TEENAGE ENGINEERING OP-1 fieldの使い方【DAY9】サンプリングを楽しもう!

OP-1 fieldのsampler画面

トラックメイカーのYebisu303がTEENAGE ENGINEERING OP-1 fieldの魅力を伝える20日間。DAY9は、シンセ・モードで使えるsynth samplerについて紹介します!

synth samplerもステレオ化!さらに新機能も追加

 OP-1 fieldのsynth samplerは、鍵盤を押さえている間、波形の特定の位置でループできるリージョン・ループ機能が追加。これにより、短い波形でもサステインの長いメロディを演奏できるようになりました。ステレオにも対応しています。

内蔵マイクでサンプリングしてみよう!

 サンプラーの楽しさを手っ取り早く体感するなら、まずは身の回りの音や自分の声をサンプリングしてみるのが一番です。ちなみに録音ソースは内蔵マイクのほかに、ラインや内蔵FMラジオ、USBオーディオ、リサンプリングも選ぶことができます。

 シンセ・モードでサンプラーを選んだ後、以下の手順でサンプリングしてみてください

  1. 本体右上のマイクボタンを押す
  2. ブルーのエンコーダーでOP-1 MICを選択
  3. いずれかの鍵盤を押しっぱなしにし、何かしゃべってみる
  4. 入力レベルが一定以上を超えると、ディスプレイに“RECORDING!”の文字が表示され、録音が開始する(最大6秒)
  5. 鍵盤を離すと録音が終了する
OP-1 fieldのsampler画面を呼び出している様子
OP-1 fieldでサンプリングしている様子
本体右上のマイクボタンを押す(左)。録音ソースをマイクに選択後、鍵盤を押しながら発声すると録音が始まる(右)

 慣れれば1秒で録音を始められます。好きな音をどんどん集めちゃってください! 録音が終わると以下のように波形が表示されます。

OP-1 fieldでサンプリングした波形

録音が終わると波形が表示される

エンコーダーでコントロールできるパラメーター

  • ブルー:スタート(波形の開始位置)
  • オーカー:ループ・イン(ループの開始位置)
  • グレー:ループ・アウト(ループの終了位置)
  • オレンジ:エンド(波形の終了位置)

 shiftキーを押すと下記のパラメーターが調整できます。

  • ブルー:direction(サンプルの再生/逆再生を切替)
  • オーカー:fine tune(音程の微調整)
  • グレー:loop fade(ループの継ぎ目をクロスフェードする長さ)
  • オレンジ:gain(音量)

 loop fadeはOP-1 fieldから新たに追加されたパラメーターです。これを調整すると、ある程度どんな波形であってもきれいにループさせることができます。個人的にとてもうれしい改善点です!

 ちなみに、それぞれのエンコーダーを押すと波形が拡大できます。ディスプレイの高解像度化も相まって、より緻密な編集ができるようになりました。

OP-1 fieldのサンプリングした波形を微調整している様子

ブルーのエンコーダーを押すとスタート付近の波形が拡大される

→【DAY10】へつづく!

Yebisu303(Acid Alliance)

【Profile】アシッドハウス、デトロイトテクノ、エレクトロ、ハードミニマルに強い感銘を受け、20代後半よりトラック制作を開始。 無類のハードウェア機材愛好家でもあり、日々マシンライブや機材デモンストレーション動画の制作を行っている。 また、近年ではKORGやSONICWARE製品のプリセットやTVアニメ「ユーレイデコ」の劇伴・イメージソングを制作するなど、その活動は多岐に渡っている。

bandcamp https://yebisu303.bandcamp.com/
YouTube https://www.youtube.com/user/Yebisu303
SoundCloud https://soundcloud.com/yebisu303
Twitter https://twitter.com/Yebisu303

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