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【2022年版】STEINBERG Cubase 11を詳しく解説 〜Soda Sphereがおすすめポイント&付属プラグインを紹介!

STEINBERG Cubase 11を詳しく解説 〜Soda Sphereがおすすめポイント&付属プラグインを紹介!

アレンジ/ミックスに有用な機能やプラグインが強化。30年の歴史を持つDAWの最新バージョン

【製品概要】

 1989年に発売がスタートしたMac/Windows用のDAW。レコーディングから制作まで幅広く対応し、さまざまな音楽ジャンルのクリエイター/エンジニアをサポートする機能やプラグインを有します。

 64ビット浮動小数点のミキシング・エンジンを採用し、最新バージョンのCubase 11ではサンプラートラックにスライス機能と2つのLFOが追加されました。またキー・エディターではスケール機能が向上し、EQのFrequency2はダイナミックEQモードを実装するなど、付属プラグインも現代のワークフローに対応すべくアップグレードされています。

 そのほか6種類の新しいサンプル・セットや、2ミックスからボーカルだけを抜き出せるSpectraLayers Oneの収録など、より自由な制作/編集環境を実現。従来Cubase Proにしか搭載されていなかったVariAudio3は、今回からCubase Artistにも実装されています。

 グレードはCubase Elements 11(オープン・プライス:市場予想価格13,200円前後)、Cubase Artist 11(オープン・プライス:市場予想価格35,200円前後)、Cubase Pro 11(オープン・プライス:市場予想価格59,180円前後)という3種類を用意。2022年春にはCubase 12がリリース予定です。

Cubase Pro 11
Cubase Artist 11
Cubase Elements 11
左から、Cubase Pro 11、Cubase Artist 11、Cubase Elements 11

【動作環境】
Mac:OS 10.14以降
Windows:Windows 10(ver.1909/ver.2004/ver.20H2、64ビット版)、Direct X 10、WDDM 2.0に対応したグラフィック・ボード
共通:INTELまたはAMDマルチコア・プロセッサー(INTEL I5以上を推奨)、8GB以上のRAM(最低4GB以上)、35GB以上のディスク空き容量、解像度1,440×900以上のディスプレイ(1,920×1,080を推奨)、インターネット接続環境(インストール、アクティベーションなどに必要)、VSTプラグインに対応

Soda Sphereが語るCubaseのココが好き!

Soda Sphereが語るCubaseのココが好き!

【Profile】DJ/作曲家。自身の代表曲「You And Me」をきっかけに、ニッキー・ロメロからサポートを受ける。2021年には、KONAMIのアーケード・ゲーム『DANCERUSH STARDOM』に楽曲提供を行っている。

音楽理論の知識が無い初心者でも気軽に作曲ができるDAW。ユニークでパワフルなプラグインを多数収

 Cubaseとの出会いは高校生のとき。購入の決め手は学生割引でした。それから5年以上Cubaseを使い続けており、今では手放せない存在です。Cubaseには音楽制作に関するあらゆる機能が実装されており、まさに“できないことが無いDAW”。特に魅力的なのは、音楽理論の知識が無い初心者でも気軽に作曲ができてしまう支援ツールのコード・アシスタント/コード・パッドが挙げられます。またCubase 11ではスケール・アシスタント機能も追加。これは指定したキー上で使えるスケール(音階)を分かりやすく教えてくれたり、MIDIノートをスケールに合うように自動補正してくれるもの。鍵盤を弾くのが苦手な方でも、音を外すことなく曲作りができます。

 ほかにも基本的なプラグイン・エフェクトやソフト音源はもちろん、強力なピッチ補正機能のVariAudio、唯一無二の実力を誇るディストーションQuadrafuzz V2など、ユニークでパワフルなツールが多数そろっています。初心者でも楽しく作曲ができるように作られており、実力が付いた後でもあらゆる用途、かつ高い要求に応えてくれるハイクオリティなDAWです。

 2022年春にはCubase 12がリリース予定。とうとう起動に必要だったUSBキーが無くなるようです! 唯一気になる点であった問題が解消されるため、ますますCubaseは完ぺきなDAWだと言えるでしょう!

お気に入りポイント1:VariAudio

Cubase 11のVariAudio

 Cubase Pro/Artistに付属するVariAudioは、手軽にオーディオのピッチやタイミングを補正することができる機能。VariAudioは自動的にオーディオのピッチを解析し、メロディに沿ったノートと波形を表示します。そのノートをクリックしてパラメーターを調整するだけで、簡単にピッチやタイミングを修正することが可能です。“カーブを平坦化”というスライダーを100%にすれば、一瞬でケロケロ・ボイス効果を演出することもできます。

 本来、非常に手間のかかるボーカル処理を驚くほど簡単に、かつ高精度で行えるので、VariAudioは僕の大好きなCubase機能の一つです。またボーカルだけではなく、どのパートにも使えるのでいろいろ試してみると面白いと思います。

お気に入りポイント2:コードパッド

Cubase 11のコードパッド

 “曲のキーは決まったけど、良いコード進行が思いつかない……”と思ったときに便利なのが、コード・パッド。これを使うことでその悩みはすぐに解決するでしょう。コードパッドとは画面に現れる四角いパッドにコードを設定してクリックすることで、リアルタイムにコード演奏が行えるという機能。ギターやピアノが弾けなくても簡単に望んだコードを鳴らせ、ボイシングやテンションなども個別に変更することができます。複数のプリセットを内蔵しているため、イメージに合うコードが見つかるだけでなく、思わぬ展開のコード進行に出会うこともあるでしょう。自由に遊んでみると楽しいですよ。

お気に入りポイント3:オーディオの書き出し機能

Cubase 11のオーディオの書き出し機能

 Cubase 11では、オーディオの書き出し機能が大幅に進化しており、これまでかなり時間がかかっていた複数トラックの書き出しを一括で、かつ高速で書き出せるようになりました。トラック数が増えてくると、書き出し時に何がどのトラックなのか分かりづらくなってきますが、Cubaseではプロジェクト画面で任意のトラックを選択するだけで、自動で書き出しセクションに追加するボタンが表示されるなど、より直感的に作業が行えます。画面レイアウトも改善されたので、ビギナーでも使いやすくなった印象です。

Cubase 11のおすすめ付属プラグインを紹介!

Quadrafuzz V2[マルチバンド・ディストーション]

Cubase 11のQuadrafuzz V2

 Cubase Pro/Artistに付属するマルチバンド・ディストーションです。最大4つの帯域へ個別にエフェクトをかけることが可能で、1つの帯域に5種類のディストーションと1種類のディレイを備えています。Quadrafuzz V2を目立たせたいシンセ・リードに使うことで、音をきらびやかにすることが可能です。シングル・バンド・モード/マルチバンド・モードで使い分けることもでき、どのサード・パーティ製ディストーションにも劣らない音質を持っています。

SuperVision[メーター/アナライザー]

Cubase 11のSuperVision

 レベルやラウドネス、スペクトラム、位相など、あらゆる角度から音声を分析する18種類のモジュールを最大9個まで、画面に柔軟に配置できるメーター/アナライザー。“あったらうれしいな”と思うさまざまなメーターがこのプラグインに集約されており、同じような他社製単体プラグインと比較しても引けを取らない完成度です。マスターだけでなく、各チャンネルに個別にアサインしてさまざまな角度からの情報を得ることも可能なため、重宝しています。Cubase ProとArtistに付属。

Imager[ステレオ・イメージャー]

Cubase 11のImager

 マルチバンド・イメージャー。ステレオ・トラックを最大4バンドの周波数帯域で管理し、それぞれのステレオ幅をコントロールできます。位相スコープやコリレーション・メーターで音声を視覚的に捉えることが可能です。僕はマスタリング時にステレオ感を調節するためにImagerを使用しています。こんなに高機能なステレオ・イメージャーがCubase Pro/Artistに最初から付属していることに驚きです!

Padshop 2[ソフト・シンセ]

Cubase 11のPadshop 2

 その名の通り、パッド系のサウンドを作ることに特化したグラニュラー式ソフト・シンセ。“雰囲気のあるアトモスフィア・サウンドを取り入れたい!”と思ったらまずはこれの出番です。Cubase Pro/Artistに付属するプラグインの中で、一番使っているソフト音源かもしれません。

 プリセットを選んだり、任意のオーディオ・サンプルを音源として取り込むことで、魅力的なアトモスフィア・サウンドを作成することが可能です。メイン楽器のすき間をシンセ・パッドで埋めてあげることで、楽曲がより垢抜けたものになるでしょう。

Squasher[マルチバンド・コンプレッサー]

Cubase 11のSquasher

 最大3バンドで、アップワード/ダウンワードという2方式を搭載するコンプレッサー。サチュレーターとゲートも内蔵しており、それらを組み合わせて使用することができます。

 僕はよくベースのバスにSquasherを挿しており、“Master Bus Glue”というプリセットを選んで微調整しているのですが、それだけで音が一体となり、オケに埋もれないメリハリの効いたサウンドになります。さまざまなパートに対応したプリセットも豊富に用意されているため、“どう設定したらいいのか分からない”という初心者にもおすすめです! Cubase Pro/Artist/Elementsに付属しています。

Magneto MKII[サチュレーション]

Cubase 11のMagneto MKII

 アナログ・テープ・マシンで録音する際のサチュレーション・エフェクトと圧縮効果を再現するプラグイン。ナチュラルかつ、温かくて太いサウンドにすることができます。今までさまざまなサチュレーション・エフェクトを試してきましたが、個人的にはこれが一番です。特にストリングスやピアノ、ボーカルなどの生音との相性は抜群。Magneto MKIIを通してあげることで、オケによくなじむ、そして温かいサウンドを得ることができるでしょう

STEINBERG Cubase 11 製品情報

サンレコ・ビギナーズ|音楽制作に役立つ初心者ガイド

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