1950年代から1960年代にかけて活躍した真空管コンデンサーマイクM 49の復刻モデルM 49 Vが、電源ユニット、専用ケーブル、ショックマウント、専用ケースとのセットM 49 V Set（オープンプライス：市場予想価格1,430,000円前後）として発売された。納期は半年程度の見込み。
伝説的なマイクM 49は豊かで深いサウンドを特徴とし、指向性パターン（無指向性、単一指向性、双指向性）が電源ユニットからリモートコントロール可能。当時の録音のあり方を変え、ブルース、ジャズ、ポップス、クラシックの基準となる音を打ち立てた。現在も貴重なビンテージマイクとして多くのレコーディングスタジオなどで重宝されている。
M 49 Vの開発は長年にわたり、自社の最も経験豊富なマイクの専門家が試行錯誤を繰り返し細部まで改良。その結果プロデューサーやサウンドエンジニアがオリジナルモデルと音響的に同一とみなすほどの製品にたどり着いたという。
M 49 Vは、M 49の最終バージョンとなったM 49 Cと同様の回路を用い、さらに低ノイズなサブミニチュア真空管を搭載。携帯電話やWi-Fiで生じる高周波干渉が劇的に増大したことを踏まえ、同社のマイクM 249で採用されたのRF干渉対策コネクターも装備している。
M 49 Vセットには、マイクと同じくドイツで100％ハンドメイドされた高品質なケースに、M 49 Vと電源＆パターンコントロールユニットNM V、ショックマウントを収納。単体発売もされるNM V（オープン・プライス：市場予想価格280,500円前後）は、M 49 VはもちろんビンテージのM 49にも最適なヒーター電圧を自動供給するよう設計され、主電源電圧（100〜120V、220〜240V）にも自動適応している。
