PreSonus Studio One 6.6でApple空間オーディオのモニタリングをサポート

Studio One 6.6 header

 PreSonusのDAWソフト、Studio One 6の最新アップデートとなるStudio One 6.6がリリースされた。最上位のStudio One 6.6 Professionalでは、Apple空間オーディオやDolby Atmos関連のアップデートなどが追加されている。同グレード内でのアップデートは無償提供される。

Apple空間オーディオのモニタリングを実現

Apple空間オーディオ

 Studio One 6.5 ProfessionalからDolby Atmosレンダラーを統合したStudio One。Studio One 6.6 Professionalでは、Dolby Atmosレンダラー内にApple MusicのApple空間オーディオ・バイノーラルレンダラーをモニタリングオプションとして追加した。これまでDolby純正のバイノーラルレンダラーでは確認することが難しかった、Apple Musicで再生される状態でのDolby Atmosバイノーラルモニタリングを実現している。

 また、Apple AirPods Pro/MaxのヘッドトラッキングとPHRTFに対応し、Apple Musicでこれらを使用した際の状態も再現することが可能となった。

Dolby Atmosレンダラーの独自アップデート

 Dolby Atmosのベッドフォーマットは最大7.1.2chで、7.1.4や7.1.6などのコンフィギュレーションではオブジェクトを併用する必要があった。Studio One 6.6 Professionalでは、最大7.1.6までのコンフィギュレーションをDolby Atmosレンダラーに内包。7.1.2に限らず5.1.2、5.1.4、7.1.4、7.1.6もベッドフォーマットのメニューから直接利用できる。

 さらに、Dolby Atmosベッドチャンネルにも独自のミュートとソロボタンが追加され、チェックが容易になった。

 そのほか、Studio One 6.6 Professionalでは、TuneCore.com(米)でのワンストップでのダイレクト配信、ショー・ページの歌詞表示のでの「色を反転」オプションの追加、プロジェクト・ページとショー・ページでのマクロ対応/マクロツールバー搭載などのアップデートが施されている。

表示/非表示の高速化で作業効率がアップ

 Studio One 6.6ではユーザーインターフェースの大幅に高速化。特にミキサーの開閉、チャンネルやトラックの表示/非表示が従来と比べて3〜4倍速くなり、作業効率が向上した。またダウンロードマネージャーに、一時停止/再開機能が追加された。そのほか、Fender Tone Master Pro用レコーディングテンプレートも新たに用意される。

サブスクと永続ライセンスを組み合わせたStudio One+ Hybrid

Studio One+ Hybrid

 新しいライセンスプランとしてStudio One+ Hybrid(年額22,500円)がスタートした。これはStudio One+メンバーシップ12カ月分とStudio One Professional永続ライセンスをセットにしたもので、Studio One+メンバーシップを終了しても、Studio One Professionalはそのまま永続使用が可能というものだ(6.7→6.7.2などの同一機能アップデート内でのアップデートも提供される)。

Studio One+ Hybrid ライセンス

 Studio One+ HybridのStudio One+メンバーシップには、Studio One Professionalのアップデートのほか、楽譜作成ソフトNotion/Notion Mobile(フル機能)のライセンス、すべてのPreSonusアドオンとサウンド、学習ツールやクラウドストレージが含まれている。

Lead Architect

Lead Architect

 また、Studio One 6.6の新機能として、Studio One+メンバー専用インストゥルメントLead Architectが用意された。Studio Oneのモジュラーシンセエンジンをベースに開発され、シンセ/モジュラー/フィールドレコーディングのサウンドを最大3つのレイヤーで組み合わせることが可能。オーディオエフェクトやNote FXも内蔵している。

 

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