動作原理にダイオード・ブリッジ回路を搭載した2chコンプレッサー、RUPERT NEVE DESIGNS 5254(オープン・プライス:市場予想価格380,000円前後+税)の受注が開始された。
RUPERT NEVE DESIGNSを率いるルパート・ニーヴ氏は、NEVE在籍時の1970年代に2254、33609といったダイオード・ブリッジ・コンプレッサーの開発に従事。5254では、原音の倍音を強調するというこの動作方式の特徴を生かしながら、現代的なアップデートを狙っている。
ダイナミクス回路は、既発のShelford Channelのものをベースに開発。カスタム・トランスとクラスの電子回路を搭載し、従来のダイオード・ブリッジ・コンプからノイズ・フロアと精度の改善、タイム・コンスタント(アタック&リリース・タイム)の拡張、サイド・チェイン検出器の追加、そしてスレッショルドとレシオの制御範囲の拡大などを実現したという。
タイミング(アタック&リリース)コントロールは、FAST〜SLOWとAUTOの6ポジションから選択可能。ビンテージの同方式のコンプレッサーよりも速いアタック・タイムを実現する。FASTにするほど、倍音の付加具合が大きくなるのがダイオード・ブリッジ式の特徴とのこと。レシオは1.5〜8:1(6段階)を設定可能。一台でパラレル・コンプレッションが行えるよう、原音とのバランスを調整するBLENDノブも搭載する。周波数可変のサイド・チェイン・ハイパス・フィルターも搭載。外部EQなどを接続できるサイド・チェイン・インサート端子も備えている。
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