PRESONUSから、同社のDAW、Studio Oneの最新バージョン、Studio One 5が発表された。従来同様、フルスペックのProfessional(オープン・プライス:市場予想価格38,909円+税前後、他社DAWからのクロスグレード版29,091円前後+税)、基本的な機能を網羅したArtist(9,637円前後)、無償で提供されるPrime(8月提供予定)という3つのエディションが用意される。Mac/Windows対応。各種アップグレード版が用意されているのに加え、日本時間で2020年4月8日14時~7月7日までにStudio Oneを初めて登録したユーザーは無償でStudio One 5へバージョン・アップできる。
Notion譲りのスコア機能
Studio One 5 Professionalでは、同社の楽譜作成ソフトNotionをベースにしたスコア・ビュー機能を搭載。再生に反映される強弱記号やトリル、トレモロ、アルペジオとグリッサンド、アクセント、スタッカートを追加することができる。複数のパートを一つのスコアに表示して、和声や関係性を確認することも可能だ。
クリップ・ゲイン・エンベロープによる編集
クリップではゲイン・エンベロープが使用可能に(全エディション対応)。ダイナミクス系プラグインを追加することなく、音量の大小を部分的に修正できる。また、クリップ・ゲインの変更は波形に反映されるため、視覚的に編集を確認することが可能となっている。
ライブ向けのショー・ページ
また、Studio Oneをライブのトラック再生や演奏用音源/エフェクトとして使用するためのショー・ページも用意(Professional)。ソングからシームレスにオーディオ・データやプラグインを読み込むことができる。セットリスト機能も備え、ライブの曲順を入れ替えたり、部分的にループしたりといったことも可能となっている。
標準搭載エフェクト群もアップデート
そのほか、キー・スイッチでのアーティキュレーション編集、ポリプレッシャーとMPE対応、CELEMONY Melodyne 5 Essentialの統合(Professional)などが新機能として用意されている。付属エフェクト群も新しいデザインとなるとともに、機能強化。さまざまなエフェクト内部へのモデリングによるアナログ・ドライブ/ステージの搭載やダイナミクス系でのサイド・チェイン対応、ProEQやLimiterのアップデートなどが行われている。
Professionalのミキサーとハイレゾ強化
さらに、Studio One 5 Professionalでは、ミキサーの機能が大幅に強化。シーンの記録/呼び出しが可能になったほか、コントロール・ルーム用のリッスン・バスも追加されている。またProfessional/Artistでは、外部シンセサイザーなどをソフト音源のように扱うために、これらのオーディオ入力となるAUXチャンネルも用意された。Professionalでは、最高64ビット・フロート/384kHzのWAVレコーディングと内部処理にも対応している。
Presonus Sphereメンバーシップでの提供もスタート
また、PRESONUSでは、Presonus Sphere(月間:1,530円、年間16,800円)というメンバーシップ・サービスもスタート。Studio One ProfessionalやNotionといったソフトウェアに加え、サンプル/エフェクト/ループ・ライブラリーの提供、クラウド・ストレージと連携ツール、チャット&イベント参加などのコミュニティ機能も用意される。
PreSonus Studio One 5
オープン・プライス
(Professional:市場予想価格42,800円前後/税込)
(Artist:市場予想価格10,600円前後/税込)
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