“声がリアル過ぎる!”と巷で話題のAI技術搭載歌声合成ソフト=Synthesizer V。ボカロ曲制作へ使用するイメージが強いかもしれないが、実はナチュラルな仮歌を簡単に作れたりと、“音楽一家には一台あるといい!”便利な楽器だ。今回は音楽家の守尾崇氏にSynthesizer Vの調声Tipsを3つ紹介してもらう。
守尾崇氏からごあいさつ
こんにちは、JSPA(日本シンセサイザープロフェッショナルアーツ)理事で、音楽家の守尾崇です。
Synthesizer VのTips、今回のテーマは“ゲームやSF映画に出てくるような不思議な声を作ってみよう!”です。
Synthesizer Vで謎なボーカルを作ってみよう!
まず、ゲームやSF映画に出てくるような不思議な声とは何か?ですが……某狩りのゲームなどで聴くことのできる“人間の声だけれど何を喋っているのか分からない音声”をイメージしています。あの独特な雰囲気を持つ音声を、Synthesizer Vで作っていきます。
不思議なムードのオケと<ラララ>と歌うボーカルのメロディを用意しています。ここからどうするか?ですが、簡単に言えば“適当に文字を打つ”だけです。
とは言え子音だけを羅列させてしまうと、息の成分のみで聞こえづらい声になってしまうので、上手くところどころに母音(a/i/u/e/o)を混ぜ込んでみるのがコツです。また、QやXなど日本語の子音ではないアルファベットを混ぜることで異国感が出せます。
聴いてみていかがでしょうか? どこの国の言葉だか分からない独特の歌声をSynthesizer Vならば簡単に生成できます! 皆さんも不思議な感じを出したいときは、ぜひ試してみてください!