大量のパーカッション、シンセ、エレクトリック・サウンドが大好きなので、アレンジは時にかなりの密度になり得ます。なので、ボーカルを邪魔することなくオケがきちんと自身の言葉を語れるようにするのが大変でした。リスナーには、ボーカルだけで曲に引き込まれるのではなく、背後の音楽の中で起こっている特別なことにも気付いてほしかったんです。同時に、曲に深く集中しているリスナーが全体の美しいところを余すことなく聴けて、よりサウンドやアレンジの深いところへ没頭できるようにもしたかった。アレンジの中で起こるさまざまな音楽的要素を提示しつつ、美しくリアルなボーカルとのちょうど良いバランスを探るのが大事でした。特に大変だったのは中低域で、ウォームに感じる帯域ですが、下手をすればすぐにサウンドがにごってしまいがちです。この領域でアーロンは非常に細かい動きを使うことが多かった。音楽的、音響的に重要な要素が中低域に、ボーカルの大事な帯域が中域と中高域に集中していたんです。この複雑なアレンジでクリアさと分離を保つのが非常に大変でした」

 

 『エヴァーモア』のミックス期間はリリースに向けた最後の1週間ほどと、かなり短かったという。

 

 「曲が十分に練られ、落ち着いて何か最終的な段階のこと、例えばボーカルや全体のボリュームを決めたり、それからバイブスを確定させたりする段階がこの時期でした。全体を通して一貫した雰囲気を保つことが重要で、変更点も非常に小さいレベルに止めていたんです。0.1dBボリュームを変えただけで違いが出てくるような段階になると完成が近いことが分かりますね」

 

ドラムはOP-1を打ち込みでなく演奏して収録
プラグインを組み合わせアナログ・ミックスを再現

 「ウィロー」のPro Toolsセッションは、100本近いトラックが存在するものの雑然としているわけではなく、複雑なバスを介したルーティングもされていない。ドラム・トラックには、TEENAGE ENGINEERING OP-1を使用。アルバムを通して多用されたそうだ。

 

 「ドラム・パートはほぼアーロンがOP-1で演奏したものです。打ち込みではなく実際に演奏しているんですよ。ザ・ナショナルのドラマー、ブライアン・デヴェンドーフがROLAND TR-8Sで打ち込んだビートも別にあって、これらはベース・アンプのFENDER Rumbleを通しました。低域が特徴的に膨らむ感じを足してくれるんです。ドラムのルーム・マイクに似た効果ですね。生のシェイカーやOP-1によるバック・ビートは曲の最初では薄く、終わりにかけてだんだん存在感を増すようにしています。ドラムとベースはグループにまとめてTHERMIONIC CULTURE Culture Vultureをハードウェア・インサートとして挿し、サチュレーションを足して、ラウドになるにつれて倍音が足されるようにしたんです。リズム・セクションにはこうして密度を高めたりエンディングに向けて全体を盛り上げる絶妙な仕掛けも施してあります」

 

「ウィロー」Pro Toolsセッション

 『エヴァーモア』収録曲であり、リード・シングルともなった「ウィロー」のPro Toolsセッションを一部紹介。

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セッションは上からドラム、ベース、ギター、キーボードと並び、この画面の下にはストリングス、ホーン、ボーカル、エフェクトAUX、マスター・セクションが続く。トラック群の下にはAUXトラックが1本ずつ設けられ、各楽器類のグループ・マスターやセンド用エフェクトのインサートとして使われている。中には、デスナーが小型シンセTEENAGE ENGINEERING OP-1で演奏したトラックが多く見られる。最上部にある緑のドラム・トラックをはじめ、シンセやピアノなどがその一例だ。画面中盤に見られるRubber Bridgeは、ギターのフォルダー・トラックとなっている

 

 Rubber bridge guitarというトラックは、インストの中でも中核になる存在だという。

 

 「木製のブリッジをゴムで包んだ加工がされたアコースティック・ギターで、ナイロン弦のような、もしくは軽く手のひらでミュートしたようなサウンドです。非常にパーカッシブで、NEUMANN U47とロング・ポンドのDIを組み合わせて録るのがベストでした。これらのDIのトラックにはSPL Transient Designerを使ってアタックを強調してあります。特にローエンドに意識してかけ、パンチのある感じを強調するようにしました。Rubber bridge guitarを5本格納したフォルダー・トラックが、特徴的なギター・サウンドの正体です。特に念を入れて扱いましたね」

 

 Rubber bridge guitarを仕上げると、次の挑戦はブリッジ後からエンディングにかけてのパートだったそうだ。

 

 「最後のサビではテイラーの声がオクターブ下がるんですが、同時に音楽全体はプッシュして盛り上がる感じを出したかった。つまり、大量のオートメーションとクリップ・ゲインを駆使して常にボーカルが全面に来るようにしなければいけなかったんです。アンビエントなピアノがカウンター・メロディを弾いていたので、ボーカルとギター、それにピアノのバランスを調整するのに多くの時間を費やしました」

 

 ボーカル・トラックの後段にはボーカル用エフェクトAUXを用意。そこでは次のような処理が行われたという。

 

 「サビでエフェクト・スローを作っているトラックでは、ステレオのSOUND TOYS EchoBoyの後にAUDIOEASE Altiverbのスプリング・リバーブを使いました。チェンバーはUNIVERSAL AUDIO UADのCapitol Chambers。ボーカル全体に長いリバーブを足すことなく良い感じの密度とサイズ感を出してくれますね。プレートは同じくUADのEMT 140を使っていて、これはより長いリバーブ・テール用のエフェクトです。チェンバーでボーカルがフロントのどの位置にいるかを決め、プレートでその背後の空間や深さを作っています」

 

 最後に語られたのは、マスター・バスでのミキシングだ。

 

 「マスター・バスはコンソールでのミックスを再現したセッティングになっています。使っているプラグインはUADのManley Massive Passive、API 2500、Ampex ATR-102ですね。Amplex ATR-102のセッティングは、「ウィロー」では15ips/ハーフ・インチ/GP9にしています。アグレッシブで良い感じの中域の押し出し感に加え、より低域が伸びたサウンドになるんです。それに加え、PSP AUDIOWARE Vintage Warmer、SONNOX Oxford Inflator、FABFILTER Pro-L2を使います」

 

 これらを組み合わせることによって、アナログ・ミックスのような効果を見事に再現した「ウィロー」、そして『エヴァーモア』は世界中でヒットを記録し、大成功を収めた。

 

「ウィロー」プラグイン

 「ウィロー」で使われたプラグインをプロセスと共に紹介。インストの中で中核になったというギター・トラックRubber bridge guitarと、メインのリード・ボーカルでの音作りを順を追って見ていこう。

 

 Rubber bridge guitar 

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アコギ・トラックのRubber bridge guitarでは、ボーカルとぶつからないように、FABFILTER Pro-Q3で中域と10kHzの空気感を少しカット。SOUNDTOYS Tremolatorを使って4分音符のトレモロを足し、演奏が際立つようにアクセントを付ける。コンプMASSEY PLUGINS CT5にキックをサイド・チェインで入れて少し抑えめに。UNIVERSAL AUDIO UAD-2 Precision K-Stereoで少しワイドにし、IZOTOPE Ozone Exciterで中高域と高域のキラキラした成分を足す。SOUNDTOYS EchoBoyはアンビ感を加えるためにブリッジのみで使用した

 

 Main vocal 

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ボーカル・トラックは同じセッティングを使っているトラックが多いと語るロウ氏。メインのリード・ボーカルではUNIVERSAL AUDIO Pultec EQP-1Aで少し30Hzをカットしつつ、8kHzをブーストすることでモダンなエア感を出した。OEKSOUND Soothe2を少し使って耳障りな中高域や中低域を抑える。UNIVERSAL AUDIO 1176AEを通し、FABFILTER Pro-Q3で200Hz、1/4/10kHz辺りをカット。FABFILTER Pro-DSを数dB分かけ、FABFILTER Saturn 2はWarm Tapeのセッティングで使用した

 

Release 

evermore (deluxe version)

evermore (deluxe version)

  • Taylor Swift
  • オルタナティブ
  • ¥1935

『エヴァーモア』
テイラー・スウィフト
ユニバーサル:UICU-1326

  1. ウィロー
  2. シャンペン・プロブレムズ
  3. ゴールド・ラッシュ
  4. ティズ・ザ・ダム・シーズン
  5. トラレイト・イット
  6. ノー・ボディ、ノー・クライム feat. ハイム
  7. ハピネス
  8. ドロシア
  9. コニー・アイランド feat. ザ・ナショナル
  10. アイヴィ
  11. カウボーイ・ライク・ミー
  12. ロング・ストーリー・ショート
  13. マージョリー
  14. クロージャ―
  15. エヴァーモア feat. ボン・イヴェール
  16. ライト・ホエア・ユー・レフト・ミー*
  17. イッツ・タイム・トゥ・ゴー*
  18. ウィロー(ダンシング・ウィッチ・ヴァージョン)[エルヴィラ・ミックス]+
  19. ウィロー(ロンリー・ウィッチ・ヴァージョン)+

*CDボーナス・トラック
+日本盤ボーナス・トラック

Musician:テイラー・スウィフト(vo)、ジャスティン・ヴァーノン(vo)、マット・バーニンガー(vo)、エスティ・ハイム(vo)、ダニエル・ハイム(vo)、アーロン・デスナー(prog、per、k、b、g)、他
Producer:テイラー・スウィフト、アーロン・デスナー、ブライス・デスナー、ジョナサン・ロウ、ジャック・アントノフ、他
Engineer:ジョナサン・ロウ、アーロン・デスナー、ロウラ・シスク、他
Studio:ロング・ポンド、スカーレット・ピンパーネル、他

 

folklore (deluxe version)

folklore (deluxe version)

  • Taylor Swift
  • オルタナティブ
  • ¥1069

『フォークロア』
テイラー・スウィフト
ユニバーサル:UICU-1321

  1. ザ・ワン
  2. カーディガン
  3. ザ・ラスト・グレイト・アメリカン・ダイナスティ
  4. エグザイル feat.ボン・イヴェール
  5. マイ・ティアーズ・リコシェ
  6. ミラーボール
  7. セヴン
  8. オーガスト
  9. ディス・イズ・ミー・トライング
  10. イリシット・アフェアーズ
  11. インヴィジブル・ストリング
  12. マッド・ウーマン
  13. エピファニー
  14. ベティ
  15. ピース
  16. ホークス
  17. ザ・レイクス

Musician:テイラー・スウィフト(vo)、 ジャスティン・ヴァーノン(vo)、アーロン・デスナー(prog、per、k、b、g)、他
Producer:テイラー・スウィフト、アーロン・デスナー、ジャック・アントノフ、他
Engineer:ジョナサン・ロウ、アーロン・デスナー、サーバン・ゲネア、ロウラ・シスク、ジャック・アントノフ、他
Studio:ロング・ポンド、キティ・コミティ、他

 

www.universal-music.co.jp

 

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