TEENAGE ENGINEERING OP-1 fieldの使い方【DAY15】OP-1 から引き継がれた個性的なエフェクト

OP-1 fieldのエフェクトphoneの画面

トラックメイカーのYebisu303がTEENAGE ENGINEERING OP-1 fieldの魅力を伝える20日間。DAY15は残りのエフェクト4種(cwo / nitro / phone / punch)についてご紹介します!

cwo

 ピッチモジュレーションが組み込まれた少し変わったディレイです。UIには牛が持つ4つの胃袋が描かれており、原音を何度も反芻(はんすう)し、跡形なく変化させていく様子がアニメーションで表現されています。

OP-1 fieldのエフェクトCWOの画面

エンコーダーでコントロールできるパラメーター

  • ブルー:frequency(ディレイのピッチ可変量)
  • オーカー:delay(ディレイタイム)
  • グレー:feedback(ディレイのフィードバック量)
  • オレンジ:sideband(ディレイのピッチ可変方向)

 普通のディレイとしても使えますが、frequencyを11~12時方向、delayを00、feedbackを50前後、sidebandをお好みの量に設定すると、フェイザーやフランジャーのような効果も出せて楽しいですよ。

nitro

 デュアル・レゾナンス・フィルターです。レトロなレース・ゲームのような画面デザインが、音作りのテンションを高めてくれます!

OP-1 fieldのエフェクトNITROの画面

エンコーダーでコントロールできるパラメーター

  • ブルー:frequency(ハイパス・フィルターの周波数)
  • オーカー:filter follow(ローパス/ハイパス・フィルターの変化量)
  • グレー:feedback(ローパス/ハイパスフィルターのレゾナンス量)
  • オレンジ:frequency(ローパス・フィルターの周波数)

phone

 ハックされた電話の受話器をイメージしたフリケンシー・シフター&グリッチエフェクトです。

OP-1 fieldのエフェクトphoneの画面

エンコーダーでコントロールできるパラメーター

  • ブルー:tone(周波数のシフト量)
  • オーカー:gsm(グリッチ・エフェクトのニュアンス)
  • グレー:baud(グリッチ・エフェクトの強さ)
  • オレンジ:telemetry(原音とのミックスバランス)

 gsmの効果はbaudの強さに依存しています。例えば、baudが00の場合はgsmをどのように動かしても音は変わりません。

 音変化のニュアンスに関してはこちらの動画をご覧ください!

punch

 手軽にパンチのあるサウンドを得られるローパスフィルターです。
無駄な高域を削り、レゾナンスで低域を足しつつ原音とミックスできるので、ハイファイ過ぎるドラムキットの質感をオケになじませたいときや、ボトムを太くしたいときに便利です。

OP-1 fieldのエフェクトpunchの画面

エンコーダーでコントロールできるパラメーター

  • ブルー:frequency(ローパス・フィルターの周波数)
  • オーカー:punch(ローパス・フィルターのレゾナンス)
  • グレー:rounds(ローパス・フィルターのキャラクター調整)
  • オレンジ:power(原音とのミックスバランス)

 DAY14、DAY15で紹介した内容だけでも十分音作りを楽しむことができますが、これらのパラメータを“とある方法”でコントロールすると、さらに音作りの幅が広がりますよ。続きは明日説明しますのでお楽しみに!

→【DAY16】へつづく!

Yebisu303(Acid Alliance)

【Profile】アシッドハウス、デトロイトテクノ、エレクトロ、ハードミニマルに強い感銘を受け、20代後半よりトラック制作を開始。 無類のハードウェア機材愛好家でもあり、日々マシンライブや機材デモンストレーション動画の制作を行っている。 また、近年ではKORGやSONICWARE製品のプリセットやTVアニメ「ユーレイデコ」の劇伴・イメージソングを制作するなど、その活動は多岐に渡っている。

bandcamp https://yebisu303.bandcamp.com/
YouTube https://www.youtube.com/user/Yebisu303
SoundCloud https://soundcloud.com/yebisu303
Twitter https://twitter.com/Yebisu303

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