Statement Lead & Monoment Bass × Blacklolita【SOFTUBEプラグインを使いこなす! Vol.1】

Statement Lead & Monoment Bass × Blacklolita【SOFTUBEプラグインを使いこなす! Vol.1】

 ハードウェア・モデリングから独自の製品まで、多くのプラグインを発表するSOFTUBE。当コーナーでは、プラグインのレビューと併せて、オリジナルのプリセットもダウンロード可能となっています。今回取り上げるのは、ソフト・シンセのStatement LeadとMonoment Bassです!

アナログ・シンセの波形を90種類搭載

SOFTUBE Statement Lead

SOFTUBE Statement Lead

 Statement Leadは、5オクターブの音域を鳴らすことができ、オーケストラ・ヒットやレトロ・フューチャーな80's感あるリード、現代風の力強くも耳なじみのあるサウンドなど、リード、パッド系に特化したシンセです。アナログ・シンセから録音した波形を90種類も搭載し、ソロで鳴らすだけで曲中に抜群の存在感を放つ華やかさがあります。ほかのリードにレイヤーしてもアナログ・シンセ由来の分厚さを付与できるため、1曲の中に何台でも立ち上げたいシンセと言えるでしょう。

 操作は非常に簡単です。画面下部のTONEセクションでは、波形のミックス具合を調節するSOURCE MIX、ピッチ・グライドさせて音にパンチ感を与えるPUNCH、ひねると独特のピッチの揺れが加わり弾くたびに音が変わってより弾き手のリアルな表現をサポートしてくれるAGINGを装備。何と言ってもこれらはすべてノブ一つのみで操作が可能なため、複雑なマクロ・コントロールを行う必要は一切ありません。

 TONEセクションの隣のタブ、EFFECTSセクションもかなりシンプル。分かりにくいところに隠されたパラメーターを探す必要は一切無く、逆に言えば理想のサウンドとなるように細かくノブを調整していくだけなので、より理想とするサウンドの探究に集中できるユーザー・インターフェースも、評価できるポイントの一つと言えます。DRIVEでは音に激しさときらびやかさを加えることが可能。ノブの大きさに比べてかかり具合はやや控えめではありますが、元音の波形自体が倍音の豊富なドライブ感のあるサウンドのため、ほんの少しお好みで調整できるようになっている印象です。

 REVERBとDELAYに関しては、驚くことにDUCKINGパラメーターが搭載されているんですね。このパラメーターを調節するだけで、リバーブ成分にドライな音が重ならないようにできるため、よりクリアなサウンドと深みのあるリバーブがパラメーター一つで調整可能。私もですが皆さんも“この機能を待っていた!”と言う方も多いのではないでしょうか。

 そのほか、MULTIBANDは、音の中域の暴れを抑えてハイを持ち上げる、2010年代を象徴するサウンドに仕上がるコンプ。SPATIALIZATIONの機能も優秀で、低域だけをモノラル、中高域は広げられたりと、クラブ・シーンの音作りを非常に優秀に取り入れられており好印象です。

Blacklolita's Presets:Blacklolita Pad

Blacklolita's Presets:Blacklolita Pad

幻想的できらびやかなシンセ・パッド

 SEQUENCERでフィルターを動かして、幻想的なキラキラするエフェクトを表現しています。SEQUENCERの値や、SOURCE A/Bの波形を変更するだけで、オリジナルのパッド・サウンドが出来上がるようにしました。シーンを問わず、お使いいただけると思います。

AMBIENCEでベースの空気感を調節する

SOFTUBE Monoment Bass

SOFTUBE Monoment Bass

 Monoment Bassは、ベースに特化した低音の豊かな波形が数多く収録されたシンセ。基本的な使い方や見た目はほぼ同一で、Statement Leadを扱えるのであれば即扱える便利な仕様です。EFFECTSタブのDRIVEでは、すべての周波数帯域にドライブがかかるMODERNと、低域にフォーカスしてかかるTRANSF.の2つのモードから選択でき、好みのベース・サウンドにより近付けることができます。またAMBIENCEでは、ベースに5種類のエア感をシミュレートしたリバーブをサウンドに適用可能。昨今では、ベースに対してもリバーブをかけたりするサウンドも珍しくはないので、画期的で面白い試みですね。EQUALIZATIONはベースに対してイコライジングを行えるのですが、こちらもEQとしての機能の最低限を残し、むしろ“暗い”“明るい”といったキャラクター・コントローラーとしてのノブになります。同じソースの波形を使っていても、こちらのノブでかなりガラッと印象が変わりますので、試してみてはいかがでしょうか。

Blacklolita's Presets:Low Strings

Blacklolita's Presets:Low Strings

太くて重いプラック・ベースを再現

 Gハウスやスラップ・ハウスに代表される、太くて重いプラック・ベースを再現。Driveが優秀で、かけ過ぎな程でも良い感じにザラつきのある芯の通ったサウンドになるため、音作りのしがいがあります。エピック系のトレイラー(オーケストラ)やメタルのベースの補強にも優秀ですね。


 これら2つのシンセがあれば、印象に残る繊細なメロディも、土が煙るようなしゃがれたベース・ラインもあっという間に生み出すことが可能です。ご自身の楽曲に厚みを持たせたい場合はぜひチェックしてみることをお勧めいたします!

 

Blacklolita

Blacklolita
サウンド・デザイナー/音楽クリエイター。2012年に音楽活動を開始し、ダブステップを軸にさまざまなダンス・ミュージックやゲーム音楽を制作する。そのほかシンセに関する講座や記事の執筆、サンプル・パックのデベロッパーKYMOGRAPHの運営も手掛けている。
Twitter:@_Blacklolita_

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