2次Ambisonics対応マイクVOYAGE AUDIO Spatial Micの国内販売がスタート

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 ミックスウェーブが、2次Ambisonics対応のマイク=VOYAGE AUDIO Spatial Mic(118,000円+税)の発売を開始した。台数限定で初回導入キャンペーン価格100,000円+税が適用される。

 

 Spatial Micは、立体音響の収音方式であるAmbisonicsに対応するマイク。他社製で多く見られる4基のカプセルを使用した1次Ambisonicsマイクとは違い、8基のカプセルを搭載する2次Ambisonicsに対応しているため、より正確に空間の音をキャプチャーすることができる。

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内部には8基のマイク・カプセルを備える

 また、オーディオI/Oを内蔵しており、コンピューターやモバイル・デバイスとUSB接続が可能。最大24ビット/96kHzでの録音に対応する。マイク底面にはADAT端子も備え、48kHzまでのデジタル8chの送出も可能だ。ヘッドフォン出力端子(ステレオ・ミニ)もあり、リアルタイムにバイノーラルまたはM/Sでのモニターができる。

 

 Spatial Micはマイク本体に加え、Spatial Mic Converter Plug-inとSpatial Mic Control Appという2つのプラグイン/ソフトウェアが付属する。Spatial Mic Converter Plug-inは、AAX/VSTで動作するプラグイン。Spatial Micで収録したサウンドをバイノーラル(L/R)で聴けるフォーマットへ変換することができる。2次Ambisonicsだけでなく1次Ambisonicsへも変換できるほか、バーチャル・マイク出力として指向性を収音後にコントロールすることが可能だ。

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Spatial Micで収音した2次Ambisonics A-Format(8ch)をB-Format(9ch)などに変換するためのプラグイン、Spatial Mic Converter Plug-in。使用するためには、AVID ProTools|UltimateやSTEINBERG Cubase、Nuendo、COCKOS Reaperなど、マルチチャンネルのオーディオ・トラックに対応したDAWが必要だ。AmbisonicsのフォーマットはambiX 2nd Order/ambiX 1st Order/FuMa 2nd Order/FuMa 1st Orderに対応。変換のフィルターは4種類あり、それぞれで音色の傾向が異なる

 Spatial Mic Control Appは、マイク本体のパラメーターをリモート操作できるソフトウェア(Mac/Windows対応)。マイク・ゲインのほか、USB接続したホスト・デバイスからのプレイバックとマイク・モニターのバランス、ヘッドフォン・アウトのレベルを調整可能だ。マイク本体中央にあるノブ周囲のメーター表示も切り替えられる。

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マイク本体のパラメーターをリモート・コントロールできるソフトウェア、Spatial Mic Control App

VOYAGE AUDIO Spatial Mic

118,000円+税

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