DAWソフト、Cubase Pro 11(オープン・プライス:市場予想価格60,000円前後)が登場した。10月14日以降にCubaseをアクティベーションした場合、バージョン11へ無償でアップデート可能となっている。
サンプラートラックにスライス機能と2つのLFOが追加。LFOを用いてピッチやボリュームなどをコントロールできる。
キー・エディターは機能性が向上。上部にテンポや拍子、コードといった情報を表示できるようになり、スケール以外の音階にはノートが置けなくなる状態にできるようになった。
ピッチ・ベンドとMIDI CCの編集は、オートメーションと同様にラインやカーブでの編集が可能に。
プラグインも現代のワークフローに対応すべく、アップグレードされている。EQのFrequency2はダイナミックEQモードを実装。
4つの周波数帯域に分けて定位をコントロールするImagerと、ドライブとゲート付きのマルチバンド・コンプSquasher、レベル・メーターやラウドネス・メーターなど18個のモジュールを搭載し、9個まで画面に表示できるSupervisionを新規収録している。
異なる設定/フォーマットのオーディオを同時に書き出せるようにもなったのもポイントで、書き出し時間の短縮化が期待できる。
そのほか6種類の新しいサンプル・セットや、2ミックスからボーカルだけを抜き出せるSOUND FORGE SpectraLayers Oneの収録、1つのプラグインに対して複数のサイド・チェインを使えるようになったことなどが、トピックとして挙げられる。
機能を厳選したCubase Artist 11(オープン・プライス:市場予想価格30,000円前後)とエントリー版のCubase Elements 11(オープン・プライス:市場予想価格10,000円前後)もラインナップされている。バージョン11では従来Cubase Proにしか搭載されていなかったVariAudio3がArtistにも実装となり、ARA2に対応。各種クロスグレード版とアカデミック版も用意されている。
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