ROLANDから最新リズム・マシンTR-6SとTR-06、ソフト版TR-606がお目見え

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 ROLANDから、AIRAシリーズの最新モデルTR-6SとRoland BoutiqueシリーズのニューカマーTR-06が10月24日(土)に発売される。どちらもリズム・マシンで、価格はオープン・プライス。

 

ACB/FM/PCMのハイブリッド型TR-6S

 TR-6SはTR-8Sを基に開発され、外形寸法224(W)×61(H)×132(D)mmというコンパクト・ボディに多彩なサウンドを内蔵。独自技術ACB(Analog Circuit Behavior)で再現されたTR-808、TR-909、TR-707、TR-727、TR-606の音色のほか、FMサウンドやサンプルを備え、SDカードからのオーディオ・インポートにも対応する(モノラル/ステレオ、最高32ビット・フロート/96kHz WAV)。ACB、FM、サンプルの各サウンドを組み合わせてオリジナルのドラム・キットを作ることができ、ユーザー・キットとして128種類まで保存可能だ。

 シーケンサーは16ステップで全6tr。スネア・ロールなどのち密な表現に便利なサブステップ、ノブの動きを記録するモーション・レック、フラムやステップ・ループといった機能を備える。電源は単3乾電池4本またはUSBバス・パワー。USBオーディオI/OやMIDIインターフェースを内蔵するため、設置スペースの限られたライブ現場などにも向く。

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TR-6S

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TR-6Sの背面。USB端子(USB Type B/オーディオ、MIDI)やSDカード・スロット、MIDI IN、OUT、オーディオ・アウトL/R(フォーン)などを備える

TR-606のサウンド・エディットが可能になったTR-06

 TR-06は、1981年に発売された不朽の名機、TR-606に現代的なアップデートを加えた一台。オリジナルと大きく異なるのはサウンドのエディットが行える点で、パネル右側のVALUEノブやD.S.ボタンを組み合わせてチューニング、ディケイ、パンなどを調整できる。またコンプやオーバードライブ、ディレイといったエフェクトも内蔵され、より幅広い音作りが可能。

 シーケンサーはサブステップ、ステップ・ループ、プロバビリティ(ランダマイザー的な機能)などを備え、変化に富んだドラム・パターンを生み出せる。モジュラー・シンセとの接続に便利なトリガー入出力、USBオーディオI/O機能、内蔵スピーカーも出色だ。

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TR-06

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TR-06の背面には、ボリューム・ノブやヘッドフォン・アウト、オーディオ・アウト、ミックス・イン(以上ステレオ・ミニ)、MIDI IN、OUTなどが用意されている

ソフト版TR-606もRoland Cloudに登場

 このTR-06をコントローラーとして使用することもできるソフト音源、TR-606 Software Rhythm ComposerがRoland Cloudにてリリースされている。TR-606のアナログ回路をACBで再現し、音色はもちろん、ふるまいまでオリジナルさながらのクオリティだという。TR-06と同様に、各サウンドのチューニングやディケイをエディットできるほか、オーバードライブを搭載。フラム、サブステップ、ソフト・ヒッツといった機能を持つシーケンサーも魅力だ。

 動作環境はMac/Windowsで、AAX/AU/VSTプラグインとして動作。Rolandアカウントが有効である限り使用可能なLifetime Keyは149ドル。もしくはRoland Cloud Ultimateプラン($199/年額、$19.99/月額)への登録で使用できる。

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TR-606 Software Rhythm Composer

製品情報

www.roland.com

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