真空管、FET、リボンなどさまざまなタイプのマイク製品をリーズナブルな価格でリリースするSE ELECTROICSが、同社ロング・セラーの真空管マイクロフォン、Gemini II(市場予想価格:130,000円前後+税)とZ5600A II(市場予想価格:85,000円前後+税)の電源をリニューアルして発売。 セルフノイズおよびSN比の改善を実現した。
Gemini II
Gemini IIは、入力段に真空管12AX7、出力段に真空管12AU7を内蔵するデュアル・チューブ仕様の単一指向性コンデンサー・マイク。 一般的なマイクの多くは出力インピーダンスの最適化、マイクとマイク・プリアンプのカップリングのためにトランスを使用するが、Gemini IIは2基の真空管でこれらを実現する。この結果、真空管ならではの豊かな音の厚みや、高級マイクでしか得られないようなきらめきとピュアなハイエンドを得ることができる。
また本体にはローカット・フィルターや−10dBのパッド・スイッチを装備。ボーカルはもちろん、ドラムやティンパニといった大音量のソースの収録にも対応する。さらに専用電源ボックスのほか、木製マイク・ケース、ショック・マウント、ケーブル(8ピン)、アルミ製の丈夫なフライト・ケースも付属している。
Z5600A II
Z5600A IIは、ラージ・ダイアフラム搭載のコンデンサー・マイク。オムニ(無指向性)〜カーディオイド〜〜フィギュア8間の指向性を、付属の電源ボックスに搭載されたスイッチで9段階に切り替えることができる。また−10dBのパッドとハイパス・フィルター・スイッチを備えているため、ドラムやコーラスのオーバーヘッドなど広範囲に活用可能だ。
カプセルや金属製ハウジング、真鍮製シャーシはすべて手作りで、カプセルは個別に調整されている。付属品は、指向性切り替えスイッチ搭載の専用電源ボックスのほか、木製マイク・ケース、ショック・マウント、ケーブル(8ピン)、アルミ製の丈夫なフライト・ケースが付属する。
SE ELECTRONICS RNT
また、10月26日よりRUPERT NEVE DESIGNSと共同開発による真空管コンデンサー・マイク、RNTの市場予想価格が下がり、いっそう身近に。従来の市場予想価格は328,000円前後+税から250,000円前後+税へと変更になった。
ラージ・ダイアフラムを内蔵するRNTは、慎重に選別された低ノイズの真空管ECC82とRUPERT NEVE DESIGNSのカスタム出力トランスを搭載。さらに電源供給を行うRNTフロア・ボックスにも、同カスタム出力トランスを採用している。
RNTフロア・ボックスは、オフ/40/80Hz(−12dB/oct)で切り替え可能なローカット・フィルター・スイッチ、−12/0/+12dBの3段階でゲインを変更できるレベル・スイッチ、無指向/単一指向/双指向など全9パターンの指向性切り替えノブなどを備えている。
製品情報
SE ELECTRONICS RNT
オープン・プライス
(市場予想価格:250,000円前後+税)
SE ELECTRONICS Gemini II
オープン・プライス
(市場予想価格:130,000円前後+税)
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