ウォーム寄りで、クリーンめなマイクです。外見はBLUE MICROPHONESおなじみのNEUMANN CMV 3のオマージュ型。20Hz〜20kHzの幅広いレンジ感で収録可能で、100Hzのハイパス・フィルターと、−20dBのPADスイッチが搭載されています。
周波数特性は50Hzと5kHzをピークにふっくらとした山になっており、とても特徴的な音です。形状のせいか録り音がスリムで、中域がスッキリして明るく抜けが良いと感じます。全体が高域寄りな印象ですが、ウォームさも兼ね備えます。アタックは若干速めなので、ジャンルはJポップ、ロック、ヒップホップ、ダンス・ミュージック、ナレーションなどに合いそうです。EQで加工してみると、100Hz付近をブーストしても吹かれが目立たず、ただ太くなる印象でした。高域の出方が既につややかでキラキラしているので、中域から低域の調整のみでも完成度が高くなります。空気感は明るいため、コーラス録音も楽しめそうです。男性ボーカルにも効果的で、くもりやすい低音ボイスがスッキリと抜ける声質になると思います。ボーカル・マイク以外にも、アコギやドラムのアンビエンス・マイク、ストリングスの録音にも使えるのではないでしょうか。
【yasu2000】big turtle STUDIOSのレコーディング/ミックス・エンジニア。origami PRODUCTIONS所属のアーティストのほか、あいみょんなどを手掛けている
【さらさ】湘南出身のシンガー・ソングライター。音楽活動以外にも、美術作家、古着ブランドの バイヤー、フォトグラファー、フラダンサーとマルチに活動の場を広げる
BLUE MICROPHONES Bluebird SL
オープン・プライス(市場予想価格:32,780円前後)
SPECIFICATIONS
■指向性:単一指向 ■周波数特性:20Hz〜20kHz ■感度:28.5mV/Pa(@1kHz) ■出力インピーダンス:50Ω ■外形寸法:47.5(φ)×222.5(H)mm ■重量:455g(マイク本体)