vol.1 MIDI打ち込みを始める前に知るべきこと

【サウンド&レコーディング・マガジン 2011年1月号連動】
打ち込みによるトラック・メイキングを始めたいと思っている初心者に焦点を当て、1月号よりスタートした本誌連載「最初から始めるMIDIプログラミング サンレコ打ち込み手帖」。第1回はイントロダクションとして、「MIDI打ち込みを始める前に知るべきこと」。打ち込みの概念や、本誌連載がより分かりやすくなるフリー・ソフトの紹介などを展開しています。初回は、ライターの木本氏が読者のために生成してくれたパッチをダウンロード可能。詳細は以下です!

サウンド&レコーディング・マガジン2011年1月号
最初から始めるMIDIプログラミング サンレコ打ち込み手帖

音源について

"MIDI"は信号なので、それ自体に音はありません。そこで本連載では、木本氏と読者の皆さんの共通の音源としてフリー音源のIK MULTIMEDIA Sample Tank Freeを利用します。こちらをIK MULTIMEDIAのサイ(www.ikmultimedia.com/sampletankfree)からダウンロードすると、フリーで約500MBのライブラリー音源を使用可能になります。"音源を持っていない!"という方はぜひこちらを使用しながら、連載を読み進めてください。

★ SampleTank Free のインストールの手順

1.まずはプレイヤーのダウンロード。日本の代理店メディア・インテグレーションのWebサイト(www.minet.jp/support/content/view/460/36/)を参考に、IK MULtIMEDIAのWebサイトでアカウントを作り、ユーザー・エリアにログインする。

2."Download"からSampleTank FREE installerをダウンロード。インストーラーを手に入れたら、自身のマシンにインストールし、プレイヤーはこれで入手完了。

3.続いてはサウンド・ライブラリーのダウンロード。IK MULTIMEDIAサイト内の"Sounds Download" セクションから、SampleTank FREE sounds library をゲットしてください。

4."Authorization" セクションでSampleTank FREE Serial Numberを取得し、インストーラーからマニュアルに従いインストールすればOK。起動の方法などは、各DAEのマニュアルを参照のこと。

今月の素材:
木本氏お手製!Sample Tank 2 Free用パッチ

ダウンロードはSanReco_ST2Free temp_perf01.zipから

今回は、木本氏が生成してくださったSample Tank 2 Free用のパッチをアップしておきます。500MB分のサウンド・ライブラリーを使用できる本ソフトは、その分ドラム、ベースからフルートなどに至るまで、たくさんの楽器のサウンドを鳴らすことが可能です。しかし、本連載はあくまで"初心者の方に分かりやすく"がテーマ。そんなにたくさん音色が入っていると、自身が鳴らしたいサウンドにどうアクセスしていいのやら......なんてことも多いハズ。そんなわけで、今回は、Sample Tank 2 Freeの画面上に、本連載で使用する音源をあらかじめ並べてある"打ち込み手帖用プリセット"のパッチを用意しました。こちらをSample Tank 2 Free上に読み込ませれば、イチイチ本連載で使用する音を探さなくても大丈夫、というわけです。

ダウンロードしたファイルの読み込み方法

1.ダウンロードしたファイルを、コンピューター内のLibrary(もしくは"ライブラリ")Application Support→IK Multimedia→SampleTank 2.x→ Presets(windowsの場合は、C:Program FilesIK MultimediaSampleTank 2.5Presets)に置く

2.Sample Tank 2 Freeを立ち上げ、赤字で"LOAD"と書いているところをクリックし、"ST2freebasicperf"を選択(画面をクリックをすると拡大できます)

パフォ.png

木本ヤスオ

サウンド・プロデューサー/アレンジャー/プログラマー。高橋幸宏『EGO』、高野寛『HULLO HULLOA』などのプログラミングで頭角を現し、細野晴臣、コシミハル、吉田美奈子、後藤次利、根岸孝旨などの楽曲制作に参加。吉田美奈子『Stable』ではコ・プロデュースも務めた。近年は録音、ミックス~マスタリングまで手広く手がける(www.muscle-museum.com/