SEQUENTIALは、1978年に同社が発売し人気を博したアナログ・ポリフォニック・シンセ、Prophet-5の復刻をアナウンスした。
Rev.1&2とRev.3のフィルターを切替可能
いち早く音色メモリーを搭載したアナログ・シンセとして当時人気を博し、現在も名機と呼ばれるProphet-5には、3つのリビジョン(Rev.1〜3)が有ったことが知られている。安定度が高く、後期にはMIDI対応したことで知られるRev.3はフィルターにCURTIS製チップを採用。Rev.1&2ではSSMT製の2040が使われていた。今回の復刻では、Rev.1〜3のサウンドを網羅すべく、CURTIS製チップと、2040をデザインしたデイヴ・ロッサム氏による2140製チップを併装。2つのフィルター特性を切り替えて使用できる。なお、この新しいProphet-5をSEQUENTIALではRev.4と位置付けている。
オリジナルのProphet-5では、ボイスごとにVCOの発音タイミングや周波数、フィルター特性、エンベロープなどのばらつきがあり、それを再現するVintageノブも追加されている。
また、鍵盤はFATAR製のものを採用。ベロシティ&アフタータッチ対応で、フィルターやLFO、音量などを演奏でコントロール可能となった。MIDI IN、OUT、THRUや双方向のUSB MIDI端子、そしてもちろんCV/Gate入出力も備えている。
オシレーターBやフィルター・エンベロープをオシレーターAのピッチやパルス・ワイズ、フィルター・カットオフにアサインできるポリモジュレーションも健在。音色メモリーは1978年当時の40音色を含む200種類のプリセットと、200のユーザー・エリアが用意されている。
Prophet-10も復刻
さらに、Prophet-5の10ボイス・バージョンであるProphet-10も同様に復刻される。米国ではこの10月発売がアナウンスされており、市場予想価格はProphet-5が3,499ドル、Prophet-10が4,299ドル。国内発売時期や価格は10月2日現在まだアナウンスされていないが、福産起業が取り扱う。
※10/5アップデート:国内情報も公開されました。ページ下部を参照してください。
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