STAXは、同社独自の静電型イヤースピーカーの新世代エントリーモデルとなるSR-X1(66,000円)を5月9日(火)に発売する。イヤースピーカーに不可欠なドライバーユニットとのセット、SRS-X1000(121,000円)も同時発売となる。
ヘリテージデザインに最新技術を詰め込んだSR-X1
SR-X1は、STAX伝統の円形イヤースピーカーを現代の設計思想で再構築した新エントリー機。歴代のイヤースピーカー、SR-1、SR-Xをモチーフとしたヘリテージデザインに新設計の中型円形ユニットを搭載し、静電型の持ち味であるフラットでニュートラルな再現性を特徴としている。
従来モデルに比べ、発音ユニットを筐体内にダイレクトに配置したほか、各パーツ間の継ぎ目を極力少なくすることで、正確で芯のある音を獲得しているという。
高音質化のための合理的な設計や徹底したミニマム化の追求によって、最大限のパフォーマンスを引き出すことに成功。開放面のバックスリット構造は厚みを均一にせず、滑らかな曲線形状にすることで、音波をスムーズに外へと透過させ、ひずみを低減している。機構面ではリケーブル構造を採用したこともトピックだ。
金属素材を積極的に採用したことでアークとヘッドパッドを一体化し、長時間のリスニングでも聴き疲れしにくい軽量さを実現している。フレーム構造に金属素材を採用することで不要共振を抑制。従来のエントリー機では見落とされがちだったアークアセンブリーの剛性もアップデートしている。
イヤーパッドは肌触りの良いシープスキン(羊皮)を採用。内部はメモリーフォームを新採用し、さらなるフィット感の向上が図られている。
周波数特性は7Hz〜41kHz。感度は101dB/100Vrms。重量は234g。
SRS-X1000のドライバーユニットは新開発モデルSRM-270S
同時発売となるSRS-X1000は、SR-X1と新開発小型ドライバーユニットSRM-270Sとのセット。SRM-270Sは、旧モデルSRM-252SをベースにRCAピン端子の高品位化、3mm厚フロントアルミパネル、サイズアップして放熱効果を高めたアルミ押し出しケースの採用など、設計をアップデートしたモデルだ。
アンプ初段には最新の低ノイズFETを選別して採用、出力段にはブラッシュアップされたエミッタフォロワー回路を搭載するなど、近年のドライバー開発の流れを汲む最新の設計ノウハウをコンパクトな筐体に凝縮している。入力のみならずパラレルアウト端子を搭載しており、既存のシステムに組み込みやすくなっているのもポイントだ。